「快楽としての動物保護 『シートン動物記』から『ザ・
序 論――東西二元論を越えて
いやあ、びっくりん。元は東大の博士論文なんだけど、おもしろい。
第I章 忘れられた作家シートン
ベストセラー作家となったシートンは、その後の米国においては時代遅れ!非科学的!!なんだとさ。毀誉褒貶ジェットコースターかいな。かたや大日本帝国以来の長~い人気。なぜか。
セオドア・ルーズベルト大統領、白人エリート狩猟家の「スポーツ・ハンティング」が上流階級で人気になった超絶に長~い背景。
銃からカメラへ、そしてナショナル・ジオグラフィック誌の隆盛。不快なもの危機を避けるんだとさ。
第II章 ある写真家の死――写真家・星野道夫の軌跡
TVの人気番組の取材中に、ロシアで熊に襲われて死んだ動物写真家の星野道夫。狩猟先住民に魅せられ、西洋的でも非西洋的でもない自然観や動物観か。なるほど。
いちおう星野の写真集も別途みたんだけど、誤解されてる箇所もあるので朝子ねえさま分析は嬉しい。
第III章 快楽としての動物保護――イルカをめぐる現代的神話
動物愛護の歴史、進化論。男のしたに女、有色人種、動物というヒエラルキー。ぐぇぇ。これも長~い伝統?
米国のイルカ愛、すさまじい。これも長年に亙って熟成された伝統となっている恐怖の現実。
2009年に公開された映画『ザ・コーヴ』。和歌山県太地町で行われてきた伝統的なイルカ漁ドキュメンタリー。魚協の職員に、ジャパニーズヤクザと説明テロップ。その後に作られた別の2作品についても言及(だが、わし3つとも見てない)。
動物保護にしても、エコロジーにしても...どんなに嘘っぱちということが分かる本。
絶滅危惧の原因は乱獲でなく、生息場所の破壊だと。してみると沖縄のジュゴンを殺しているのは、米軍であり防衛省であり私たちが捨てるプラスチックなのだ。