映画「がむしゃら」
女子プロレス。井田真木子の『プロレス少女伝説』いらい興味をもったが、なにしろ暴力が苦手なので観ようかどうしようか随分と迷った。ろくでなし子さんがトークに参加するので、渋谷のイメージフォーラムに行った。
最初のリング場面の連続。やはり怖かったけど初めだけ。語りが多い構成。映画ぜんたいは、心模様を映しだしている。
素顔の安川祐香、女優の安川結花、悪役レスラーの安川惡斗。
故郷の三沢。飛行機の音が名物で...と惡斗は語るが、軍用機の音か? スノーデン君の本にもMISAWAとでてくる米軍基地のとこじゃん。
いじめ。カッターで皮膚を切られる。薄く切るんだって。彼女は人に傷つけられたと認めたくないから、じぶんで更に切るリストカット。哀しい、哀しすぎる。長袖が着られない腕になってしまったと。
中学2年のときの強姦、いや話を聞くと4人の輪姦じゃないか。映画チラシでは常に「レイプ」と表されるが、これは言葉ソフト化だよな。
自殺未遂。洗剤を飲むようすを淡々と語る、入院後の尿の色とか。
故郷で印象に残った3つを挙げたが、これだと暗い映画みたいだ。いやいや実は、彼女の明るさ、前向きさが凄い。なんせ「逆境バンザイ」だからね。
さらには境界性人格障害、白内障、バセドウ病と病気の塊みたいなのにプロレスラー。腕立て一回もできなかったのに、ヒール(悪役)デビュー。さらに頸椎椎間板ヘルニアなど負傷、でもでも現役レスラー。人生のリングに立つって意味で最初の場面がリング=決意表明ってことかな。
下は、上映後のトーク。
悪役レスラー・安川惡斗 ろくでなし子 高原秀和・監督
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高原秀和・監督は、ろくでなし子ドキュメンタリー撮影を始めてるんだって。2年後くらいに公開か。出典スポニチアネックス