浪速の巨人、ぱぎやんから教えて貰った...身長150センチの女の戦いの記録。
映画を見ていて涙が止まらなかったが、資料確認のためにサイトをみて涙なみだ涙。
小さい時から辛い労働を強いられた女奴隷が、さらに過酷な南部へと売り飛ばされそうになる。
逃げると決めた彼女。ベルトをぎゅっと結び、包丁を腰に刺す。そう、武器が要る。そして、武器を持つ。
「自由か死か」だ。
「風と共に去りぬ」全6巻を読んだとき、なまなましく黒人と白人の共生関係が現れていたが断固として拒否だ。
家の床、といっても土なのだが包丁でハートマークを描く。愛。そう、彼女は字が書けないのだ。
逃げ切った。でも、自分だけじゃ足りない。夫を逃しに危ない現地に戻る。最愛の夫は、なんと自由黒人と再婚していた。それでも前に進む。他の皆を引き連れて、集団脱走だ。その後も彼女ハリエットは、何十人もの仲間を助ける、逃亡させる。
「地下鉄道」っていう団体なの? 所属組織が様子見コースになっても、ハリエットは断固として実行を訴える演説をする。わお。そのせいかモーゼ!(海が、どーんと割れちゃう魔法みたいなことする伝説のひと)と呼ばれたりする。
黒人にも色々ある。バウンティハンター、賞金稼ぎとなって黒人狩りをする黒人野郎。姉が命を賭けて助けにきたのに、逃げようとしない妹。ハリエットが奴隷主から受けた頭蓋骨への暴行&PTSDで倒れる姿をみて、改心する黒人小僧。
主役を演じたシンシア・エリヴォ。有名な歌手なんだ。主題歌の「スタンドアップ」いいねえ。
アフリカ系米国人で初めて20ドル紙幣の肖像に採用されたハリエット・タブマンの伝記ドラマ。
救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより
「皇室タブー」篠田博之 こんなにあるんだ類々と
「皇室タブー」という本が出ている。天皇制批判の本は少ない。マスコミに報道されにくい報告が詰まっている。全部を紹介できないので、気になったとこだけ感想を書いておこう。
六十年前の小説「風流無譚」は、大昔に何処やらか廻ってきた印刷物で読んだことがある。天皇の首すってんころりん荒唐無稽な読み物だった記憶がある。
その後の出版社社長宅での殺傷事件は、右翼のくせに女たちを刺すなんて卑怯だ。やるなら著者や社長をやれと思ったもんだった。
その効果は大でマスコミの「菊タブー」は、ずっと続いた。自粛かあ。その後の変遷を知って考え込んでしまった。まったくこの国の人たちって皇室魔法に弱いのねえ、溜め息。
「新雑誌X」襲撃事件。オカマの東郷健が肋骨を折られる。襲った一水会ひどいぞ。鈴木邦男は今でこそ、救援連絡センター運営委員の足立正生監督も出演する「愛国者に気をつけろ!」映画ができたり「彼女たちの好きな鈴木邦男」邦男ガールズ本と人気者なのだが、こんな過去があるんだ。ぷんぷん。
雑民党の東郷健は全国区の選挙に長年に亙って立候補し続けた。そのためには十人の候補者を擁立しなければならない。八九年の東京地方区に誘われた、ガサ子ちゃん。彼に言われたのは「右翼だけは駄目。あとは何を言っても良い」という条件だった。
さすが政見放送での表現の自由を巡って、最高裁まで争うひとだと感心したものだった。その背景には、右翼からの過酷な襲撃事件があったんだ。
天皇Xデー記事で雑誌「創」へ抗議の街宣。個人宅みたいな編集部マンションに四十人の右翼が押しかける。たった一人で二十人と対峙する篠田博之集長。これ、本書の著者でもある。弱腰へっぴり腰の編集者が多いなかで偉い、拍手。
終章では例の「秋篠宮家長女結婚延期騒動」が報告されている。海の王子様とか眞子とか流れ来る報道に、うんざりしながら慣れていきそうな自分が怖い。
そもそも、だねえ。どうして皇室だけ「さま」なる敬称をつけるの? 漢字じゃなくて平仮名のとこが、気持ち悪い。
外国の王室が来たとき他国は○○夫妻、それなのに自国のみ〇〇「ご」夫妻。己れを謙るのが、美しい日本の伝統だったんじゃないのかい。ずうずうしいぞ天皇制。忖度するなマスコミ。
■「1961年冬『風流夢譚』事件」 京谷秀夫・著 平凡社文庫-志木電子書籍・刊
あれこれと「皇室タブー」へんせんす篠田博之 創出版
コロナ禍、こんなときこそライブハウス応援しなくちゃ。
