「雨に殺せば」 黒川博行 角川文庫
デビュー作が銀行強盗だったけど、二作目も銀行強盗。輸送車から現金強奪の際に行員ふたりが銃殺され、さらに自殺他殺などなど。なんだか死者数おおいけど、どんだけ銀行嫌いなんだよ黒川くん(爆笑)。
賞を取ったけど華がないと指摘されて、「黒マメコンビ」がパワーアップ。刑事ふたりの上司の悪口が楽しい。
舞台は80年代、当然にサラ金がでてくる。そ、銀行がサラ金に金を注入してたんだもんね紳士面して内緒で。その後は開き直って銀行系ノンバンクになったんだっけ? あからさま化。
なんだかんだいって、あの頃は明るかったなあ。
雨宮処凛、佐高信。
浦和でやるなんて、まるで私のためみたい。
\\\\\\\\\\\\\ 以下 転載
埼玉・市民ジャーナリズム講座のご案内です。
60回目の記念講座です。
今回は社会活動家・作家の雨宮処凛さんと評論家の佐高信さんをお招きし、対談講演を行います。
テーマは「生きよ!ジャーナリズムは死んだ」。ジャーナリズムの再生を願い、鋭い社会批判やメディアリテラシーについて大胆に語っていただきます。
3月6日(日)午後1時半から4時まで。会場はさいたま共済会館504号室。
参加費1000円。オンラインでの参加も受け付けています。
申し込みは武内さん(090-2173-2591)、saitamashiminj@gmail.comへ。
「ザ・ロスチャイルド」 渋井真帆 ダイヤモンド社
佐高信の岩波新書、経済小説50選で気になった書物。
19世紀の初頭。世界は、こうだったのか。おもしろい。ヴァイキングの末裔まで出てくる。
戦争しまくりのナポレオン・ボナパルト、なーにが自由平等博愛だ。
かたやユダヤ人の青年。フランクフルトのゲットーの傍で恋人を、フランス軍兵士に輪姦される。ナポレオンいわく、「男は拳の力か金の力を持たなければ、愛するものは守れない」だとさ。
青年は復讐を誓う。金、知恵で発展していく、ロスチャイルド家の物語。
ちなみに著者は銀行員出身、いまもそういう専門家のせいか「金貸しフレンドリー」でもある。ま、経済小説だからな。
さてまた恒例の「救援」紙の名刺広告の季節なの。
心優しいかたは、貧困ひしひし救援連絡センターにカンパ広告を!
五千円なのだよ。よろぴく!!
----------------------------------
大山 千恵子
「ガサ子ちゃん倶楽部」 平井克彦は鬼界に出張ちゅう
ブログ「千恵子@詠む」 むりくり五七五七七
サキソフォーンて、篠田昌已が一番、MASAが2番に好き。たんに聞いたことあるからか?
でもフライヤーだと、今回は笛のほうなのかな。
ともあれ、泪橋ホールと。
「家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像」 インベ カヲリ☆ 角川書店
事実は小説より奇なり。びっくりんの三年間の取材記録。
そうか、無期懲役ねらい。強姦殺人とか強盗殺人だと、ひとりでも死刑にされちゃうから...新幹線無差別殺人したんだ。
目的は達成したいけど、ひとさまに迷惑をかけちゃいけないから最終新幹線にしたんだと。へんなの。
その原因「むしゃくしゃ」は、言うと無期懲役に不利になるから言わない。法廷でも黙秘が多い。
なんともはやの現実。取材は親族の多々にも及ぶ。なにやら親族が饒舌に喋る姿に違和感を覚える。
ううう、へんてこりんな世界。
著者は写真家、週刊「読書人」のを観察してるけど、毎回どこが良いのか分からない。
本書は現地取材を重ねていて、力作ノンフィクション。
ーーーー 目次 ーーーーー
「平成監獄面会記―重大殺人犯7人と1人のリアル」 片岡健 笠倉出版社
昨年末に処刑された藤城康孝さん。報道とは違う側面。実際に逢った片岡さんの話を聞き、几帳面さに驚く。文通はしないから、贈られた切手は救援連絡センターにカンパするって最初の頃に書いてたとか。そして自らの死刑裁判より、看守からの嫌がらせのほうが重大問題だとか。ううむ。
気になって読み始めたら、事実は小説より奇なり。波瀾万丈というか、なんというか。
ーーー 目次 ーーーー
元厚生事務次官宅連続襲撃事件(平成20年)―「愛犬の仇討ち」で3人殺傷 小泉毅
相模原知的障害者施設殺傷事件(平成28年)―19人殺害は戦後最悪の記録 植松聖
兵庫2女性バラバラ殺害事件(平成17年)―警察の不手際も大問題に 高柳和也
加古川7人殺害事件(平成16年)―両隣の2家族を深夜に襲撃 藤城康孝
