プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★和倉マラソン番外編①概況

2009-03-10 14:09:28 | 日記・エッセイ・コラム

 第1回能登和倉万葉の里マラソンの参加者データは、非常に興味深い。総エントリー数5,037名の都道府県別分布状況を見ると、能登地方の観光の魅力とポテンシャルの高さを示している。地理的至便さを考えると、北陸3県で全体の8割4,000名を占めるのは当然だが、他府県からの参加者1,000名の分布に注目したい。

 「全国ランニング大会百撰」の上位ランキング大会に参加して来た経験から、和倉マラソンが運営次第で人気大会に化ける可能性を感じる。

 1月開催の「菜の花いぶすきマラソン」は、18,000名を超えるマンモス大会で、過去、何度もベストテン入りを果たしている。起伏に富む難コースだが、池田湖と開聞岳に菜の花畑が織りなす景観と温泉、そして熱狂的な沿道の応援が人気の秘密だ。能登島と二つの架橋、七尾湾に浮かぶ島々、そして立山連峰の遠望と温泉をセールスポイントとする和倉マラソンは、指宿マラソンに似ている。

 指宿マラソンの参加者数約18,000名のうち、九州以外からの参加者数は約1,500名だ。5,000名のうち、約1,000名が北陸3県以外の遠方参加者であることが、如何に大きな数字かが窺い知れる。

 能登半島の観光資源は、旧国鉄時代の1970年代に「ディスカバー・ジャパン」に登場して一躍脚光を浴びたが、その後、長期低落傾向に歯止めがかからない。近い将来、北陸新幹線が開通すれば、現在の北陸線や枝線の七尾線は3セク化か廃線に追い込まれる運命だ。点在する観光スポットをネットワーク化し、観光客誘致に繋げる起爆剤として和倉マラソンを充実発展させる努力が望まれる。