千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

塀の中...患者様たち様々に 日向正光ドクター記録

2014年04月30日 | 詠む

塀の中の患者様 刑務所医師が見た驚きの獄中生活」 日向正光 祥伝社

獄中医療については、気にかけていたので知っていることも多々あった。

これは勤務医6年の経験からの記録。興味ふかいものがある。

----------- 備忘メモ -----------

59 獄中者は病気や怪我の頻度が高い

82 罰金で労役、一日5千円で収監される人々

93 覚醒剤の原価は1g10~100円 それが数万円で売れる

107 凍瘡 しもやけの房子さんを想う

112 貧困ビジネス 弁護士も!?

137 自費診療は病院の言い値!? 犯罪じゃん、その医師

162 C型肝炎 千人以上の患者に、3人だけ治療は国会答弁用!?

173 なぜ皮膚科と精神科が必要か なるほど

------- 目 次 ----------------

まえがき

プロローグ──刑務所の医師になるまで

1章 刑務所とはこんなところ

2章 さまざまな患者様

3章 「女囚」たちの素顔

4章 「欲」が渦巻く塀の中

5章 刑務所医ならではの意外な「収穫」

6章 体験者から見た「医師不足」

7章 震災私記──福島・仙台・山形

あとがき

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ホリエモン...小さなイチを足していく 「ゼロ」の地点の出所後の書と

2014年04月29日 | 詠む

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」 堀江貴文 ダイヤモンド社

特捜部に逮捕され、無罪を争ったが2年6月の判決を受けたひと。それに関しては、ほとんど書かれていない。出所後初の書き下ろし。

父から殴られ、母から包丁を突きつけられる小学生だったんだ。刑務所で重松清の「とんび」に号泣するひと。

なんか処世訓ばかり。「はい、そうなんですか」ってかんじ。

赤裸々な「刑務所なう」のほうが面白かったな。

------------ 目 次 ------------------

第0章 それでも僕は働きたい

 すべてを失って残ったもの
 嗚咽号泣した孤独な夜
 いまこそ「働くこと」を考えたい
 カッコ悪さもすべて語ろう

第1章 働きなさい、と母は言った ── 仕事との出会い

 父と母のいない風景
 胸元に包丁を突きつけられた日
 たった1度の家族旅行
 情報は自らつかみ取るもの
 「あなたの居場所はここじゃない」
 刺激と仲間を求めて
 コンピュータとの運命的な出会い
 働くことの意味を実感した日
 気づいたときには落ちこぼれ
 ここから抜け出すには東大しかない
 勉強とは大人を説得するツールだ

第2章 仕事を選び、自分を選ぶ ── 迷い、そして選択

 大学生活のすべてを決めた駒場寮
 どうして東大に幻滅したのか
 僕はまったくモテなかった
 あなたが仕事や人生に怖じ気づく理由
 「小さな成功体験」を積み重ねよう
 挑戦を支える「ノリのよさ」
 「このままではこのまま」の自分に気づくこと
 インターネットとの出会いから起業へ
 激動の10年間をくぐり抜けて

第3章 カネのために働くのか? ──「もらう」から「稼ぐ」へ

 あなたは何のために働くのか
 お金から自由になる働き方
 どんな仕事にも「やりがい」はある
 仕事を好きになるたったひとつの方法
 「やりたいことがない」は真っ赤な噓だ
 あなたも必ず起業できる
 会社は潰れても人は潰れない
 通帳ではなく自分に貯金する
 お金よりも大切なものとは?
 ゼロの自分にイチを足す
 積み重ねた「イチ」の先に見えてくるもの
 やりたいことは全部やれ!

