千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「貌なし」は無戸籍のひと描きだす 嶋中潤の光文社本

2016年02月29日 | 詠む

「貌なし」 嶋中潤 光文社

無戸籍のひとは1万人以上いるという。

ふたりの「貌なし」たちの、ミステリー。

学校に行けないこども、その後の姿を描きだす。

 

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セクマイを「百合のリアル」は解きほぐす 牧村朝子・星海社本

2016年02月28日 | 詠む

「百合のリアル」 牧村朝子 星海社新書

セクシュアルマイノリティーズについての、会話型の本。中学生も参加して。

フランスで同性結婚をしたタレント・文筆家の牧村朝子の単著デビュー作。

漫画小池みきのも、わかりやすい。

リアルと題するだけあった、レズビアンセックスについても書いてある。でもレズ指南書じゃないよ。レズビアン以外のひとのためにもなる良書。

51 豊胸手術はしても性別適合手術はしない

54 家庭裁判所の変更の審判の6要件

68 みんなと同じ=普通=正常 か?

82 ペンギン 「タンタンタンゴはパパふたり」 この絵本、よみたい

101 同性愛を治す方法はないし、治す必要はない そもそも病気じゃない

190 カミングアウト 192 コツ

207 芸能事務所社長の杉本彩の言葉

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映画だよ「断食芸人」イベントも 足立正生と仲間たちなり

2016年02月27日 | 詠む

映画『断食芸人』(原作フランツ・カフカ 監督:足立正生)公開記念イベント

より渋谷ほか全国順次公開 舞台挨拶&トークショー 渋谷ユーロスペース

2月27日(土) 10:30の回上映後 舞台挨拶 ゲスト:足立正生監督、小野沢稔彦さん(プロデューサー)
19:30の回上映後 トーク <断食って何だ!> ゲスト:足立正生監督、キャスト
2月28日(日) 19:30の回上映後 トーク <「断食芸人」を解剖しよう!> ゲスト:足立正生監督、高取英さん(劇作家)、Pantaさん(ミュージシャン) 
2月29日(月) 19:30の回上映後 トーク <断食を超えるものは?> ゲスト:足立正生監督、井土紀州さん(映画監督)、山崎裕さん(撮影監督)
3月1日(火) 19:30の回上映後 音楽ナイト <断食芸人のテーマを巡って> ゲスト:大友良英さん(ミュージシャン)、足立正生監督
3月2日(水) 19:30の回上映後 トーク <今、断食は抗議行動として有効か?> ゲスト:足立正生監督、鈴木邦男さん(一水会顧問)、太田昌国さん(現代企画室・編集者)、金子遊さん(映画監督)
3月3日(木) 19:30の回上映後 トーク ゲスト:小野沢稔彦さん(プロデューサー)、スタッフ
3月4日(金) 19:30の回上映後 音楽ナイト <断食ロックナイト!> ゲスト:足立正生監督、望月さん、ISHIYAさん+演奏:Schreckwurmer+ISHIYA

ESPACE BIBLIOのは予約したよん

足立正生×井土紀州トークショー
「現在(いま)を生きる“断食芸人”とは何者か?」

『断食芸人』メイキングフィルム『夢を往く人』(約15分)上映あり

アヴァンギャルドの旗手といわれた足立正生監督がフランツ・カフカを原作に10年ぶり新作『断食芸人』を完成した。これを記念して足立監督を招きトークショーを開催する。

対談相手には自らの映画製作集団「スピリチュアルムービー」を主宰し、独自の映画製作、配給、公開の形態を模索し続けている脚本家・映画監督の井土紀州氏を招きいたします。

2016年3月3日(木)19:00~21:00(18:30開場)

[参加費]1,500円

[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp
または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。

[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)

地図→http://espacebiblio.superstudio.co.jp/?page_id=2
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F

足立正生(あだち・まさお)

1939年生まれ。日本大学芸術学部映画学科在学中に自主制作した『鎖陰』で一躍脚光を浴びる。大学中退後、若松孝二の独立プロダクションに加わり、性と革命を主題にした前衛的なピンク映画の脚本を量産する。監督としても1966年に『堕胎』で商業デビュー。

1971年にカンヌ映画祭の帰路、故若松孝二監督とパレスチナへ渡り、パレスチナ解放人民戦線のゲリラ隊に加わり共闘しつつ、パレスチナゲリラの日常を描いた『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』を撮影・製作。1974年重信房子率いる日本赤軍に合流、国際指名手配される。