などと書きながら、7月から失業(苦笑)。
八木啓代 ライブ
20年7月9日(木) 六本木 ノチェーロ
(東京都港区六本木6-7-9 川本ビルB1) お問い合わせ/03-3401-6801
1st 19:30 2nd 21:00 (入れ替えなし) Charge:2,600円(おつまみ一品付)
アクセス/日比谷線・大江戸線六本木駅より徒歩2分
ギター福島久雄
ネット予約はこちら http://www.nobuyoyagi.com/
新作 CD も発売中、日本国内送料無料・
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きゃあ、レイバーネット書評欄に、初登場。
松原明さんが綺麗に作ってくださって、長英の画像もいれてくださったリンク(上記の下線)も見てね。
「長英逃亡」 吉村昭 毎日新聞社
ずいぶんと前に吉村昭の「破獄」の4回脱獄実話に感銘を受けたが、これは蘭学者の破獄と逃亡小説。江戸時代、外国船が何隻か来るようになった水野忠邦老中の時代。医者であり日本随一の語学の天才と称された長英が、外国船打ち払い令に反対する「夢物語」を書いたために獄に繋がれる。永牢という無期懲役の刑なのだ。最低最悪の衛生状態の監獄ゆえ、実質は死刑なんだよ。がーん。医者ということ人望もあるしで牢名主にまで登りつめたが、いずれ牢のなかで罹患して死ぬしかない。そうだ、生きるためには破獄しかない。
どうすれば出られるか。お江戸は紙と木でできた家ばかりの町。火事になれば、どんどん延焼する大火事で死者が多数でる。わざと監獄に火をつける。特例で牢から出してもらって3日位内に戻れば罪を軽くする特例制度を利用する。でも長英の場合は、戻っても罪が軽くなる訳がないから逃げる。火付けは大罪で捕まれば火炙りの刑になるけど、逃げるしかない。生きるんだ。日本には自分が必要なんだという強い使命感もある。そして6年を超えて逃げ続ける。
逃げるにあたって協力者がでてくる。政治犯の手助けをしたら酷い扱いを受けると知っていても、逃亡を助けるひとがいる。牢獄であった侠客も、その親分も、数百人の弟子を持つ和算家も、貧乏な下働きのひとも、いろんなひとが助けてくれる。それも命懸けで。浦和の医者は拷問を受けても口を割らなかったために、歩けなくなり早死にする。
逃げた2ヶ月後に奉行が変わって、助命嘆願が可能な情勢に変わる。でも、もはや既に火付け逃亡の大罪をしているから間に合わない。長英の開明的発想、国防への視点、兵術を高く評価する大名もいる。なんたってアヘン戦争で、眠れる大国「清」が英国に破れたんだよ。あやういぞ日本。いやいや、ともかく逃げなきゃ長英。でも、内密に逃げ続けるのは困難きわまる。
長英も、そんな旅のなかで成長していく。辞書がほしい、翻訳がしたい。お金がなくなったけど妻子を養わなくちゃで町医者をしたい。人相書きが出回っているので、薬品で顔を焼いて医者になる凄まじさ。兵書の翻訳を企てている勝麟太郎(海舟)に逢いにいき、手持ちの写本を贈呈する。そんな場面もあったのさ。波乱万丈。
奉行所は、人相書きから数年を経て顔が変わっているかもしれないと囚人をスパイにする。トップは遠山の金さんだ。長英を見つけたら無罪放免にしてやると町に放す。見つかった長英は十手で散々に痛めつけられ、ことごとく歯は砕ける無惨。逮捕時の暴行で死んでしまうのだが、役人は「刀をふるって三人の捕方に傷を負わせ、逃げることはかなわぬと諦めて自ら咽を突き」などと大嘘こんこんちき報告を書く。なんだい、いまの警察と同じじゃん。
長英は死んでも、判決を出すために死体は塩詰めにされる。あああ、今の役人を連想するぞい。そして死罪になり、斬首の刑。刑場で遺体の首を、大太刀で切る形式主義。あくまでも死体晒しに意味があるのだろう。その後に娘は吉原遊郭に売られ、安政の地震で発生した大火事で死んでしまう。逃げないように穴蔵に押し込められた遊女たちの、ひとりだった。享年17、痛ましすぎる。否、あなたたちの志は継ぐよ。だって、知ってしまったんだもの。
上下巻の新潮文庫が手頃なのだが、この毎日新聞社の愛蔵版の表紙絵が良い。
北浦和のマーブルテラス。ランチの新メニューが出たので、行ってみた。