第4章 自立の先にあるつながり ── 孤独と向き合う強さ

 苦しいからこそシンプルに考える
 あなたはほんとうに「自立」できているか
 父から届いた1枚の手紙
 孤独と向き合う強さを持とう
 仲間の意味を教えてくれた社員たち
 ゼロを貫く「諸行無常」の原則
 成長のサイクルに突入しよう
 僕は世の中の「空気」を変えていきたい

第5章 僕が働くほんとうの理由 ── 未来には希望しかない

 塀の中にいても、僕は自由だった
 働くことは自由へのパスポート
 消えることのなかった死への恐怖
 有限の時間をどう生きるのか
 人生には「いま」しか存在しない
 飽きっぽさは最大の長所になる
 テクノロジーが世界を変える
 僕が宇宙をめざすわけ
 ゼロからイチへの試金石はどこにある?
 絶望しているヒマなどない

おわりに

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クロワッサン正体みたり枯れ尾花 老いを餌にて広告特集

2014年04月28日 | 詠む

雑誌「クロワッサン」 月2回刊 マガジンハウス

老けサインが消える5つの方法 美しさへの早道。

これが手口だな。やっぱ、「美しさへの早道」なんて唆られたら気を惹かれるじゃん。

30代、40代、50代。60代だが50代きぶん。70代だが50代きぶんがターゲット。

表紙の女は醜女だし、これならあたしにもとか期待させられるじゃん。

いつもこの雑誌は後ろの広告が怪しげだが、今回もろ広告のための特集。ああ嫌らしい。

こんなんで460円。詐欺だよ。

生活・文化雑誌が聞いて呆れる。女を馬鹿にするな。

ふと過去の特集を見てみたら、同工異曲を使いまわしてんのね。




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黙秘について 再考してみる

2014年04月27日 | 

黙秘について 再考してみる

救援紙三月号の一面左肩の「焦点」欄に、いたく感銘を受けた。

「弁護活動をふり返って」という題名の記事。吉田哲也弁護士の黙秘に対する、ていねいな説明だ。とくに大震災以降に新たに抗議行動に立ちあがっている人々を踏まえた弾圧への分析は、重要だ。

そのうえで、次のような配慮もしている。

抜き書きすると、「すべての被弾圧者に杓子定規に黙秘を押し付けることが妥当とは思わないが(小さいお子さんがいる、病気の家族の介護をしなければならない、家族を養っているのに職を失いかねない等々の事情で「一日でも早く外にでなければならない」と訴えられる場合だってあるだろう)」。

そうよ。

人質司法のなかで二泊三日プラス十日プラス十日勾留なんて、合計23日だよ。

そんな目にあったら、あっというまに職場から解雇され、57歳での再就職は絶望的だわ。

「無防備」のまま弾圧の危険に晒され続ける人にとっては、知恵と工夫が必要なのだ。

それは単なるスローガンではなく、実践に裏付けられたものとして示していかなければならないだろうと提案した吉田弁護士に激しく同意。

しかしながら次の救援紙四月号の同じ場所の、「3・29救援連絡センター45周年総会報告 完黙の原則を掲げて反弾圧を闘おう」という勇ましい題名には著しい違和感を持った。

総会の内容を報告したものだが、見出しの「完黙の原則を掲げて」なにそれ。

まさにスローガン的発想。

わたし、完全黙秘のジャーゴン、「完黙」って言葉が嫌なの。

黙秘で良いじゃん。

なぜ完全と偉そうに言う? 

カンモクヒテンコウって革命党派が好む言葉。

ああやだ。

職業革命家ではあるまいし、そんな兵隊みたいなこと難しいよお。

ハードル高すぎる目標を掲げて、できないひとを見下すような発想。

嫌なかんじ。

実際には本文中で報告されている法政大学暴処法裁判

無罪確定戦士の増井真琴くんの演説は良かった。

なぜか白衣を羽織って登壇し、元気いっぱいの挨拶には大きな拍手を送りたい。

黙秘を貫いた残り四人の被告にも、おめでとうと大声で祝福したい。

みんなが団結して闘って、勝利したもんね。

だけども、それを全てのひとに強要するのは無理だよ。

みんな、それぞれ違うんだもの。

大上段に構えるのではなく、ひとりひとりを考えたうえで黙秘を薦めたい。広めたい。

念仏を唱えていても、実際に獄中で黙秘できなかったら却って落ち込んでしまうよ。

それを、どう解決するか。

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クリエイティブ・コモンズにて、転載。救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより。
 

