プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★和倉マラソン番外編②発展性

2009-03-11 09:20:22 | 日記・エッセイ・コラム

 和倉マラソンの遠方参加者が多いことの有意性は、前回のブログで述べた。これを詳しく分析すると、参加者100名を超える都道府県が4つある(愛知県144名、東京都121名、大阪府111名、新潟県110名)。さらに、エリア別に拡大すると、東海4県(愛知・岐阜・静岡・三重)で264名、関東4都県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で239名、関西4府県(大阪・京都・兵庫・滋賀)で205名、信越2県(新潟・長野)で159名の合計847名で、北陸3県以外参加者の85%を占める。

 これらのエリアに共通するのは、アクセスの利便性。東京からは、羽田~能登と小松の両空港まで1時間ほどだから1泊すれば温泉とマラソンを楽しめる。もう1泊して、能登半島を巡るなり、往路と復路の空港を変えれば、能登半島から金沢の観光まで満喫できる。こんなちっぽけな県に、二つの空港があるのが不思議だが、これをネットワーク化して活用しない手はない。

 東海からは、昨年、東海北陸自動車道が全面開通したので、列車・バス以外にマイカーで参加出来る範囲になった。今夏には、静岡空港が開港し、小松便が1日2便就航するので、一段と弾みがつくと予想される。また、関西圏はJR北陸線のドル箱路線で本数も多く、1日数便は和倉温泉まで乗り入れているほか、金沢までの高速バスもある。北陸新幹線が開通すれば、信越方面からのアクセスも格段と向上する。

 大都市圏からの参加者が多いことは、観光産業に大きく貢献することと同義だ。石川県は、民力3%に満たない県だが、観光資源だけは5%を超える特質をもっている。富山・福井両県を合わせればその魅力は数倍化する。今回の大会は、運営面で改善すべき問題も多く見られたが、地域活性化の一翼を担うポテンシャルは高いと確信するだけに、関係者のさらなる努力に期待したい。