プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★濡れ衣晴らしの広告

2009-03-18 09:40:47 | 日記・エッセイ・コラム

 朝刊を広げたら、一面の社名題字下に「当院は○○市の▲▲クリニックとは関係ありません」という広告が目に入った。「当院」とあるのは、私が去年通っていた整形外科クリニックだった。

 県内にある同名のクリニックが、診療報酬の不正請求事件を起こしたので、風評被害を防ぐための広告だった。今月上旬、クリニックから同趣旨のDMが送られて来たので、承知していたが、改めて新聞広告を見ると、その影響度が深刻なことが窺われた。

 歯切れの良い老医師で、見立て上手と、患者からの評判も良かった。私が去年、重い肩コリと頭痛で診察を受けた際も、MRI画像やX線写真を示し、納得が行くまで質問に答えて下さったことを記憶している。頚椎に軟骨が食い込み、血管を圧迫するために起こる頭痛で、手術出来ない個所なので、マラソンや激しい運動をやめろと忠告されて足が遠のいた。

 新聞社の題字下やラテ欄への出稿料は高い。目につき易く、広告効果も期待できるからだ。しかし、濡れ衣を晴らすために支払う費用は、実に不愉快だ。医療機関は、お金以上に信用を重んじるだけになおさらで、院長の無念さと怒りが伝わってきた。