 

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「原発」の「ホワイトアウト」物語 若杉冽のシュミレーション

2014年04月26日 | 詠む

原発ホワイトアウト」 若杉冽 講談社

現役のキャリア官僚の、リアル告発小説だって。

特捜の罠にかけられた村木厚子さんなどは実名。

自民党の河野太郎衆議院議員を連想させる議員などは仮名だが、似た名前なので連想が働く。

-------------- 備忘メモ -----------------

164 電力会社の社員は地方議員になれるんだ、なってるんだ

234 世界的な原子力ルネッサンス、なんという詭弁

341 山本太郎参議院議員を連想させるひとなど、79名が逮捕される

246 新潟県の泉田知事も逮捕

------------- 目 次 -------------

第1章 選挙の深奥部

第2章 幹事長の予行演習

第3章 フクシマの死

第4章 落選議員回り

第5章 官僚と大衆

第6章 ハニー・トラップ

第7章 嵌められた知事

第8章 商工族のドン

第9章 盗聴

第10章 謎の新聞記事

第11章 総理と検事総長

第12章 スクープの裏側

第13章 日本電力連盟広報部

第14章 エネルギー基本計画の罠

第15章 デモ崩し

第16章 知事逮捕

第17章 再稼働

第18章 国家公務員法違反

終 章  爆弾低気圧

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「誘蛾灯」鳥取連続不審死事件 ひなびた街の貧困の極

2014年04月25日 | 詠む

誘蛾灯 鳥取連続不審死事件」 青木理 講談社

2009年秋の女の周りでの連続不審死する事件。首都圏のは「毒婦。」など多数の報道があった。

もう一件の鳥取のほうは、どうなんだろう。出逢いの場だったスナックに通い、男たちに取材し、裁判を傍聴し、被告人本人にも逢ったルポルタージュ。

なんとも、やりきれない気持ちになる貧しさ。経済的なだけでなく、なにか壊れてしまっている。そして何人もの生活保護受給者が出てくる。

この国の廃れようが裏側から透けてみえる本。

本件は裁判員裁判なのだが、国選弁護人が迷走じょうたい。

そして黙秘を理解しない裁判員、これも最悪だね。

---------------- 目次 -------------------

序章

第1章 太ったホステス

第2章 一人目の男

第3章 二人目の男

第4章 三人目の男

第5章 県警の蹉跌、男たちの蹉跌

第6章 なぜ溺れたのか

第7章 ウソツキだけど可愛い女

第8章 「真犯人」は誰なのか

第9章 「真犯人」の証言

第10章 上田美由紀との対話

第11章 「みちづれ」

第12章 ラブ・レター

終章 松江にて

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公安の...あらまほしかな物語る? 「アクティブメジャーズ」今野敏かあ

2014年04月24日 | 詠む

アクティブメジャーズ」 今野敏 文藝春秋

公安警察って秘密に動くわけよね。実態なんて分からない。

こうだと言われれば、そうなのかなあと思うしかない。

物語が進むうちに主人公の公安が良い奴に思われてくる。

そんなわけない、月に100万円を領収書なしで使うんだぜ。

もっとたくさん使う奴もいるって、そんな奴ら嫌いだぁ。

法の枠を超えるんだとさ、人民の敵。

メルセデス支給されてるエース級もいるとさ。

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グリシャムの法廷もののジュニア版 少年弁護士「セオの事件簿」

2014年04月23日 | 詠む

少年弁護士 セオの事件簿 ① なぞの目撃者」 ジョン・グリシャム 岩崎書店

グリシャムの法廷ものは十数冊ぜんぶ征服したつもりだった。

あれ。これ、まだだった。

「少年弁護士」13歳の少年セオ。
両親とも弁護士、叔父さんも元・弁護士。

推定無罪って何か、小学生にも楽しめる本。

--------------- 備忘メモ -----------------------------

45 70歳近くなってもエルザは現役、受付兼秘書兼オフィスマネージャー。いいな。

140 法廷速記者のシステム。ネットで見られるんだ米国は。

195 破産しても家を失わない? 米国は、そうなんだ。あの国って破産しても奨学金の債務は消えない恐ろしい国でもあるのだが。

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そうなのよ勘違い「部長、その恋愛は セクハラです!」ねえ牟田和恵・本

