救援連絡センター機関紙「救援」2面コラム
「心妹」が「心配」よ
林眞須美さん濫訴の巻
Q会計監査をしてた山際永三映画監督の愛弟子、岩崎風水が本を出した。
十五年間の刑務所暮らし、その前半に驚く。著者いわく、刑務所への差し入れ禁止図書。後半も、もうすぐ出版。
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林眞須美さん初代応援団長はロス疑惑・三浦和義さんだった。マスコミを提訴して連戦連勝。なんと「弁護士いらず」を冠した本人訴訟必勝マニュアルまで出版しているほど。
その弟子の彼女もマスコミを訴えた。週刊文春だったかな、雑誌コピーを送ってほしいと頼まれたことがある。探して送ったけど、しだいに激化していく。新聞社の所在地や社長の名前だけじゃなく、入手困難な資料や大量のコピー要請に困惑する。
ルポライターの片岡健さんに相談して「できる範囲にしよう」と断ったことがある。ただし、確定死刑囚なので手紙で事情を伝えることは無理。まんま郵便物を送り返すことしかできない。郵便代が勿体ないからと、レターパック五冊を贈ったら、大拘は拒否。ああ、ままならない獄中。
その後に、訴訟相手は死刑廃止団体や個人にも及んだと聞いた。心を痛めた、訴訟をすれば逢えると思っているのか。相手がどう思うか考えないのかなあ。
ずいぶんと年月が経ったので、もうやめたと思っていた。ところが違うらしい。同じ人を何回も訴えたりもしているもよう。被告の面々は、無視したり書面のみ対応とか濃淡あるけど、嫌な気持ちになることは間違いない。
そして弁護士には懲戒請求。それって嫌がらせじゃないの? 悲しい。我らが安田好弘B、そして福島瑞穂Bも懲戒するってか。
死刑廃止団体フォーラムの高田章子さんは、百万円の請求に対し徹底して闘うと決意した。そ、本人訴訟で、法廷にも出廷し、しっかり答弁書や乙号証を提出している。
九月の大阪地裁での第二回口頭弁論の後は、仲間たちと交流をするという。これは応援せねばなるまい。
彼女の支援通信「あおぞら」にも誰かが文章を書くようだ。
心妹の眞須美さん。どうか早く訴訟を取り下げしてね。もう記念切手を送れないよ。だって誰かが傷つく軍資金になるから。
昨秋から封書が値上がりして以来の、50グラム封筒に画廊巡りで貰った絵葉書いっぱいしかできないよお。姉は悲しいぞ。
★「獄中を生きた 監獄法下の懲役刑」 岩崎風水
いぬねこかえる合同会社 1985円
★「続・獄中を生きた 処遇困難者とされて」九月に発売予定