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時悠人chosan流処世術

★マスコミの使命と責任

2005-09-12 10:13:20 | 日記・エッセイ・コラム
 9月11日総選挙の国民の審判が下った。自民党自身が驚きを隠せぬほど、予期せぬ圧勝。

 今朝のテレビでは、各局そろいも揃って選挙結果を、当選・落選した候補者のインタビュー等で、相変わらずの視聴率稼ぎ。嫌気がさして、テレビを消して中央5紙の社説に目を通した。原因分析等は、いずれの新聞社も大同小異で、自民党に郵政民営化以外に望むことと、民主党の出直しを指摘する程度の論調に終始しているのが不満でならない。

 本来、世論形成の牽引力を発揮するのがマスコミ各社の使命のはずなのに、「小泉劇場」と命名し、選挙の争点を芝居仕立てのお祭り騒ぎにしたのはマスコミだ。小泉首相をその張本人にまつりあげ、自分達の責任を不問にしていると私には思える。小泉首相のマスコミ操縦術に、まんまと乗っかって、話題性ばかりを追求したマスコミの軽薄な姿勢が、自民党圧勝の真因であり、一番問題視されるべき点だ。

 選挙結果をみて、ああだ、こうだというのはた易い。評論家諸氏の得意分野だ。今さら、「郵政民営化以外の問題に、どう取り組んでいくかが小泉内閣の課題だ」などと、主張して貰いたくない気持ちで一杯だ。マスコミの威力については、実体験も踏まえ、常々、ブログにも書いて来たが、社命を賭してでも日本国のあり方・ビジョンを明確に据えて、社説を書いて欲しいものだというのが、中央5紙を読んでの率直な感想だ。