1997年にはレバノン・ルミエ刑務所にて逮捕抑留。2000年3月刑期満了、身柄を日本へ強制送還。

2007年、赤軍メンバーの岡本公三をモデルに描いた『幽閉者 テロリスト』で35年ぶりにメガホンを取り、日本での創作活動を再開。そして今年、足立正生監督復帰2作目がこの『断食芸人』である。

井土紀州(いづち・きしゅう)
1968年三重県生まれ。おもな監督作品に『百年の絶唱』(98)、『LEFT ALONE』(05)、『ラザロ』(07)、『行旅死亡人』(09)、『彼女について知ることのすべて』(12)、『マリア狂騒曲』(13)。主な脚本作品に『雷魚』(97)、『HYSTERIC』(00)、『RUSH!』(01)、『MOON CHILD』(03)、『刺青』(07)、『ニセ札』(09)、『不倫純愛』(11)などがある。

映画情報:『断食芸人』
山本浩司 桜井大造 流山児祥 本多章一 伊藤弘子 愛奏 岩間天嗣 井端珠里 安部田宇観 和田周 川本三吉
吉増剛造(特別出演) 田口トモロヲ(ナレーション)

監督・編集/足立正生 http://danjikigeinin.wordpress.com

 


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「はじめての愛 あべ定さんの真実を追って・・・」 丸山友岐子 かのう書房

2016年02月26日 | 

「はじめての愛 あべ定さんの真実を追って・・・」 丸山友岐子 かのう書房

大阪弁の溌剌なしゃべり、「死刑をなくす女の会」で逢ったこともある、逝去が残念なひと。

71 定が働いた「女郎屋」のいま・むかし 著者は遊郭を訪ねたが、大阪の飛田は水田ふうさんの案内だった

75 「女郎屋」ががなぜ「貸座敷」なのか 明治時代にペルー船から奴隷が英国軍艦に逃げ込んだ事件 日本の裁判官「奴隷の売買は国際法違反だから英国は逃亡奴隷を返す必要なし」 ペルー側「日本にも女郎という名の女奴隷がいる」 そして「娼婦解放令」 座敷を借りて売春する自営業者

111 三人の裁判官の妻の月経を調べて、公判日程を組む? 妖女を見ると性欲が昂進するから??

131 取材を始めてから...定へのあこがれ、羨望をいっぱい聞いたと

139 予審尋問調書 感動もの 可愛いひとだね

200 カルチモン 芥川龍之介が使った睡眠鎮静剤。三粒いじょう飲ませるなと薬局で言われたのに、効かないからと5粒

230 被告人保護の制度として予審に託されていたが、現実はそうでなかった

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「ヴァギナ・モノローグ」 木内みどり  北原みのり 他  28日(日)

2016年02月25日 | 芸術

ヴァギナ・モノローグ

米国の作家・女優イヴ・エンスラー200人以上の女性にインタビューして書いた『ヴァギナ・モノローグ』。

2016年版の新エピソードも追加して、開催.

2月28日(日) 14:00

東京ウィメンズプラザホール 渋谷から12分 表参道から7分

全席指定:4,000円
学  生:2,000円(要学生証・当日精算のみ)

木内みどり / 北原みのり / 安藤玉恵 / カワムラユキ / ともさと衣 / 窪真理

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「ドキュメント 死刑に直面する人たち 肉声から見た実態」 佐藤大介 岩波書店

2016年02月24日 | 

「ドキュメント 死刑に直面する人たち 肉声から見た実態」 佐藤大介 岩波書店

共同通信から配信された記事と、「極刑の断層」連載に加筆したもの

丹念に取材されている報告

-------- 目次 緑字は千恵子メモ --------------------

1 「死刑」という現実

1.死刑囚たちの日常 袴田巌・死刑囚に面会した保坂展人(当時)議員(現)世田谷区長 拘禁反応の恐ろしさ 独房の彼の様子

2.死刑囚たちの胸中 「公平な処遇を行うため」集団処遇は1996年から行われていない

3.執行までの日々 公開された機密文書

4.執行の日 「足音が近づく 死刑囚・小島繁夫の秘密通信」 これも読まなきゃ

2 「死刑」と償い

1.ある「元死刑囚」の記録 母の涙

2.死刑と更生 文通している死刑囚(現・無期懲役囚)と逢う 事件から20年後の加害者 被害者の父

3.被害者遺族と死刑 息子を失った父親の言葉

3 「死刑」の行方

1.絞首刑は残虐か 土本武司・元検事 堀川恵子ルポにもでてきたひと

2.死刑と世論 世論調査の設問のなかに終身刑が導入された 

3.「死刑廃止」は可能か かじを切った日弁連 死刑制度廃止検討会の発足 議員連盟 亀井静香 無期懲役の終身刑化

おわりに 江戸時代、刑場は北と南の入口にあり刑死者の首が道行くひとたちに晒されていた

インタビュー 安田弁護士など6人

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「レズビアン・アイデンティティーズ」これ如何に 堀江有里よ洛北出版

