十数人の庶民の、ちょっとした行動。
それが積み重なって、人災に。一気に読む詠む。
誰も「自分が悪い」とは思ってない。
最後の場面の与那国の海に、希望。
十数人の庶民の、ちょっとした行動。
それが積み重なって、人災に。一気に読む詠む。
誰も「自分が悪い」とは思ってない。
最後の場面の与那国の海に、希望。
コロナ禍のなか、マヤは結婚するために同性婚できる台湾へ。
瀬戸内海の小島で生まれた彼女。父親の圧倒的暴力、その後の母親の支配からの逃亡。高校生になっての計画的な家出。
17歳の小娘は、新宿で男からの性暴力を受ける。二丁目で機転をきかせた姐さん格好いい。
そして台湾にて封印されてた父からの性暴力を思い出す、地獄。
でも光明はある。前向きだから、家族(仲間)がいるから。なるほど。
日韓連帯、歌あり劇あり
「尾澤さんは無実だ」裁判
尾澤裁判は大詰めを迎え、まさに大車輪。六月八日さいたま地裁所長と当該裁判長への要請行動。大法廷を使え、傍聴券配布を30分前にしろと当たり前の要求。管理官は「会えない」「理由は答えない」だってさ。意地悪きわまりない。空いてるのに使わないって何なのよ。公開の原則に反する。
夕方からは浦和駅東口にて音楽会、ジョニーHの裁判歌「ジャスティス正義」、イラクや香港そして長崎へと想いを馳せる生田卍バンド、ギター恭介、太鼓清水。
仮面劇「尾澤さんデッチ上げ逮捕の巻」、そして韓国民衆歌謡など。期待して短歌ブログで紹介したのに、当日仕事シフトが入って行けない残念無念。でもユーチューブ動画あるよん。 https://www.youtube.com/watch?v=iU2x7p7_y9c
さて二〇日裁判当日は、フルコース。八時半から門前集会。わらわらと人が集まってる。職員やら警備員は緊張してる。後ろめたいのかしら。
九時に傍聴くじ、69人が並んで44人が当選。うわあ、初めて当たった嬉しいな。十年ぶりの刑事裁判傍聴だ。
十時から論告求刑。検事が、ぼそぼそ喋ってる。
弁護側、荒木弁護士が現場状況から「被告は無罪、犯罪は不成立」と反論。上野弁護士いわく事件は労働運動であり、違法性阻却、労組法が適用され無罪と。 最後に、尾澤さんが最終弁論。いっぱい訴えたいことがあるので、ポイント部分を朗読していた。
公判は、二時間。でも何故に眠くなるんだろう。マイクがあるのに良く聞こえない。言葉が難しいからかしら。裁判後の社民党会館での報告集会のときに質問したら、あれは記録を取るためなんだって。えっ、わたしのためじゃないの?お呼びでないのか一般人。不親切ね裁判所。法廷メモだって外国人が訴えたレペタ訴訟でやっと取れるようになった過去がある。
裁判員さまさまのためにマイクとか大型テレビが、飾ってあるだけなのかい。
みなさん遠慮してか、一番前の真ん中の席が空いてたので着席。隣の席はスケッチブックを持った女人。なんだろう、ちらちら見てると丁寧に二時間かけて一枚の絵。色鉛筆も微妙に使うんだ。じょうず。
昼は県庁地下の食堂で御飯。古ぼけた建物は暗い。でも都庁みたいに大金かけてるより良いかな。
午後一時半から裁判所前から県庁通りをデモ行進。コールは韓国方式。「尾澤さんは無実だ」に、無実だー無実だー無実だーと三回叫ぶ。目貫通りで示威行動。
やれることを全部やっている裁判闘争に、拍手。判決は九月十一日だ。
「はたちの時代 60年代と私」
重信房子 太田出版
「こんな生き方は私の予定にはなかった。だけど、仲間と共に在る。」帯の惹句。強い決意が感じられる。
22年ぶりに出所した元日本赤軍闘士・重信房子。自ら綴った決定版・青春記と。
商業高校を出て醤油会社のOLとなる。同僚が夜間大学に通っていることから、明治大学を受験。入学金の払込みに行くと、一緒に払う「維持費」が任意だと情宣して退学になった学生。誘われて座り込む。そんな時代、そんな人なんだ。
