「生殖技術と親になること―不妊治療と出生前検査がもたらす葛藤」 柘植あづみ みすず書房
80年代に「試験管の中の女」という書籍を読んだ。驚愕と恐怖を感じた。
それよりも、もっと進んだ現代を抉る。
埼玉大学の後輩なんだけど、優れた学者さんになっている。
政治家への働きかけ。けんもほろろ対応にもめげない(拍手)。
丹念な調査に基づいたもの。
(ごめん、難しいとこ流し読み。でも浦和と川口図書館に常設。うしし)
コラムが分かりやすいよ。
ーーーー 目次 ーーー
はじめに
序章 生殖技術の進歩は社会に何をもたらしたか
第1章 生殖補助技術をめぐる政治――法制化は誰のためなのか
コラム 卵子提供を受けた夫婦
第2章 精子提供・卵子提供による生殖補助技術――「新しい家族」の課題
第3章 精子・卵子・胚バンクについて――延長する身体
第4章 卵子提供で子どもをもつ理由――ささやかな欲望と選択
コラム 人工授精技術と親子
第5章 新型出生前検査(NIPT)と女性の選択・責任――「いのちの選別」か
第6章 新型出生前検査が可視化する日本社会の課題――中絶をめぐって
第7章 出生前検査の市場化――その歴史と問題
コラム 不妊に悩む人に
第8章 子宮移植の臨床研究開始を前に――技術と倫理のはざまで
終章 生殖技術を使って親になることを推奨する社会について
あとがき