お魚と、フォカッチャ。定番のサラダ、スープ付き。600円。
フォカッチャ、ひとつ追加で50円。
さらに珈琲をつけて、200円。締めて、850円と。
帰りがけにマスク声で、「お魚なんですか」と聞いたら「茶微絵さんの花です」と答え!?
どうやら「お花なんですか」に聞こえたらしい。友人のちゃびえさんが花屋を始めたそうな。
で、魚の答えは鮫。毛鹿鮫、もうかさめだってさ。低カロリーで高タンパクなんだって。
画像は、怖い怖い鮫映画。
ナンシーは鮫サバイバー医学生 秘境の海だ「ロスト・バケーション」
ビジネスバトルは、ぴんとこなかった。
カリスマ資本家との新聞合戦は、どっちもどっちというかんじ。
むしろ怖かったのは、電気で馬を殺す。
次は、人を殺す機械を作る。それも、人道的だという名目で。
60年代に黒豹党という名前があったが、それを意識した題名だ。
ポスターをみる限りだと、なんだマーベルシリーズの一貫としか見えないが傑作。
アフリカに、強力な地下資源と薬草のある王国が続いているという漫画の映画化。
映画紹介をみてたら、こんなのがあった。
>ライアン・クーグラー監督や共同脚本家の他、キャストの大半や主要スタッフの多くもアフリカ系という、ハリウッドの超大作としては異例の人員構成となっている。
>しかも、衣装や美術監督や撮影監督などの重要なスタッフとして女性が大いに活躍しているのだ。
くわしく知らないけど、そうなんだろうなあ。ぶっとんでる。
最初の水、プールの場面。やはりアルモドバル・ワールドだ。そして独特のカラフル色使い。
アルモドバル監督って鬼才だと思ってたのに、毎金曜に必ず見る夕刊の映評で「名匠」となってた。70歳を超えると、そうなるんだ。
スペインの老いた監督役を、アントニオ・バンデラスが演じる。演技なのだろうが、老いた姿に驚く。痛みと病いの間に、みずみずしい少年時代の様子が描かれる。
半自伝的映画なのだが、なんともいえない魅力がある。
有給休暇を取って行く。
というより退職勧奨だから、今月中に消化しないと。----- 以下 転載。
小池百合子東京都知事、追悼文送付拒否~TRICK~
「朝鮮人虐殺」を無かったことにしたいひとたち 加藤直樹
お 話:加藤直樹
著 書:『9月、東京の路上で』
『TRICK~「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』
日 時:6月24日(水)18:30開場 19:00~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
千代田区神田三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階
電話:03-3238-9035
ファックス:03-3238-0797
主 催:たんぽぽ舎 水道橋
参加費:800円
〇さいたま市は朝鮮学校幼稚園の子どもたち「だけ」にマスクを配布しませんでした。
あからさまな「差別」ですね。「朝鮮の子は死んでもいい」ということと同じ。この件
に関しては、在日の方たちは当然、私たちも抗議活動をし、結果的に配布はされました
が、それで済む問題ではない。
〇小池百合子東京都知事の人気がうなぎ登りだそうです。
けれど、かなり危険な人だということは知る人ぞ知る。小池さんは虐殺否定論者、歴史
修正主義者なのです。
TRICKのキーワードは「両論併記」
〇熊本地震その他、災害が起きるたびにネット上で外国人、特に在日に対する誹謗中傷が
拡散されています。
関東大震災朝鮮人虐殺事件。あの時も、今でいうヘイトが繰り返されていました。
それは昔の話ではない、現に「今」右翼が堂々と「朝鮮人、皆殺しにしろ」とヘイトス
ピーチを撒き散らして練り歩いている。
〇「コロナ」でさいたま市の対応を述べましたが、とても危惧します。
ヘイトスピーチはヘイトクライムへ、ヘイトクライムはジェノサイドへ。
有名な言葉ですね。
虐殺はなかった説の検証よ 「トリック」あばく加藤直樹だ
「バンクシー 銃の代わりに花束を描く!“アート・テロリスト”」 宝島社
大きな展覧会が二つも開かれるせいか、またもや4月にでたのは「ムック」本。
これで詠んだの5冊めか?