石巻3人殺傷事件(平成22年)―裁判員裁判で初めて少年に死刑判決 千葉祐太郎
関西連続青酸殺人事件(平成19~25年)―小説「後妻業」との酷似が話題に 筧千佐子
鳥取連続不審死事件(平成16~21年)―太った女の周辺で6男性が次々に… 上田美由紀
横浜・深谷親族殺害事件(平成20~21年)―無実を訴えながら死刑確定 新井竜太
予告編を見て涙。怒りの涙。これは見ないわけにはいかない。
アンドラ・デイ。強くて美しい黒人を演じる。役柄のために74キロから56キロに減量(キネマ旬報最新号272頁)。話し方と歌声も変えたって。
色恋係で近づくFBI捜査官は、黒人初!なんだとさ。謎の役。狂言回しなのかな。
ビリーの遺体。足に手錠をかけるなんて、酷すぎる国家権力。
連邦麻薬局の長官を70歳まで務めた白人野郎は、ケネディ大統領から表彰状をもらう(実写)。
「老いのゆくえ」 黒井千次 中公新書
85歳。転ぶ、隙を見て襲ってくる眠気、しみじみ読んだ。
読売新聞に連載された「老いのかたち」、「老いの味わい」の続編。
リンクを貼った柄谷行人の書評に「初々しい老年論」とあった。然り。
視聴URL: https://www.youtube.com/user/
|
懲役刑とは何か?~刑罰としての労働
■URL https://keihoh.org/2022_02_12_event.html
■ビラ PDF https://keihoh.org/2022_02_12_qc_bill_03_3.pdf
★席に限りがあるため参加を希望する方は、2月10日までに①お名前、②参加人数を
明記の上こちらにメールを送ってください。→ action@keihoh.org
■日時:2月12日(土)13時開場 13:30~16:30
■場所:渋谷勤労福祉会館 第1洋室
■講演:『懲役刑とは何か? ~刑罰としての労働~』
■講師:石塚伸一さん(龍谷大学 法学部 法律学科 教授)
■資料代:500円
■交通:JR他各線「渋谷駅」より徒歩8分
■主催:救援連絡センター
東京都港区新橋2-8-16石田ビル5階 TEL:03-3591-1301 Mail:kyuen2013@gmail
.com
■協賛:刑法・少年法に異議あり!緊急アクション
keihoh.org Mail:action@keihoh.org
懲役刑と禁固刑を一本化し、新自由刑を創設する刑法「改正」案が、来春の通常国会に
上程されます。
この新自由刑の名称については、「拘禁刑」が有力といわれていますが、そもそも、懲
役刑は自由刑なのかというところから議論する必要があります。懲役刑が非常に特殊な刑
罰であることは明らかだからです。
自由刑を日本語に訳す場合、拘禁刑とされる場合が多いですが、その場合、刑務作業の
位置づけが問題とならざるをえません。日本では、名称を変えても、その実質は、労働を
義務化する点については変わらないからです。
世界的には、自由刑や拘禁刑の名称を使っていても、労働の義務化は認めていません。
これが常識です。そこに、この刑罰の本質を見ることができると思います。このような視
点から、法務省の考える自由刑を徹底的に批判したいと思います。ご参加をお願いします。
「女は二度決断する」ダイアン・クルーガー出てたら...決断するしかないっしょ。
パリでの、CIAエージェント役ジェシカ・チャステインとの死闘。40代にしてアクション全面展開。
たわいない、スパイ映画なれど。。。出自の違う5人の女たちのシスターフッド万歳。
題名は意味不明なれど、プロデューサージェシカ。米国の独立戦争時の無名エスピオナージュから取ったとの由。
「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編 完黙」 相場英雄 小学館文庫
大書して「完黙」、なんだこりゃ。
革命的共産主義者同盟? なんか漢字が難しい御仁たちが使うカンモク。専門用語。シンプルに黙秘って言えばいいのにね。
なにやら表紙に大書してあったので、読む詠む。
のどかな旅情ミステリー。そう、東日本大震災よりまえ、コロナ地獄なんてなかった頃の物語。十数年前との違いに、溜息をつく。
東北って80年代に恐山に行ったきりのものには、とても興味深かった。
いちおう派遣切りを扱ってるから、社会派小説なのかな。
温泉、食べ物の紹介がふんだんだったけど...高橋竹山、棟方志功に、なるほど。