千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

まっくろな容疑のなかの裁判ね スティーブ・マルティニ「情況証拠」

2013年11月30日 | 詠む

情況証拠」 スティーブ・マルティニ 角川文庫

浮気しまくり嘘つくし、まっくろくろの若い美人妻。

情況証拠、ばっちりじゃん。

裁判、どうするのーなのだ。

そのうえ更に弁護人まで殺人の共犯の疑惑もでてきたりして、たいへんたいへん。

弁護費用がないから、自分の家を抵当に借金までするポール・マドリアニ弁護士。

しばらく前に...マドリアニ弁護士がいなければ確実に死刑になってただろう依頼なき弁護」を読んだが、本作がシリーズ第1作なんだ。

20年前たっても古びてないね。

シリーズ3作めにも興味が湧いてきた。

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アレフへの名誉棄損の裁判で 百万円の賠償命令

2013年11月29日 | 詠む

アレフ名誉毀損 二審も認定 都に100万円賠償命令 東京新聞11月27日

(記者会見する荒木くん)

>警察庁長官銃撃事件を「オウム真理教信者による組織的テロ」とした警視庁の公式発表で名誉を傷つけられたとして、教団主流派アレフが東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は二十七日、一審に続き名誉毀損(きそん)を認め、百万円の賠償を命じた。

ちゃんと名誉棄損の裁判やったんだ。二審まで。

>公訴時効が成立し、不起訴となった事件で犯人を断定した当時の発表は異例だった。

時効までのあいだに犯人を捕まえられなかったくせに、負け犬の遠吠えじゃん。

>「時効で刑事責任追及ができなくなってから、犯人を断定したのは職務上の注意義務違反だ」と違法性を認めた。

あったりまえ。

先月にも高裁勝利あったぞ。

足立区の過料処分、アレフが逆転勝訴 東京高裁 日本経済新聞10月31日

>アレフが、条例で義務付けた活動報告をしなかったとして東京都足立区が過料5万円を科したのは不当として、処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(須藤典明裁判長)は31日、区の処分を違法として取り消した。

これも頑張って二審で逆転。

広報部長の荒木浩くんに聞いたら、前田裕司弁護士とか北千住パブリック法律事務所の若手弁護士が活躍したらしい。

>訴訟でアレフは「報告内容が区のホームページで公表されると、構成員が誹謗(ひぼう)中傷されるなどトラブルが起きる」と主張。須藤裁判長は「アレフの危惧には根拠があり、区は心配を解消する説明を尽くしていない」として、報告拒否には正当な理由があったと判断した。

サイトで「晒す」って酷いよね。

いじめじゃん。

 


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「やめてみるだけで」病気は...摩訶不思議 自分で治す安保徹と

2013年11月28日 | 詠む

安保徹「やめてみるだけで」病気は自分で治せる―「免疫力」を100%引き出すからだ本位の生き方アドバイス 永岡書店

安保徹。まえから何冊か読んでいたけど、これも実感す。

ううう、なのに現実は辛いよ。

冬季の乾燥で皮脂欠乏性湿疹が悪化してきた。

せっけんは夏のあいだ髪と足だけ使ってたけど、さらに減らそうか。

医者に行ったら、大量のステロイド処方されるしなあ。

この2年馬油が買えないのでワセリンだけで対応してきたが、とうとう皮膚科に行くしかないか。

---------- 目 次 --------------------

序章 5分でわかる!「安保免疫学」の基礎知識

第1章 やめてみる 「生活スタイル」

第2章 やめてみる 「食事&食べ物」

第3章 やめてみる 「心の癖」

第4章 やめてみる 「健康常識」

第5章 やめてみる 「薬」

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看守らの足音だけで失禁す 死刑囚らの朝昼晩と

2013年11月27日 | 詠む

『地獄で生きたる! ー死刑確定囚、煉獄の中の絶叫 尾塚野 形 鹿砦社

 

