塚本晋也・主演・監督の映画を観たら、原作が読みたくなった。
肺病に罹って病院と分隊の間を往復する、例の場面から始まる。
短いなかに軍隊の恐ろしさを、しみじみ描いている意欲作。
人肉嗜食に至る道筋、どんどん壊れていくようすが凄まじい。
塚本晋也・主演・監督の映画を観たら、原作が読みたくなった。
肺病に罹って病院と分隊の間を往復する、例の場面から始まる。
短いなかに軍隊の恐ろしさを、しみじみ描いている意欲作。
人肉嗜食に至る道筋、どんどん壊れていくようすが凄まじい。
無期囚としてカリフォルニアの刑務所で30年近く暮らしている。
朝日歌壇の常連でもある歌人の郷隼人の獄中記。
1冊目に続いて、これも詠む。
--------- 目次 緑字は千恵子メモ ------------------
EAST DORM ← プリズン・ガールでも驚いたが、日本と違うねー
忘れえぬ監督者 ← 脱獄やら何やら
PRUNO(米国監獄式どぶろく密造法) ← ないなら創ると
鮨が喰いたいナ…と思った ←みんなで食べる、工夫して食べるっていいなあ。
忘れざる同居人 ← 獄中死の5人と
TOP RAMEN ← 日清食品だって。ものすごい数、独占状態じゃん。
獄中セックス・スキャンダル ← こわい。かなり、こわい。
禅ガーデン ←すてきな庭、壊す看守
SALEM THE CAT ← 猫ちゃん
監獄日誌 ← 日本兵の帽子の、ひらひら
コリアン(韓国人) ← うーむ。「日の丸」は飾れないよね。
THOUGHTS ← 超マイノリティ 日本人
『ホームレス歌人のいた冬』に寄せて ← このルポは詠んだわ。
母に捧げる短歌 ← 逢えないまま40年近く経つ
上の句。「食みたる」は、「はみたる」と詠む。
同居人が観たいと騒ぐので、「ユーロスペース」初日の初回に見参。
文豪大岡昇平の原作を基に、塚本ワールドが展開。
26年前の奇作「鉄男」が黒一色なのに比べ、うつくしい緑、きれいな花々。
そのなかで、ぼろぼろの日本兵たち。
人肉を食らう、「猿」と誤魔化すのは現地人差別。
友軍を殺して食べるのだ。
『私の体がワイセツ?! 女のそこだけなぜタブー』 ろくでなし子 筑摩書房
クリエイティブ・コモンズにて、転載。救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより
「風と共に去りぬ」 マーガレット・ミッチェル 荒このみ 岩波文庫
新訳のレット・バトラー科白を...中山千夏が3号くらいまえの「週刊金曜日」で引用してたので、読んでみたくなった。
南北戦争が始まったころの話。この国も戦争を始めかける、いま。
そしたら、この新訳。おもしろいんだー。
>スカーレットは自分いがいの娘に恋心を抱く若者が、生理的にがまんできなかった。政治集会にインディア・ウイルクス(女)とステュアートが一緒にいるのを見ると、生来の略奪本能が刺激されて止められなくなった。ステュアートだけでは物足りずに、ブレントにも目をかけたが、あまりにも完璧にやってのけたので、二人はすっかりまいってしまった。
生来の略奪本能って、そうなんだ。
>夫を獲得するために女の子はなんでばかにならなくちゃいけないの?