2014年04月22日 | 詠む

部長、その恋愛はセクハラです!」 牟田和恵 集英社新書

女は子どものときから「素直で優しく」とられてきた。

はっきり拒否をすることは憚られ、やんわりとかわす術を身につけさせられてきた。

それが、どんな結果をもたらすか。しみじみ分かった。

帯にある上野千鶴子の推薦文。「一家に1冊、いや、男性ひとりに1冊。

そして「「家庭の医学」なみの必需品」だと。

そうね。ほんとにそうね。男性にとっても役に立つ本。

恋愛とセクハラの違い。勘違いしないでね男性陣。

女が働きやすい職場は、男にとっても働きやすいのだ。

--------------------------- 目 次 --------------------

はじめに セクハラとは?

   第1章  間違いだらけのセクハラ「常識」

   第2章  セクハラの大半はグレーゾーン

   第3章  恋愛がセクハラになるとき

   第4章  女性はなぜはっきりとノーを言わないのか、
          男性はなぜ女性のノーに気付かないのか

   第5章  恋愛とセクハラの近くて遠い距離

   第6章  オフィスにセクハラの種はつきまじ

   第7章  周囲の方々、担当者へ

   終 章  後で訴えられないために

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嗚呼これも行こうじゃないの25日 「さらば独裁者」暴走安倍

2014年04月21日 | 詠む

辛淑玉ちゃんだもん。

行くんだもん。

緊急集会「さらば、独裁者 徹底検証 暴走する安倍政権」

開催日時 2014年 4月 25日 (金)   19時(18時半開場)
内容 発言 北原みのり、小森陽一、佐高信、辛淑玉、鈴木宗男
場所 文京区民センター2A会議室 
(東京都文京区本郷4-15-14 
TEL 03-3814-6731) 
都営三田線、大江戸線「春日駅」南北線、丸の内線「後楽園駅」すぐ 
参加費 500円(資料代)
問合せ 『週刊金曜日』業務部 
TEL 03-3221-8521 
担当 赤岩、原田 
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憲法を宮澤喜一...小百合まで 語る本なり佐高信と

2014年04月20日 | 詠む

この人たちの日本国憲法 宮澤喜一から吉永小百合まで」 佐高信 光文社

護憲派列伝。

そして憲法を私たちの武器にするための本でもある。

佐高信ならではの切り口。

第1章。総理だった宮澤喜一が最期まで護憲を貫いた、なあんて知らなかった。

最終章。アフガンで井戸を掘ってる中村医師。厄除けめいて「日の丸」を車のボディに描いていたが、自衛隊が介入しそうになると...旗とJAPANの文字を消す。あぶない危ない。

------------- 目 次 -------------------

1  宮澤喜一の『新・護憲宣言』

2  「戦争で得たものは憲法だけだ」と呟いた城山三郎

3  “異色官僚”佐橋滋の非武装論

4  派兵反対に職を賭した後藤田正晴

5  野中広務の日本への遺言

6  徴兵を忌避しようとした三國連太郎

7  美輪明宏の「戦争は野暮の骨頂」

8  「憲法を変えるなどもってのほか」の宮崎駿

9  吉永小百合の平和への祈りと行動

10 アフガンを歩く日本国憲法、

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水戸巌ここにもあるな預言者だ「祈りの証明」森村誠一

2014年04月19日 | 詠む

祈りの証明 3.11の奇跡」 森村誠一 角川書店

「炎天下 原発無用の 座禅僧」 座禅を組む修行僧の背景に、巨大なタンクのような建造物が写っている写真に付けた句。でてきた水戸巌。29頁。このために本書をチェック中。

「原発はいらない」水戸巌教授の講演録。143頁。報道写真家が感動して新聞に載せたという展開。30年以上前の大論文の要旨を4頁に亙って紹介。さらにその先見性根源性への評価。えらいぞ森村。