9 第1章 “お迎え”の朝 失禁場面 煉獄の中の絶叫かあ。

99 下痢でも投薬のみ。医者の診察を受けると体重を測定される。死刑執行の実験に砂袋の重量を体重に合わせるから。そんなことに利用されるために体重測定をされたくない。

104 話す相手も、まれに二人だけ。拘禁性ノイローゼが亢進する。そのうち失語症。請願作業も許可されず、用便以外は終日座り込んだまま壁の一点を見つめることになる。

拘禁性ノイローゼに罹るのは、昼夜独居処遇で長期拘禁中のものが大半。独居を解かれると正常な精神状態になる。ゆえに仮病だと疑われる。ひどっ。

発行元は救援連絡センター機関紙「救援」に大型広告を載せる奇特な出版社。


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「極限の表現」だよね...2013 死刑囚が描く作品

2013年11月26日 | 詠む

年報・死刑廃止〈2013〉  極限の表現 死刑囚が描く インパクト出版会

26 これぞ前衛。鞆の津ミュージアムの企画の成功と反響が素晴らしい。

6 加賀乙彦は東京拘置所の医者だったんだ。死刑囚との出逢い。

120 獄中の大道寺将司死刑囚への、すさまじい弾圧。

----------------- 目 次 ---------------------------

特集・ 極限の表現 死刑囚が描く

〈悪人〉を愛する 死刑囚と交流して60年
   加賀乙彦(聞き手・太田昌国)    6


アールブリュトと死刑囚の絵画展
   鞆の津ミュージアム      櫛野展正   26
枠を越え、埋め尽くす
   大道寺幸子基金絵画作品八年の歩み 北川フラム 38 
響野湾子詩歌句作品集 池田浩士選 70 
応募詩歌句作品アンソロジー
  西山省三、後藤良次、音音、林眞須美 84
大道寺幸子基金表現展 小説・自伝・エッセイ全受賞作紹介 91
応募資格は死刑囚、そしてその表現
   第八回「大道寺幸子基金・死刑囚表現展」 川村湊 102
死刑映画を観る  中村一成 108

 閉ざされた空間からの、精神の出口を求めて 大道寺将司 120
 『覚悟』 斉藤潤一 123
 短歌のもたらす恵沢 坂口弘 127
 死刑の芝居を書いて演出して 楢原拓  132
 死刑囚の小説を書く前後 小嵐九八郎  136

死刑執行と抗議行動   140
 二〇一二年八月三日の執行ーーーーーーーーーーー140 
  一審無期、控訴審で死刑判決に 福島昭宏 140
  被害者のいのちに想いを馳せる一歩手前で 堀 和幸 146
 二〇一二年九月二七日の執行ーーーーーーーーーーー150
  死刑事件へのスーパー・デュープロセスの確立を 安田好弘  150
  再審準備中の執行 阿部潔 154
 二〇一三年二月二一日の執行ーーーーーーーーーーー158
  今回の執行の意味するもの 安田好弘 158
  金川君の死刑執行に関して 山形 学 163
  生き直そうとした小林薫さん 中道武美 165
  加納惠喜さんのこと 湯山孝弘 169
  「谷垣新法相、死刑執行しないで!」要請行動と、4日後の死刑執行 大道寺ちはる 173
 二〇一三年四月二六日の執行ーーーーーーーーーーー175
   二人はなぜ執行されたか 安田好弘 175
再審無罪となった元死刑囚が国民年金を受給出来る特例法成立  179

死刑をめぐる状況二〇一二~二〇一三
日本弁護士連合会の死刑廃止についての全社会的議論を呼びかける活動 小川原優之  180
第二回死刑映画週間を終えて 太田昌国 186
  ゲスト9人のトークから  まとめ・可知亮
死刑関連文献案内 二〇一三年 前田朗  192
死刑廃止に向けた国際的動向 天野理 209
死刑判決・無期懲役判決一覧 菊地さよ子 216
死刑廃止運動にアクセスする 234
死刑を宣告された人たち 247
法務大臣別死刑執行記録  274
死刑廃止年表2012 279
編集後記 奥付  285

