「バンクシー 壊れかけた世界に愛を」 吉荒夕記 美術出版社
ブレイディみかこ「ヨーロッパ・コーリング」の本の表紙の絵のひと。覆面壁書き屋さんアクションは、日本にも出没か?
2016年に「Banksy's Bristol : HOME SWEET HOME 」 作品社、「BANKSY IN NEW YORK」落書きは 街あちこちに描かれるのだ を拙ブログで紹介した。今回は、日本語初のバンクシー論。現地取材を基にというのが特色。
第1章で、基本3つの事件を解題してくれて嬉しい。ロンドンの有名美術館に勝手に作品展示。
動物園の檻に侵入。
ゆううつ遊園地。そうだ。テーマパークは、1980年代から蔓延りだしたんだ。ロン・ヤス・マギーの時代。当事者だったので気づかなかったけど、その後に増殖したのを振り返る。なるほど。
第5章のパレスチナのホテル、世界最大の青空監獄に建てたんだ。ひらりん同志が、わくわく語っていたなあ。一生いけないようなとこにホテルが建っても関心ないモードで対応しちまった過去を思い出しながら、詠む。
-------- 目次 ------------
プロローグ
第一章 バンクシー、三つの事件簿
第二章 覆面の謎
第三章 ストリートアートと場の密接な関係
第四章 アートに風穴を
第五章 分断の壁に描く
エピローグ
バンクシーの経歴