だけど小説じたいは、いまいち私の趣味に合わない。下請け労働者や被災者、自衛隊(かなり美化)を丹念に描いているものの、主人公の三陸地方「お遍路」に感情移入しにくい。

大新聞社でスクープ写真を撮ってたからか、フリーになっても妻子を放り出して戦場を漁って三十年ゆえなのか。それじゃあ妻は新興宗教に入るぞ。ひとり勝手に悩んだつもりになってる五十男の旅。

津川雅彦は本書の帯の筆頭推薦で「骨太な リアルロマン」と評したが、ああそうかいってかんじ。

殺人事件を追う4人の刑事で足りなくなって、公安警察まででてくる無理くり展開。

 

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派遣切り...判決なんだ東京地裁 23日いくんだもんね

2014年04月18日 | 詠む

日本赤十字社・スタッフサービス
違法派遣・派遣解雇・地位確認訴訟一審判決

4月23日(水)13時10分、東京地裁527法廷において、日本赤十字社・スタッフサービス地位確認訴訟の判決言い渡しがあります。

わたしも行きます。以下、資料より転載。--------------------------

この裁判は、2010年12月22日提訴をしました。原告廣瀬明美(以下、原告)と日本赤十字社(以下、日赤)との間の労働契約上の地位確認請求事件であるとともに、派遣先日赤と派遣元スタッフサービスの両社が偽装派遣つまり違法派遣を故意に行い、労働局から摘発を受けた違法派遣の責任回避のために原告を失業させた被告それぞれに対する損害賠償請求と共同不法行為における損害賠償請求事件でもあります。

原告は、日赤神奈川県赤十字血液センターで、日赤の正社員と変わりなく就労しておりましたが、業務の実態が労働者派遣法の専門業務派遣でないことから、派遣元スタッフサービスと派遣先日赤に対し違法派遣の是正を訴え、法律上にある自由化業務であるなら原則1年で生じる「直接雇用申し込み義務」を日赤に求めました。日赤は原告に直接雇用を約束し、直接雇用の合意が成立したところ、スタッフサービスは原告に対し「直接雇用の見直しまたは日赤に移籍金・違約金」を要求すると脅し、その結果、日赤での直接雇用の話は立ち消えてしまいました。そうこうするうちに、2008年末「年越し派遣村」の派遣切りが社会問題となり、2009年2月より東京労働局が人材派遣会社最大手であるスタッフサービスへ違法派遣の摘発に乗り出しました。そこでスタッフサービスは派遣マージンを手放したくないということで、あくまで期間の上限がない専門業務派遣内の契約で摘発を免れようと日赤へ契約変更を申し出ました。しかし、日赤はスタッフサービスとの労働者派遣契約を解消し、原告は直接雇用の約束を反故にされ、最終的には日赤の違法派遣の責任回避のために悪辣にも職場を放り出されました。原告が不当に失業した後の契約書3か月分が原告自身へも日赤へもスタッフサービスから発行されていることが違法派遣にしても雇用が続いていたことを物語ります。

失業後、原告が申告した違法派遣について、東京労働局ならびに神奈川労働局はこの就労実態を違法派遣と認定し、派遣元、派遣先ともに改善・是正指導を行い、原告以外の他社の派遣労働者は日赤に直接雇用されています。そして厚生労働省の「専門26業務派遣適正化プラン」第一号事案となって当時大きく報道がなされました。また、原告から、労働局担当官2名や立法府そして厚生労働省担当官僚へ「違法派遣に遭っている労働者の雇用を守るよう」「専門26業務派遣適正化プラン施行時になかった『雇用の安定を図った上での是正』をプランに盛り込むよう」強い要請をして来た結果、日赤だけではなくスタッフサービスの各取引き先でも直接雇用へと是正措置がなされて来ました(労働局、厚労省、議員への“再三”の働きかけに当時各人が応えていたこと、専門26業務派遣適正化プランの欠陥を日々ロビングや厚労省レクチャーで指摘したところ直ぐに『雇用の安定を図った上での是正』と文言が入ったこと、書証の丙4号証には原告の労働局申告の結果スタッフサービスが是正指導の際に派遣先での直接雇用につないでいる事実がある)。