本書も2000円強。横浜や品川の展覧会も行けないので、写真を眺めている。
表紙が下品だ、さすが宝島社。
以下は、宝島社サイトより---- 目次がでてこないから「のようなもの」----
反戦、難民問題、資本主義批判 アートで世界を描き変える!!
バンクシーが作った [世界一眺めの悪いホテル] 日本からも予約可能!
知っておきたい珠玉の問題作 18点
東京藝術大学大学院教授 毛利嘉孝
[日本のバンクシー研究の第一人者]
なぜパレスチナで描き続けるのか
バンクシーに見る美術投資の可能性
シュレッダー、築地のネズミ 日本での狂騒曲
皇室タブーを初めて正面から取り上げた本と、創出版のサイトに書いてある。
こんなにあるんだ。へええ。忘れてたのもある。菊タブーの変遷を網羅している。拍手。
--------- 目 次 緑字は千恵子メモ ---------------
序章 「菊のタブー」とは何か
第1章 「風流無譚」封印と復刻 1961年冬「風流夢譚」事件 京谷秀夫 京谷六二インタビューあり
第2章 「パルチザン伝説」出版中止事件
第3章 『新雑誌X』襲撃事件 東郷健が肋骨を折られる 一水会ひどいぞ
第4章 講談社『ペントハウス』回収事件
第5章 天皇コラージュ事件 絵がでてくる映画みたなあ
第6章 天皇Xデー記事で『創』へ街宣 40人の右翼が押しかける たった一人で20人と対峙する篠田編集長
第7章 『週刊実話』回収と『SPA!』差し替え
第8章 美智子皇后バッシング騒動
第9章 美智子皇后「失声」から銃撃事件へ
第10章 『経営塾』への猛抗議と社長退陣
第11章 『噂の眞相』流血事件
第12章 封印された「皇室寸劇」
第13章 渡辺文樹監督と『天皇伝説』
第14章 『プリンセス・マサコ』出版中止事件 ああ そんなのもあったなあ
第15章 『WiLL』侵入事件と右派の対立
第16章 封印されたピンク映画 荒木太郎監督の新作を、新宿ベルクでみたよん
終章 秋篠宮家長女結婚延期騒動
あとがき 奇怪な敬称「さま」
じょろうぐものことわり、読めない書けない漢字。そもそも、読めるほうがおかしいぞよ。
大極宮の三人組のうち、大30冊、宮20冊かなあ。
残りの極は、おそらく絶対に読まないだろうと思っていた作家。
「ココシバ」小倉美保さんがフェイスブックで押してたので読む詠む。
厚い本、百人くらい出てくるのでウィキペディアで人物確認しないとこんがらがってしまう。
さらには特殊慰安施設協会まで出てくる。女性性とかさ。
なんだか1週間もかかってしまった。
もっとかも? わし 生きてるだけで精一杯なのに。超つかれた(内緒)。
1冊で、お腹いっぱい。もういいや。
こういうのが人気と知って、己の狭量を感じたの巻。