2016年02月23日 | 詠む

「レズビアン・アイデンティティーズ」 堀江有里 洛北出版

関東神学ゼミナール星山京子ねえさまの推薦。

よし、がんばって読もう。レズビアンものだしと頑張った。

でも、歯が立たない。なにしろ掛札悠子アドリエンヌ・リッチ、30年来の苦手系だもん。

------------- 目次 --------------------

第Ⅰ部 アイデンティティ ―― 他者と自己のあいだで

第1章 いま、〈レズビアン・アイデンティティ〉を語ること

〈アイデンティティ〉は不要物なのか?
ある「レズビアン」をめぐる問いから
〈レズビアン存在〉と不可視性
〈レズビアン・アイデンティティ〉を論じること

第2章 アイデンティティ・ポリティクスを辿ってみる

セクシュアル・マイノリティと〈アイデンティティ〉
〈アイデンティティ〉を求める解放運動
「レズビアン」とは誰か?
揺れる定義からみえるもの

第3章 「レズビアンに〈なる〉」こと

「わたしはレズビアン」?
越境という経験
〈境界〉へのまなざし
異性愛主義のふたつの輪郭
越境と異性愛主義への抵抗

第Ⅱ部 ソーシャリティ ―― 国家・制度と自己のあいだで

第4章 社会的行為としての〈カミング・アウト〉

〈カミングアウト〉という戦略
レズビアンと〈カミングアウト〉の困難
〈カミングアウト〉を要請する社会的背景
無化/抹消への抵抗可能性
暫定[ざんてい]的な「場」としての

第5章 セクシュアル・マイノリティと人権施策―― 国家による承認をめぐって

グローバル化社会と同性愛者
日本の人権施策をめぐる流れ
戸籍性別の変更をめぐる法的整備
人権施策にみる同性愛(者)嫌悪 
分断線を超えるために

第6章 〈反婚〉の思想と実践―― 同性間の婚姻への批判的考察

「結婚」する権利?
法的保護をめぐる論点整理
日本における議論
婚姻制度を支える制度 ―― 戸籍・差別・天皇制
「反婚」の思想と実践
断絶の時代につながりを求めて

第Ⅲ部 コミュニティ ―― 人びとのあいだで

第7章 〈コミュニティ〉形成とその〈アイデンティティ〉

〈コミュニティ〉とは何か
〈コミュニティ〉形成のポリティクス
異なりを表出する〈コミュニティ〉

第8章 〈アイデンティティ〉の共有の困難と可能性

〈コミュニティ〉実践の戦略 ―― ECQAの事例から
〈コミュニティ〉の不可能性と可能性
アンビバレントのなかにある可能性

終 章 〈レズビアン・アイデンティティーズ〉の可能性―― 異性愛主義への抵抗に向けて

「性の多様性」の時代に
〈同化〉か〈抵抗〉か ―― 可視化戦略の陥穽
〈怒り〉の共同性へ ―― 異性愛主義への抵抗可能性

文献一覧 / あとがき

 


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はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言 栗原康 タバブックス

2016年02月22日 | 

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言 栗原康 タバブックス

独特の、ひらがな文体。40年近く正社員を続けてきた奴隷のわたしとは、ま逆。

それなのに、さいきん栗原康本を何冊も読んでる。

COPなんとやら、コペンハーゲンで拘束されると、お金もらえるんだ。日本と、おお違い。

----------- 内容 ------------------------------

キリギリスとアリ ―はたらくこと馬車馬のごとく、あそぶこと山猿のごとし

切りとれ、この祈る耳を  ―耳切り一団

3・11になにをしていたか? ―とうとう江戸の歴史が終わった

豚小屋に火を放て ―伊藤野枝の矛盾恋愛論

甘藷の論理 ―うまい、うますぎる!