ユーチューブ「死刑囚の表現」
http://www.youtube.com/watch?v=eV5i_3m8vEI
年報・死刑廃止2013
<iframe src="http://www.youtube.com/embed/eV5i_3m8vEI?wmode=opaque" frameborder="0" width="416" height="312"></iframe>

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死刑囚えがきし文字の欠片にも 裁判員制いらないインコ

2013年11月25日 | 詠む

鉄格子の少女-愛と平和』 原正志

白黒の写真は、年報・死刑廃止2013「極限の表現 死刑囚が描く」34頁にあり。

裁判員制度いらないインコちゃん、こんなポルノチックな絵のなかに入れられて怒るかな?

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「かぐや姫」はしるはしるよ野のさきへ 高畑勲アニメイシオン

2013年11月24日 | 詠む

映画「かぐや姫の物語

姫の犯した罪と罰

なんだろう、興味しんしんで観た。

遭ったこともない五人の貴公子から求婚され、その態度に「わたしはモノじゃない、貴族の玩具じゃない」と叫びたくなる彼女の気持ちは分かる。野の果てへと疾駆する場面は圧巻だ。

でも、その後が...ちょっとね。

貧困や労働も描かれているが、スパイスとして使われているだけ。

いまどきは、50億円もかけて創るものなのか。

こんなのに二時間半も掛けるのか。

アニメーション映画の一位は「風の谷のナウシカ」、二位は「攻殻機動隊」、三位は無し。

とうぶん変わらないだろうなあ。

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蛆虫を治療に使い直すんだ 自然の驚異...岡田匡・本

2013年11月23日 | 詠む

糖尿病とうじ虫治療 マゴットセラピーとは何か」 岡田 匡 岩波科学ライブラリー

いやー、驚いた。
 
蛆虫、うじむし治療。
 
宗教かと思ったら、岩波書店から本が出てるので半信半疑ながら頁を捲る。
 
米国では糖尿病で足を切断せざるを得ないひとが、年間に7万人もいる。
日本での正確な数値はないが、かなりの数の人々がいるだろう。
 
無菌のウジ虫を使った、マゴットセラピー
なるほどなあと感心。
 
----------- 目 次 -----------------
プロローグ 秘めた力
第1章 ウジ虫が私たちの傷を治す
第2章 発見と道のり
第3章 日本の先駆者
第4章 昆虫のなかで最も進化したハエ
第5章 現在のマゴットセラピー
第6章 なぜ傷が治るのか
第7章 共に生きる
エピローグ 生命のつながり
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叫びたし、寒満月の割れるほど 福岡事件ブックレット也