65年の風景。門柱や塀がないのが自慢の早稲田大学に行くと、学費値上げ闘争の真っ最中。体育会系のような若者がハンドマイクでアジっているのが、大口全共闘・議長。ひぇえ、この六月からQ代表弁護士になった大口昭彦さんじゃないの。わたし、彼に初めて遭ったときのことを覚えてる。ガサ国賠の会議に行ったら、なんか右翼みたい難しい顔したひと。やはり左翼は時間にだらしがないなあなんて思いながら怖そうだなあ、どうしよう。そしたら弁護士だと聞いて驚愕した80年代。
明治大学に話は戻る。現思研サークルにしろ、なにしろ牧歌的な感じ。
学費値上げ反対闘争。学生部長はバリケードで詩吟、警察からの被害届を拒否して辞任。弁護士であり、その後に総長にもなり重信公判も支持する。そんな御仁もいたんだ。体育会とも仲良しらしいが。
党派間の暴力には鼻白む。どんどん過激になってく。慣れちゃうのかなあ、うんざり。
実力闘争の時代。社学同?漢字三文字のは苦手。何冊も本を読んだけど、右から左に通り過ぎていくのさ。ごめんね。
雄弁部バイト、福島県議選への応援。原発反対を掲げていたのに、その後に誘致に変わった双葉町町長、心が痛む。
羽田闘争。その夜に父さんが語った民族運動。皆んなで話し合う家風。後の遺品ノートには「居所はしれずともよし旅の子よ まず健やかに正しく生きよ」と。
逮捕された学生、市民への弁護士接見や差し入れを自主的にしていた水戸巌さんたちを中心に「救援連絡センター」の設立。白髪の紳士・庄司宏弁護士の言葉が重い。この頃は逮捕者が大量なので留置場も意気軒昂だったんだ。
69年、共産主義者同盟赤軍派の結成。あんまりイメージ湧かないので塩爺を連想してみる。獄中二十年を経て、意気軒昂に駐車場の管理人をしながら清瀬市議会議員に立候補して落選したり微笑ましい。でも、当時の様子を知ると耐え難い。大阪戦争東京戦争、漫画みたいな武装闘争。さらに大菩薩峠の大敗北、あたしじゃないよ房子さん書いてる見出し。ほかにも多数でてくるけど、悪夢のよう。よく耐えられたな。いや、警備公安の包囲で鼠が追い詰められ猫を噛むのか。
いきあたりばったり「よど号」ハイジャック。ぎりぎりのとこで、パレスチナ連帯へ続く疾走録だ。
★「はたちの時代 60年代と私」 重信房子 太田出版 2600円+税
映画「タワーリング・インフェルノ」からの言葉が、扉の次にでてくる。
そう、その意志を継いだ小説。
超高層タワーが銀座に完成。数万人が集まる営業初日に小火。
消火より見栄を重んじる施工主。
店舗、オフィス、ホテル、果てはプール、大恐竜展など様々。
消防士たち懸命に消火、人命救助。まさに命を懸けて。
落ちこぼれ、女の消防士が活躍するとこが嬉しい。
短編集「完璧じゃないあたしたち」 炸裂するよ王谷晶
などなど多数を読んだけど、一番好きな小説かな。
素直というか、まっすぐなのが心地よい。
表紙画像が、こきたないのが嫌い。
茜さん企画の映像を見る会、うとうと辛い。
前夜22時まで仕事、当日8時からシフト厳しい。
ここんとこ平日4日間22時まで、日曜8時から仕事。
ぼおーっとした頭で考えた。
やはり三上智恵監督の映画、だいじ。
来年できるドキュメンタリー映画。
エンドロールに、ブログ「千恵子@詠む」でるよ。
象、インド建物みたいな表紙。
象は非常に記憶力が良く、自分の身に起きたことは決して忘れない。
題名は英語の諺から取ってるんだ。
道成寺、黒塚、卒都婆小町、善知鳥、俊寛。
こちら5編の題名は謡曲集から。凝ってる、やややや柳。
5つとも震える。忘れてはいけない10年後に描かれた物語。
痛い。
優しい漁師の夫がDV化する小町は、怖い怖い現実。