地獄へ堕ちろ ― ヘイトスピーチか、それともスラムの念仏か

他人の迷惑かえりみず ―心得としての高野長英

お寺の縁側でタバコをふかす  ―大逆事件を旅してみれば

豚の足でもなめやがれ  ―もののあはれとはなにか?

大杉栄との出会い ― 赤ん坊はけっして泣きやまない

ヘソのない人間たち  ―夢をみながら現実をあるく

反人間的考察 ―歴史教科書としての『イングロリアス・バスターズ

豚の女はピイピイとわめく  ―老荘思想の女性観

だまってトイレをつまらせろ ―船本洲治のサボタージュ論


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「新・韓国現代史」  文京洙 岩波新書

2016年02月21日 | 

「新・韓国現代史」  文京洙(ムン ギョンス) 岩波新書

いちばん近い国。

街の場所が分らないので新書の地図を拡大コピーして、マーカー印つけながら読む。

死刑囚が大統領になっちゃうという展開に驚いた国。38度線で停戦中だから、国と言ってはいけないのか。

 ---------------- 目次 緑字は千恵子メモ ------------------

序章 東アジアの近代と朝鮮

1.近世東アジアの地域システム 6 朝鮮通信使の映画を見たのは30年前、交流に感心したが詳しい背景を知り、国の思惑って違うんだと 9 「国体」の発見は吉田松陰 そうか 

2.植民地下の朝鮮社会 17 踏みにじられた封建王都ソウル 名称を漢城府から京城府に変え、首都としての地位を格下げして京機道の一部とする 都市改造 王宮に朝鮮総督府 祭祀の場にホテルを建てる 21 民族ブルジョアジーの出現

第1章 解放、分断、戦争

1.日本の敗戦と分割占領 30 サイパン(7月) テニアン(8月)、グアム(8月) 負け続けフィリピンのレイテ島(10月) それなのに「もう一度戦果をあげてから」という裕仁 とんでもない戦犯だ 一撃講和論

2.米軍政下の支配と抵抗―一〇月抗争と四・三事件 42 朝鮮は信託統治だったんだ 50 十月抗争 54 済州島 62 連座制 84年に廃止されるが、「暴徒」の家族は公務就任や昇進などで、その後も事実上効力をもった

3.朝鮮戦争とその社会的帰結

4.四・一九革命

第2章 軍事政権の時代と光州事件

1.朴正煕の登場

2.日韓条約と維新体制下の韓国 104 久保田発言 「賠償を要求するなら日本は、韓人に与えた恩恵、すなわち治山、治水、電気、鉄道、港湾施設に対してまで、その返還を要求するだろう」 なんたる傲慢 116 金大中拉致事件73年だ 117 金芝河ら14人への死刑判決

3.変貌する韓国社会と地域感情

4.光州事件 139 抵抗の都市 光州 映画も観たなあ 134 工スニたちの「生存権闘争」 143 ハンナ・アーレントのいう「革命から生まれた唯一の新しい統治形態

第3章 民主化の時代

1.六月民主抗争

2.三党合同と五月闘争

3.九〇年代の韓国―「文民政府」から「国民の政府」へ

4.日韓新時代 208 「冬のソナタ」は2004年か

第4章 グローバル時代の韓国政治と社会

1.盧武鉉の挑戦 218 落薦・落選運動

2.過去への眼差し

3.保守回帰の時代―李明博政権から朴槿恵政権へ 264 国情院(元KCIA)からスラップ訴訟かけられた朴元淳がソウル市長に 市民社会の側から推進してきたガバナンスを、地方行政の長として行政の側から推進する

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「死刑囚と出会って 今、なぜ死刑廃止か」 日方ヒロコ インパクト出版会