2013年11月22日 | 詠む

冤罪・福岡事件 届かなかった死刑囚の無実の叫び」 内田博文 現代人文社ブックレット 

辞世の句の「叫びたし、寒満月の割れるほど」で有名な福岡事件

逆さ吊りにして、バケツの中に頭をつっこませ息ができなくする取り調べ。

むごすぎるまま、処刑された彼。

------------------ 目 次 ------------------------------

まえがき………内田博文

第1章 福岡事件とは………八尋光秀

第2章 福岡高裁の認定事実と供述調書から浮かぶ事件の真相………櫻庭総

第3章 教戒師・古川泰龍の雪冤運動と西武雄の処刑………宮本弘典

第4章 死刑執行後の再審請求と学生の会・当事者の会………大場史朗

第5章 冤罪・誤判の是正のために………内田博文 

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犯罪の連鎖たちきる支援とは 23日午後...代々木

2013年11月21日 | 詠む

このも読まなくちゃ。

------------------------------------------------------------------------- 以下、転載 

「それでもボクはやってしまう・・・」

~犯罪連鎖を断ち切る社会復帰支援のあり方~

生活に困って万引などで逮捕された高齢者や知的障がい者を、福祉の支援につなぎ、立ち直りを図る試みが続けられ、犯罪者の社会復帰をめぐる討論が活発化しています。

日本の刑務所の一部では、2005年の監獄法改正以降、薬物犯罪からの立ち直りのための自助グループのプログラムを取り入れたり、刑務所の中で盲導犬を訓練するプログラムなど、これまでなかったような処遇が行われるようになりました。また、障がいを持つ人の処遇を刑務所ではなく福祉施設で担おうとするトレンドが始まっています。東京地検では社会復帰支援室が設けられ、社会福祉士が働くようになりました。犯罪を犯した人が再び罪を犯すことなく社会に復帰し、地域社会に貢献することは、社会全体に利益をもたらすことです。

しかし、この様な進んだ処遇は、初犯で模範的とされるような人に限られ、累犯受刑者や満期釈放になるような受刑者はなかなか対象となりません。全体として犯罪を減らしていくためには、社会復帰がより困難な人にこそ手を差し伸べる政策が求められているのではないでしょうか。援助を受けられず、犯罪を繰り返すなら、必要なのは刑罰ではなく社会で生きて行くための支援なのです。

今回のセミナーでは、受刑者の更生支援、社会福祉に取組まれているパネリストをお迎えし、どうしても犯罪を繰り返してしまう受刑者に、どのような処遇と支援が有効なのかに焦点を当てて考えてみたいと思います。

■日 時:2013年11月23日(土)14時~16時(開場:13:30)


■場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター

          国際交流棟2階第1ミーティングルーム
      (東京都渋谷区代々木神園町3-1)
      小田急線「参宮橋」駅徒歩7分
      千代田線「代々木公園」駅徒歩10分

アクセス

■参加費:1000円(会員、学生/25歳以下:500円)

※事前申込制

お申込みはこちら

■内容

 ●パネルディスカッション:「犯罪連鎖を断ち切る社会復帰支援のあり方」 
 ○岡本茂樹さん(立命館大学産業社会学部教授)
 ○松友了さん(一般社団法人社会支援ネット・早稲田すぱいく 社会福祉士)
 ○海渡雄一(進行役/監獄人権センター代表)

■出演者プロフィール

岡本茂樹さん
立命館大学産業社会学部教授。
著書『反省させると犯罪者になります』(新潮新書、2013年)
日本ロールレタリング学会理事長。中高の英語教員を務めた後、武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士課程修了。臨床教育学博士。熊本刑務所篤志面接委員(2006年3月~)、京都刑務所篤志面接委員(2009年4月~)。日本矯正教育学会、日本司法福祉学会等に所属。

松友了さん
社会福祉士/保護司。公益社団法人 東京社会福祉士会・理事/司法福祉副委員長。関西福祉大学・客員教授(司法福祉論)、早稲田大学・非常勤講師(権利擁護と成年後見制度)。
一般社団法人 社会支援ネット●早稲田すぱいく・理事。
2013年1月より東京地方検察庁・社会福祉アドバイザー。日本司法福祉学会、日本犯罪社会学会等に所属。 

■お申込み
ご参加をご希望の方は、下記「主催・お問合せ」まで、
1)氏名、2)お住まいの都道府県、3)年齢(学生/25歳以下の方のみ)をご連絡下さい。

お申込みはWEBからも可能です

 ■主催・お問合せ:NPO法人監獄人権センター

 e-mail:cpr@cpr.jca.apc.org
 Tel&Fax: 03-5379-5055
 WEB:http://www.cpr.jca.apc.org

