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時悠人chosan流処世術

●報道のポリシー

2005-09-24 11:03:41 | 日記・エッセイ・コラム
 NHKの定時ニュースで、「カトリーナに続き、”リタ”が上陸する危険性がある」と、トップで報じたのには驚いた。台風17号が日本に接近中のニュースよりも優先的な扱いだ。民放も含め、連日、アメリカのハリケーンに関する報道にかなりの時間をさいている。報道することに異論がある訳ではない。ただ、国内のニュースとの比較で、違和感を感じてしまう。

 今年、日本列島を襲った台風や地震の被害・復興状況は、国民にとって、アメリカのニュースよりも身近で関心があるところだ。個人的にも、被害地域の住民の生活環境が、その後、どれだけ整備されたのか知りたい。ましてや、被災地では農作物や果物の収穫期を迎えており、被害状況によっては市場価格にも多大な影響を及ぼす社会的ニュースだ。

 ニュース報道の基本は、話題性・迅速性・正確性だから、新しいニュースを取り上げるのは当然だ。だが、話題性を追求するあまり、大切な何かを置き去りにしている風潮がないだろうか。国内の身近な事象で、国民生活に直結する色々なニュースを一過性で終わらせて欲しくないと、願う。