2016年02月20日 | 

「死刑囚と出会って 今、なぜ死刑廃止か」 日方ヒロコ インパクト出版会

イラストは、彼女が描いたもの。

---------- もくじ 緑字は千恵子メモ -------------------
はじめに 5
1 今、なぜ死刑廃止か 9
2 死刑廃止運動に関わったきっかけ 12 超闘(スーパー) 死刑囚伝―孫斗八の生涯 現代教養文庫 丸山友岐子の渾身のルポ
3 個別の死刑囚から見えてきたもの 16
4 国選弁護人しかつけられない刑事囚 21 「一人ひとりに面会してみると」って、なんて熱心なの。わたしは確定前の林眞須美死刑囚ひとりにあうのに、どきどきなのに
5 事実を掘り起こすという事 28 安田弁護士の仕事ぶり、事実を丹念に調べる
6 死刑確定囚 33 水平社宣言に超弩級の衝撃と
7 宗教家たちとの出会い 37
8 直訴 41 法務官房秘書課長の傲慢 直訴状には贖罪の意識が感じ取ることができない 嘆願に来たことを木村(死刑囚)に絶対に言ってはならない、話したら、そのとき刑が執行されると覚悟せよ なんだいそれ!!
9 その日 44 執行の日 母とふたりで行ったのに、騙されて逢えない 今生の別れも無しかよ むごすぎる
10 執行で傷ついた人々 52 裁判員制度
11 生き直す道を創る 54 独裁体制下で政治的死刑を眼にしたひとたちが事実上の死刑廃止の韓国、第二次大戦で死刑が政治的に利用されたことから1949年に廃止したドイツ、そして日本 ノルウェーの刑務所

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絞死刑のがれたさきの流刑地のオーストラリア「闇の河」とは

2016年02月19日 | 詠む

「闇の河」 ケイト・グレンヴィル 現代企画室

19世紀初頭、ロンドンの貧民たち。生きるために盗みをして死刑宣告、ざらにあることなのだ。せめて絞首刑での苦痛なしで死にたいという友人の願いを叶えるためにソーンヒルは知り合いを廻って金を集めて死刑執行人に賄賂を送った。しかし、執行人の計算間違いか、賄賂が足りなかったのか、死刑囚はのたくりまわって苦しみながらの死。群衆は死刑を堪能する。

そして主人公ウイリアム・ソーンヒルも盗みが見つかって死刑宣告される。妻のサルが機転を利かせて流刑の罪になる。家族全員が流刑地オーストラリアに辿りつく。植民初期のシドニー、船運その後の暮らし、原住民との出会い、隔たった土地に移り住む一家。子どもも増えていく。隣人たち。

米国の原住民侵略史を思い出す。欲張りで思いあがった白人。原住民の女を鎖で繋ぎ、強姦、輪姦する。具体的な場面は出てこなかったが、反吐がでる。この白人は原住民の耳を「お守り」として持っている。さいてー。

毒薬で原住民を皆殺しにする白人。原住民と小さな繋がりをもっていたソーンヒルも、トウモロコシを根こそぎとられそうになって銃を撃ってしまう。そしてトウモロコシ畑は焼き払われてしまう。野営地での妻サルの対応。

「背中をやりで突かれるかもしれない恐怖に怯えて残りの人生をびくびくしながら生きるよりは、あのいまいましい(ロンドンの)バトラーの貸間の方がずっとましだっていうことよ」、賢明なサラの言葉。

ソーンヒルの船に17人の殺戮者が載って、進んでいく。ん? あらすじか?? 違うよ。気になったところを書いてるんだよ。

原住民と平和に生きようとするもの、こども同士が遊び始めるさま。造形描写が巧みだ。

文中では原住民と訳されているが、解説でアボリジニと。

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狭山事件スペシャルイベント 2/27(土)午後

2016年02月18日 | 企画

狭山事件スペシャルイベント 

日時:2016.2.27(土) open 3:00 start 3:30

石川一雄さんは無実であるにもかかわらず死刑判決を受け、32年間も投獄されていました。
今回のイベントでは石川さんと彼の最大の支援者にして最愛の妻、石川早智子さんに狭山事件と彼の人生について話していただきます。
お話の前には15分から20分程度の狭山事件に関する動画を上映します。

問合:スレイマン  directactionddd@gmail.com 08032711871
イベント参加は無料ですが、「上映前に・必ず」ワンドリンク注文をお願いします。
 
 
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つぶせ!共謀罪 ―治安体制の強化に反対 20日(土)夜

2016年02月17日 | 企画

ダブル足立だよ。足立昌勝関東学院大学・名誉教授と、足立正生「断食芸人」監督。

あだまさ組。どちらも救援連絡センター運営委員なかまね。----- 以下、転載

2・20 救援連絡センター主催・共謀罪反対集会

つぶせ!共謀罪 ―治安体制の強化に反対しよう―

パリ連続爆破事件を受けた 共謀罪制定策動を粉砕しよう! 思想・信条は自由だ!