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URCロックの魂...回顧展 浦和PARCOで22日~

2013年11月20日 | 詠む

70年代、埼玉大学時代にウラワ・ロックンロール・センターには衝撃をうけた。

できあいのものではなく、自分たちで創るという姿勢に感銘したのだ。

母校の学園祭でも、オールナイトロックを毎年やってたし。

その後も、田島ヶ原野外フリー・コンサートには何回か参加した。

貴重な資料と映像、期待している。

 

------------------------------------------------------------- 以下、転載

URAWA ROCK'N'ROLL CENTER 回顧展

2013年11月22日(金)~12月8日(日)
10:00~21:00
会場:1F・センタースペース特設会場
入場料:無料
70年代~80年代を中心に、数々のロック・イベントをプロデュースしてきた伝説の集団“ウラワ・ロックンロール・センター”。当時のポスターやフライヤー、秘蔵映像などの貴重資料を通じて、その軌跡に迫る初の展覧会を、浦和パルコにて開催!
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「逃げられない性犯罪被害者」んん? 最高裁の判決批判

2013年11月19日 | 詠む

「逃げられない性犯罪被害者 無謀な最高裁判決」 杉田聡・編著 青弓社

日弁連機関誌「自由と正義」11月号、敬愛する角田由紀子弁護士の書評に、びっくり仰天。

>最高裁の「09年の強制わいせつ」判決」と、「11年強姦」判決

気になる

被害者は逃げることができたはず。そうしていないのは、強姦行為がなかったからだというような「経験則」

なにか、とんでもない経験則

強姦されれば膣に傷ができるはず

えー、それって強姦神話じゃん。

>二つの判例が下級審に影響を及ぼし始めている今...

地裁とか高裁とかって「ひらめ」化が完遂してるじゃん。

さらに保守化するってこと?

えー、たいへんだぁ。

そっこー図書館に予約しようぞ。

----------------------- 目 次 ----------------------

 序章 近年の性暴力事情と逆転判決の衝撃

 1 近年の性暴力とその根絶へ向けての取り組み
 2 二つの事件――「09年判決」と「11年判決」
 3 本書の内容

第1章 逃げられない被害者
 1 被害者は逃げられないことが多い
 2 逃げられないのは暴力のためではない――被害者が陥る無力感
  コラム なぜ被害者は逃げられないのか:1 橋爪(伊藤)きょう子
  コラム なぜ被害者は逃げられないのか:2 桐生正幸
 3 被害者が陥る心理状態――現実感の喪失と離人症
  コラム 被害のさなかに起こる離人感と現実感の喪失 橋爪(伊藤)きょう子
  コラム 強かん者の犯人像――犯罪者プロファイリングから 桐生正幸
 4 周囲の通行人はどれだけ力になるか
 5 男女間の関係にはよけい介入できない
  コラム なぜ目撃者は助けることをためらうのか――援助行動の要因 桐生正幸
 6 口封じ――加害者がとる策略:1
 7 加害の隠蔽――加害者がとる策略:2
  コラム 傷つけないように「配慮」する加害者 堀本江美

第2章 身体に痕跡は残るのか
 1 被害者に残る痕跡――誤解を生む「強(forcible)かん」イメージ
 2 無抵抗・いいなり状態で膣に傷がつくのか
  コラム かならず膣などが傷つくのか 堀本江美
 3 精液はかならず残るのか
  コラム かならず膣内に精液が残るのか――消化器官としての膣 堀本江美
 4 加害者・被害者の身体位置の問題

第3章 通報と告訴――なぜためらうのか
 1 千葉事件に見られる被害者の行動・周囲の行動
 2 なぜ通報・告訴をためらうのか:1――「汚れた」「恥ずかしい」という思い
  コラム 被害者はなぜ自分を責めるのか 桐生正幸
  コラム 被害者は誰に配慮するか、何を恐れるか――被害者との面接から 橋爪(伊藤)きょう子
 3 なぜ通報・告訴をためらうのか:2――脅迫と被害者が陥る無力感
  コラム 被害者が陥る無力感――被害者の心理的ダメージと通報前行動 橋爪(伊藤)きょう子
 4 なぜ通報・告訴をためらうのか:3――警察・病院などでの検査
  コラム 検診時に見る被害者の心とからだ 堀本江美
 5 なぜ通報・告訴をためらうのか:4――加害者の存在への恐怖、加害者による報復の恐怖
 6 なぜ通報・告訴をためらうのか:5――セカンドレイプの恐れ、家族に知られる恐れ