さてこのスカーレット。どう生きのびていくのかな。
「スラップ訴訟とは何か 裁判制度の悪用から言論の自由を守る」 烏賀陽弘道 現代人文社
わが労働組合も、スラップ訴訟かけられたもんね。
あららあららと、たくさんの事例。対策付きの本。
-------------- 目次 ----------------------
第1章 船橋市とカルフォルニア、日米ふたつの裁判
第2章 スラップとは何か
第3章 なぜスラップは被害を生むのか
第4章 日本にもあるスラップ裁判例
第5章 アメリカでのスラップ被害防止法の歴史と背景
第6章 日本でスラップ法導入への課題と提言
第7章 もしスラップ提訴されたらどうすればよいか
「黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」 リチャード・ロイド・パリー 早川書房
原題; 『People who eat darkness』
2000年7月、六本木でホステスとして働いていた元英国航空の客室乗務員ルーシー・ブラックマン(21)が、突然に失踪した。
そのころ六本木のスポーツクラブ通いしてたわ。スタイルの良い外国人姐さんがたくさんいた。
ああ、こういうふうだったんだと感慨ふかい。ていねいに調べたドキュメント。
ルーシーも筆者も英国人ということもあるかな。
------------- 目次 緑は千恵子メモ -----------
プロローグ ← 英国大使館の総領事、さすが自国民を守ろうとする 21
第1部 ルーシー ← 英国航空客室乗務員 空飛ぶウエイトレス 61
第2部 東京 ← ホステスクラブは、日本企業の仕事の場 102 福島瑞穂 124
第3部 捜索 ← ブレア首相 164 カンパする英国人 168 調書も取らない麻布警察 251
第4部 織原 ← ニシダ(織原)よりも警察への恐怖 337
第5部 裁判 ← 霞っ子クラブ なんだこの、ふざけた態度 375 坂根真也弁護士 434
第6部 死んだあとの人生 ← 奇妙な手紙 468
1周間前の熱中症は直ったけど、ぼーっとしてる。
年々、熱に弱くなっているようだ。
今日は職場の鰻会の日だ。はずされてるけど。
ミシュランの...うなぎ「秋本」こうじまち 捨てる神ありゃ拾う神あり → 去年の盛夏
今夏も鰻なしかな寂しいな 土用の丑は巡りくるなり → 一昨年の歌
夏バテに鰻くいたし金は無し 福利厚生...吾だけ外れ → その前年の歌
(参考画像:浦和のうなこちゃん 駅前に等身大の石像があるんよ)
いままでにジャック・リーチャーシリーズ5作読んでる。文庫本だと10冊。
この上下巻で、邦訳全作を制覇。
携帯電話・免許証・クレジットカードなどは持たない、例の主人公。
ヒッチハイク旅をしながら、女主人公がまた格好いい。
こんどのヒロイン・FBI捜査官は、阿呆な上司のもとで黙々と働いている。先週も嫌がらせを受けたばかりなので、わたくし「うんうん」うなづいてしまった。
そして、決断する。命令に従うのではなく、自分の判断で行動する。やったー。
『“記憶”と生きる 元「慰安婦」姜徳景の生涯』 土井敏邦 大月書店
筆者の監督したドキュメンタリー映画の第二部のときに詠んだ歌は、「絵のなかに苦しみ悩み希望など したためたるは姜徳景と」。
さらに本書を読んで、知りたかった。
ナヌム(分かち合い)の家に暮らすようになるまで。そして、その後。
可愛らしい顔の姜徳景(かん・どくきょん)さんが、どんなにか辛い暮らしをしてきたのかが詳しく描かれている。
15歳のとき騙されて女子挺身隊に入り、富山県の軍事工場に送られる。逃亡して憲兵に捕まり、強姦される。送られた「慰安所」は、地下大本営の建設が進められていた長野県松代町。なんということだ。
敗戦直後に、船で帰国する途中、妊娠していることを知り、入水自殺を試みようとする。「未婚の母親」となり、まだ二歳になったばかりの息子をキリスト教会の孤児院に預けた。その後、肺炎でなくなったことを知らされる。
その後、飲み屋の従業員、経営者、米軍基地での運転手、ビニールハウスでの農業労働者など仕事を転々とする人生。そして最期。
(写真の撮影者は、安世鴻)
ドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み」 いくさばぬとぅどぅみ
題名は、辺野古ゲート前フェンスに掲げられた琉歌「今年しむ月や戦場ぬ止み 沖縄ぬ思い 世界に語ら」より。
海底の湧きあがるような魚の群れ、珊瑚礁から始まるドキュメンタリー。
コンクリートブロックで、「殺す」んだ。
10年通って、ふみこオバアの撮影に至った三上智恵監督の熱意。
ヒロジさんの迫力。撮影後に山城博治さん闘病ちゅう。
「沖縄うりずんの雨」も、いま観るべき映画だったが、これは緊急度第一位。
今年最高のドキュメンタリー。いまが分かる。本質が分かる。
本格興行初日に見参。監督あいさつでは、宮古の自衛隊の最新情報を聞く。
JR新宿駅東口改札すぐそばで営業を続ける個性的なお店「ベルク」、その開店25周年を記念するイベントが、紀伊國屋書店新宿本店にて開催決定!