2月20日(土) 18時~20時 (17時40分 開場)

会場:千駄ヶ谷区民会館 原宿駅(竹下口)より徒歩約6分

会場費:500円

 『パリ連続爆破事件と共謀罪』  救援連絡センター代表   足立昌勝

 『パリ連続爆破事件の本質』   映画監督  足立正生

 『共謀罪をめぐる闘いの経緯』  弁護士  山下幸夫

1年前の2016年1月、パリの新聞社を襲った事件以来、ヨーロッパや中東などでISなどが声明を出している爆破事件が連続している。フランスは非常事態宣言を出し国内に戒厳令を敷く一方、攻撃型空母ドゴールを派兵し、米ソや欧州・中東諸国によるシリア・イラクなどのIS支配地域への爆撃と一体となった「対テロ戦争」を遂行している。まさに、今のいまも殺戮を繰り返しているのだ。だがパリ爆破・銃撃事件とはなんだったのか。

11月15日のパリ爆破・銃撃事件に震撼した日本も、政府や自民党首脳などが「テロ対策のために共謀罪を」と直反応した。共謀罪は去年の国会で継続審議となっている刑事訴訟法一部改悪(盗聴の全面拡大、密告奨励の司法取引の導入など)とともに、思想や信条を守る行動、戦闘的労働運動、戦争・安保反対闘争などの反政府闘争などを取り締まって独裁政権を作るためのもの。言論を封殺し行動を抑圧する治安攻撃そのものだ。「集団的自衛権」を合憲と強弁し、安保法制制定を強行した安倍政権の跳梁と、「アベアベ詐欺」とも言える「白を黒と言いくるめる政治手法」の流れに、なんとしても楔(くさび)を打ち込まなければならない。

5月に行なわれる「伊勢・志摩サミット」や2020年の「東京オリンピック」を射程に、日本でも政府・メディアの「反テロ」キャンペーンの洪水で社会全体の自由な空気が凍り付いているかのように見える。こんな社会状況は一体何なんだ。自由な論議を始めよう。

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「少年死刑囚」 中山義秀 池田浩士 インパクト出版会

2016年02月17日 | 

「少年死刑囚」 中山義秀 池田浩士 インパクト出版会

「少年死刑囚」 中山義秀 5

1950年 文芸春秋新社から刊行された、少年殺人者の手記をもとにして描かれた芥川賞作家中山義秀のドキュメンタリー小説。

不幸な家庭環境と貧困によって 18年の人生で5人の人を殺めた少年は死刑判決を受ける。そして獄中で浄土真宗に帰依した少年は安らかな気持ちで死刑を受け入れようとする。 ずるがしこい少年特有の偽善なのではないかと疑ってしまうが、まあそうなんだろう。

しかし少年法改正に伴う恩赦でかれは無期懲役に減刑される。浄土への楽しい憧れを持って生きていた少年はこの世に引き戻され何の希望も幸福も見出し得なくなってしまうのだった。宗教心がないので私にはわからないが、チラシ説明による。

1955年、吉村廉監督で日活が映画化。撮影は 府中刑務所の全面協力で監房内部までロケの許可が下り、本物の看守の制服までもが俳優たちによって着用された。← なにか刑務所の宣伝映画っぽいね。主人公の少年を新人・牧真介 脇役を田中絹代、左卜全、信欣三らが演じた。翌1956年に死刑廃止法案が国会に上程される前年であり、この映画もその動きに一定の影響を与えたのかもしれない。

『少年死刑囚』はいま何を問うているのか?――解説にかえて 池田浩士  92

表紙では解説となっているが、「解説にかえて」と題するとこが、池田さんらしい。

モデルとなった鹿児島・雑貨商殺害 の少年のその後を追い、分析する。← 中年の彼、老年の彼を知ると長期拘禁の恐ろしさを、まじまじと感じた。

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第4巻「風と共に去りぬ」では 事業はじめるスカーレットと

2016年02月16日 | 詠む

「風と共に去りぬ」 マーガレット・ミッチェル 荒このみ 岩波文庫

全6巻の4巻。

戦争よりも過酷な再建時代。厳しい暮らしのなかスカーレットは莫大な追徴課税のため、獄中のレットと結婚するか愛人になろうとするが断られる。そして妹の婚約者を略奪して、再婚する。

夫の商売が下手なので、雑貨屋を経営しようとする。さらに、レットから金を借りアトランタで製材所の経営を始める。女事業主への辛辣な目にも負けずに。最初の夫の残した土地に酒場を建てて、賃料収入を得ようと計画する。

映画を観たのは高校生のときだったが、原作では微妙な心理が分っておもしろい。

巻末に訳者荒このみによる解説 「南北戦争とホーム・フロント(銃後)の女たち」 看護師や女たちの在りようが詳述されている。

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