第4章 記憶と神話――被害者が陥る心理、被害者に対する予断
 1 供述の変遷を問題視する最高裁判決――これが「疑わしき」と見なす要因になるのか
  コラム 被害者は被害事実をどれだけ正確に記憶できるか 桐生正幸
 2 人はどれだけ記憶できるか――被害事実が奪う記憶力
  コラム なぜ供述内容が変化するのか――急性解離症状と心因性の健忘 橋爪(伊藤)きょう子
 3 まかり通るレイプ神話――判決は女性の職業に予断をもたなかったか
 4 被害者の「落ち度」は問題にならない――全裸で歩いても被害者は悪くない
 5 「落ち度」と貞操観念にこだわる裁判官
 6 女性がセックスできるのは特定のもしくは特定のタイプの相手――京教大事件に関する京都地裁判決
 7 捜査・公判過程での被害者の扱われ方――依然として残る被害者軽視
  コラム 被害者は警察・検察・裁判所でどう扱われるか 養父知美

第5章 一一年判決の基本原理――「経験則」と「疑わしきは被告人の利益に」
 1 「経験則」と自由心証主義
 2 「疑わしきは被告人の利益に」と強かん事件
 3 法律審としての最高裁と無謀な「自判」――判例とはしえない最高裁判決
  コラム 裁判官は何によって心証を得るのか――書類審査が欠落させる心証形成 養父知美

第6章 司法官の性意識を生むもの
 1 裁判官は性犯罪について学んできたのか――司法研修制度の問題点
 2 特殊性が理解されないまま一般犯のように扱われている――男の常識への固執
 3 どれだけ強かんが独自の犯罪として扱われてきたか――法学書・判例に見る強かんの理解
  コラム 性犯罪の特異性――「物証」や「目撃者」が乏しい理由 養父知美
 4 裁判官はどこから性情報を得るのか
 5 市民生活のない裁判官
 6 最高裁判事とは誰なのか――最高裁判事の任官システム
 7 裁判員裁判への影響は?――判決を誘導する裁判官
 8 強かん事犯では裁判官は無罪へと誘導するおそれがある
 9 専門的な検察官・裁判官をもつ韓国の事情
  コラム 性犯罪に対する韓国の取り組み 養父知美
 10 訴えに対する警察の対応――近年、制度的な取り組みは進んだというが
  コラム 警察ではどのような教育がおこなわれているか 堀本江美

終章 改革そして展望――性犯罪のない社会を
 1 司法改革
 2 被害者救済制度の改革
  コラム 性暴力被害者支援センターの役割――「ゆいネット北海道」の事例から 堀本江美
 コラム 生涯にわたる苦しみ――支援センターに求められる要件 橋爪(伊藤)きょう子
 3 加害者更正プログラム・被害防止方法
  コラム 性犯罪者処遇プログラムの概要と動向 桐生正幸
 4 全般的な法的・社会的改革
  コラム 被害者の性的経歴と「強姦被害者保護法(Rape Shield Law)」 養父知美
  コラム 親告罪の問題点 養父知美

判決文
あとがき

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弁護士は如何に転落したのかや リドリー・スコット「悪の法則」