ベルク店長の井野朋也さん、副店長の迫川尚子さんに加え、気鋭のライター九龍ジョーさん、そして新宿に縁の深いミュージシャン豊田道倫さんをお迎えした豪華イベントです!
まずは新宿通り沿い1階ひろばにて豊田さんのライブを開催し、その後8階イベントスペースにてトークを行います。予約不要・入場無料ですのでぜひお気軽にお越しください!
イベント開催に寄せて by 井野朋也(ベルク店長)
ベルクには大きな柱に遮られて店員の目が届かない席があります。飲み物をこぼしても、持ち込みしても、ホームレスが長居しても気づかれない。
その席をなくそうと考えたこともありますが、コンサルタントの先生に、こういう席を残すのが店のフトコロだと言われ、ハッと我にかえりました。
新宿はかつて世界一フトコロの深い街でした。そのフトコロが今、急速に失われつつあります。ベルクは新宿のささやかなフトコロとしてこれからもあの場所を占拠し続けようと思います。
何とぞよろしくお願いいたします。
という訳で、7月20日の午後3時から新宿紀伊國屋書店本店1Fと8Fでベルク開店(あの場所を占拠)25周年記念イベントを開催いたします。
紀伊國屋書店さんという新宿の大きなフトコロに飛び込んで、歌とトーク(一時的部分的占拠)を一緒に楽しみませんか?
ぜひ、お待ちしております!
7月20日(月)祝日
*15:00~15:30 豊田道倫ライブ
紀伊國屋書店新宿本店1階ひろば
*15:45~17:30 迫川尚子×九龍ジョー×豊田道倫×井野朋也トークショー
紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
参加方法
入場無料・予約不要です。開始時間に会場にお越しください。
画像は、「食の職」
ドキュメンタリー映画「沖縄 うりずんの雨 戦後70年 沖縄は問いかける」
題名の短歌は、映画のなかの歌から。下の句の礎は、いしじと詠む。
「うりずん」は、潤い初め(うるおいぞめ)が語源とされ、冬が終わって大地が潤い、草木が芽吹く3月頃から、沖縄が梅雨に入る5月くらいまでの時期を指す言葉。
4月1日から始まった沖縄地上戦がうりずんの季節に重なり、戦後70年たった現在も、この時期になると当時の記憶が甦り、体調を崩す人たちがいることから、沖縄を語る視点のひとつとして、本作のタイトルを『沖縄 うりずんの雨』としたとのこと。
第1部 沖縄戦
第2部 占領
第3部 凌辱
第4部 明日へ
50年に海兵隊員だったダグラス・ラミスは、大学に堕ちた米軍機について鋭い分析をする。実は30年前に彼の『イデオロギーとしての英会話』を読んで、アジア太平洋資料センターでダグのクラスを受講したんだったわ。
石川真生が墜落当時の写真を取った様子、なぜ写真を続けたかも現れてくる。
確か前作の「ゆんたんざ沖縄」の頃、スーパー経営者として商工会議所のホープでもあった知花昌一読谷村議員。いま知花一昌僧侶が、たいせつに保管した「日の丸」を手に語る話も、重い。聞くべき言葉。
戦争の圧倒的暴力。兵士からの暴力、兵士間の暴力。暴力の連鎖が、よく分る。
ジャン・ユンカーマン監督の2時間28分、渾身の作。現時点での最高作。
いま、まさに観るべき映画だ。
岩波ホールほか全国上映中。
明日から三連休。この夏も、お金が無いからバカンスないよん。海水浴だいすきだけど、いっしょう無理だろなー。
夏休みも、バラバラに取るだけだしさ。23日は、朝・昼・晩祭り。これは昼の部。
盗聴・密告・冤罪NO! 院内集会Ⅲの呼びかけ
刑訴法等改悪一括法案の論戦から見る国会は、今! PARTⅡ
―政財界も狙われる司法取引―
■日時 7月23日(木) 12時~14時(11時30分開場)
*11時30分から衆院第2議員会館入口で通行証をお渡しします。
■場所 衆議院第2議員会館 1階 多目的会議室
■内容 □冤罪被害者は訴える
藤井浩人さん(美濃加茂市長、贈収賄冤罪事件)