<本件裁判の争点>

1)原告の就労実態は、日赤職員として正社員と変わりなく働き、研修や賃金など明示・黙示の労働契約があったこと。

2)日赤における労働者派遣法が禁止する常用代替と偽装派遣つまり違法派遣の実態

3)労働局の再三の指導により、スタッフサービスは日赤へ契約内容の変更申し出をあくまで専門業務派遣の枠内ですり替えるだけでの是正を求めたが、日赤はそれを一蹴し、労働者派遣契約が打ち切られることにより原告が不当に失業した両社の共同不法行為。

4)労働局の指導により派遣労働者の是正措置として直接雇用が行われるも、違法申告した原告だけが職を奪われた日赤の法的責任。

5)日赤が採用面接を行い、直接雇用を承諾したことなどによる黙示の労働契約が存在すること。

6)スタッフサービスによる直接雇用の妨害行為。

7)スタッフサービスが2005年7月から原告の申告結果の2010年3月事業改善命令までに合計28回の是正指導を労働局から受けている実態から、原告とスタッフサービスの雇用契約は無効であること(最高裁判例、岡田調査官説)。黙示の労働契約は日赤に存在していたこと。

以上の事柄に基づき、原告は正社員の地位があるということを主張し、あわせて、不法行為に基づく損害賠償を求めている。

<本裁判判決の意義>

現在、労働者派遣法「改正」案が衆議院に上程されています。この法案の目玉が、労働者派遣法が保護してきた「常用代替の防止」を緩和するものであることはご承知の通りです。派遣期間原則1年を超える同一施設・同一業務の当該労働者への労働契約申し込み義務は、派遣先が派遣労働者を受け入れる期間制限が業務単位でなくなることで、派遣先は期間制限なく派遣労働を利用することができるようになります。その一方、派遣先は3年になれば派遣労働者を合法的に打ち切ることができます。また派遣元での無期雇用という「搾取構造」へお墨付きを与え合法化することにもなります。派遣労働が例外的な雇用形態であり、専門的、臨時的、一時的な業務のみに認められるという考え方を、この「改正案」は根底から覆すものです。

このような状況下で迎える本件判決は、裁判所の派遣労働に対する考え方が労働者保護の見地にあるのか、派遣元または派遣先の都合を優先するのかが問われるものであります。

その後、厚生労働省で記者会見室だって。

出席者 原告:廣瀬 明美
    原告代理人:笹山 尚人、伊須 慎一郎
    全国一般労働組合東京南部

報道されるかな。見てね。


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「代言人 真田慎之介」明治だね 六道慧の弁護士ものさ 

2014年04月17日 | 詠む

代言人 真田慎之介」 六道慧 幻冬舎文庫

作者は、りくどう けい。女人。

代言人は、1887年では弁護士のこと。三百代言は、もぐり代言人。

なにしろ明治20年、ラムネやライスカレーを珍しがる時代。

小物や風俗が面白い。芸娼妓解放令は5年前にでてたんだ。

美男だが変てこ特別代言人と、書生の若者が事件を解く。

太郎あらため阿久多牟之とか、変な言葉も出てくる。

最後の落ちは封建的すぎて、やだ。

 

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「映画から見える世界」は遥かなる 上野千鶴子のワンダーランド

2014年04月16日 | 詠む

映画から見える世界―観なくても楽しめる、ちづこ流シネマガイド」 上野千鶴子 第三書館

雑誌「クロワッサン・プレミアム」に5年間の連載。そのために映写機を購入し、自宅にミニシアターを創ったほどの映画フリーク千鶴子さんだったんだ。

わたしは映画好きなのに観そびれた作品が、こんなに沢山あるなんて。ショック。

アンジー。アンジョリーナ・ジョリーが監督もしてたなんて知らなかったよお。

8分類に分かれた構成の、筆頭が「みんな老いさらばえて長生きしよう」笑っちゃった。

78本の映画が紹介されている良書。

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