2013年11月18日 | 詠む

映画「悪の法則」 原題: The Counselor = 弁護士

去年は「プロメテウス」を監督した巨匠リドリー・スコット最新作。

今度は宇宙の果てでなく、カリフォルニアか。予告編が小粋な創りで、セレブリティ満載。

ところが本編は、ぜんぜん予想と違う展開。メキシコのボーダータウン、麻薬カルテルのフアレスが鍵。

そして暗喩に満ちた脚本。

凡作「清須会議」を喜ぶ日本人や、「凡庸な米国人」には...なかなか理解しにくいだろう。

問題作というかコントラヴァーシャルな作品である。

主人公の弁護士は、マイケル・ファスベンダー。画像の左端。

死刑囚の女の頼みをきいたことから、不条理の独楽が廻っていくのか。

もう1回みるべきかなあ。

 

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反原発だけじゃないんだ漫画展 「歴史と自然」勝又進

2013年11月17日 | 詠む

反原発の漫画を覚えていたけど、浦和に住んでいたんだ。

田圃や船頭のことなども描いていたんだ。


(青林工藝舎から出版された漫画の表紙)

-------------------------------------------------------------------------------------------以下、転載。

懐かしき見沼たんぼの歴史と自然

マンガ家・勝又進遺作展  

日時;11月15日(金)~19日(火)ただし15日は12時から
場所:コムナ-レ展示場(JR浦和駅東口パルコビル9階)


 長年浦和の街に住み、2007年に亡くなった漫画家・勝又進さんは、
漫画雑誌「ガロ」の執筆を皮切りに「赤い雪」で日本漫画家協会大賞を受賞。
「絵本 遠野物語」。天笠啓祐との共著「原発はなぜこわいか」等がある。
参考作品として、原発作業員の日常を描いた「深海魚」等の原発関連の作品も展示。

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りんご愛そんなの吾に無いからなぁ スティーブ・ジョブス「広告」映画

2013年11月16日 | 詠む

(これは本人と林檎)

1992年、カリフォルニアのアップル本社を訪問したことがある。ジャーナリスト岡部一明の案内で、米国の民衆に如何ようにパソコンが利用されているかを視察したなかの一環だった。アジア太平洋資料センターのパソコン通信講座の安田幸弘講師ら十人ほどのメンパーで十数箇所を廻った。軍事用に開発されたインターネットが人々の武器になっている最先端の地。そのなかで同社が市民に積極的に関わっていく姿勢に強い感銘をうけた。

それから、20年以上の歳月が流れた。伝説の創設者は一昨年、逝去した。

で、映画「スティーブ・ジョブス」。

最初の場面は、プレゼンテーション。

2001年、千の楽曲が薄い小さな箱の中に入っている。いつも音楽と一緒にいられる。

そう発表するスティーブ・ジョブス

すばらしい進化なのだろうが、「箱」も「千個の音源」も買えないわたしには...ほど遠い世界だ。

音楽よりも本が欲しい。それも紙の本が、いや眼鏡が必要という赤貧じょうたいなので。

(視力が衰えて、裸眼だと模範六法が霞む。同居人の御下り百均の老眼鏡は、かけてると頭が痛くなる。)

その後、2時間半に亙って広告を見たような気持ちだった。

巨人IBMや、王様マイクロソフトと違うのが「売り」だったけど...結局やってることはあまり変わらないって感じがする。

簡単に労働者を馘首するし。

山下幸夫弁護士がフェイスブックで激賞していたから観たのだが、りんご製品をひとつも持ってないものには実感が薄いのだった。

>映画「スティープ・ジョブス」を見た。私自身、大学生の時から、PowerBookにはまり、いまでも、iPhoneiPadMacBookiMacを使っている(仕事ではWindows機を使っているが)。この映画を見て、彼の思想と行動がよく分かった。そして、夢は絶対にあきらめてはならない、社会を変革しようと思う人間こそが社会を変革するということを教えてくれる。アメリカの資本主義の中で、ジョブスがどのように勝ち抜いてきたかがスリリングに描かれていた。本当にいい映画だと思った。http://jobs.gaga.ne.jp/

 

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