安田好弘さん(弁護士、強制執行妨害冤罪事件)
前川彰司さん(福井女子中学生殺人冤罪事件)
衆院法務委員会で、冤罪促進と超監視社会化、警察・検察の焼け太りを狙う「刑事訴訟法等改悪案」の論議が本格化しています。しかし冤罪被害者は、同法案に“冤罪が増えこそすれ減ることはない危険なもの”だと反対しています。
とりわけ司法取引新設(密告奨励)は司法のみならず国のあり方を大きく変えかねません。抜け道だらけの部分可視化、警察フリーの盗聴法大改悪など刑事司法破壊の悪法制定を絶対に許すわけにはいきません。それは戦争と改憲への道です。
衆院での攻防の山場が近づいています。国会内・外で連帯し、反対の声を更に大きくし、なんとしても成立を阻止したいと思います。緊急の院内集会へのご参加を強く訴えます。
■主催 盗聴・密告・冤罪NO実行委員会
東京都新宿区高田馬場1-26-12 高田馬場ビル505 桜井司法研究所気付 TEL.080-6550-4669 FAX.03-6278-9798
じっと手を見ても、横浜までの交通費は出てこないので...千恵子は高裁行動に行くのさ。
はたらけど
はたらけど
猶わが生活
楽にならざり
ぢっと手を見る
(石川啄木『一握の砂』より)
みなさんこんにちは。
1) 7月22日(水)
労働組合「なんぶ」(http://nugwnambu.org/)と私は、ブラック企業ICC外語学院への抗議行動をおこないます。
7月22日(水)の12時半から、ICC外語学院の横浜校前で行います。
横浜校へのアクセスは以下のサイトを参照してください。
http://www.icc-net.jp/yokohama.html
平日で横浜は遠いかもしれませんが、ぜひお集まりください。
よろしくお願いします。
2) 7月23日(木)
東京高等裁判所 午前10時 511号法廷 https://ja.wikipedia.org/wiki/東京高等裁判所
横浜労働地方裁判所の判決をくつがえすために、7月23日10時から、私たちは東京高裁(霞ヶ関)での裁判に望みます。横浜「労働」地方裁判所は盲目的にブラック企業ICCの経営側に付いたのです。
私はICCで22年間働きました。契約書はありませんでしたが、私が有給休暇と社会保障を要求すると、会社は私を解雇しました。金と権力に媚びへつらう臆病な地方裁判所は、私が働いた22年間がすべて「業務委託っぽい」と判定しました。会社側から業務委託などと言われたことは一度もありません。(判事たちは「っぽい」と言いました。「業務委託っぽい」と。)そういうわけで私の働いたすべての時間は不明瞭な世界に迷い込んでしまったわけです!
しかも、私には失業保険が1円も与えられていないのです。
7月23日も平日ですが、どうか皆さん連帯のためにお集まりください。とてもとても大切なことです。←いくぜ!
よろしくお願いします。 スレイマン
sulejman 連絡先 directactionddd@gmail.com 08032711871
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闘争の背景:
日本語
1) http://www.labornetjp.org/news/2014/0924brkic
2) http://www.labornetjp.org/news/2014/1202brkic
3) http://www.labornetjp.org/news/2013/1379310034595staff01/
english
http://www.japantimes.co.jp/community/2014/04/14/issues/suit-over-dismissal-to-tackle-thorny-issue-of-language-teachers-employment-stat
3月の銀座行動。上段中央、白あごひげが提起者スレイマンさん。