千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

門前の

2013年01月31日 | 詠む

門前の仔象じゃなくて大猫は 刑事弁護の羅針盤みる

季刊刑事弁護 第73号 [特集]めざせ!刑事弁護人

法律用語が不得手なわたしでも、理解できる。ドラマがある。切実だもの。

決定!第10回季刊刑事弁護新人賞

 【優秀賞】 それでも被告人はやってない 辻 亮

 【優秀賞】 私の国選第1号事件 馬場俊光

 【特別賞】 「孤独」という絶望に寄り添う 吉田 督

上記の3つに、やはり感動。

ほかのところは難しそうなので、易しそうなところから...ぱらぱらと頁を繰る。意地で読む。

救援連絡センターと関わって四半世紀。弁護士事務所職員で十年。なのに読みこなせない、悲しい性。

怠けものだからなあ。ややこしい文章を見ると、すぐに眠くなってしまう。

------------------- 備忘メモ ----------------

5 令状当番の実際

10 毎日のように接見。法律援助案件だが、事務所の別の弁護士にも複数選任で入ってもらって、交代で接見。ちゃんとやるひとたちは、いるんだなあ。

11 携帯電話。証拠物なので、同じ機種を購入。そこまでするんだ。えらい。

17 許された保釈期間のあいだ、面会を拒否する母に何度も逢おうとする被告人。よりそう弁護士。

18 前科前歴が無いと聞いたが、じつは密入国をしていた。入管手続。

27 典型的な切り違え尋問。

34 不告不理違背。えーん、わたしのパソコンで変換しない熟語。

45 何十人と黙秘ないし署名拒否をさせてきましたが、そのために不利益を生じたと思った事件は1件もありません(保釈を除く)。

75 「プラインド・ミュール」セオリー。盲目の運び屋。

91 チェックインタープリター。そんなの、やってるんだ。メーターとミニッツ、聞き違え。

143 接見国賠。写真撮影したら懲戒請求する東京拘置所。

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銀行を

2013年01月30日 | 詠む

銀行を襲う決意に至るなり ドティ姐さん58歳

ドティおばさん、銀行に押し入る C.クラーク クリスクオーロ 集英社文庫

原題は、「バンク・ロバーズ」だから、銀行強盗たち。

ドティおばさんと題してあるが...誰もそう呼んでないぞ本文。

ドティ、58歳。わたしより、ふたつ年上の姐さん。貧困大国=米国。

ある日道で転んで骨折し、七週間入院したら失職した。年齢を聞いただけでどこも雇ってくれず、残ったのは病院の請求書だけ。

ふと目にしたのが、強盗で捕まった重病人の優雅な看護付き独房生活、長年まじめに税金を納め、一人息子も国のためにグレナダで戦死したのだ、わたしにだってリゾート監獄に行く権利はある! 

銀行を襲って逮捕され、国に老後の面倒をみてもらおうという無茶な計画はうまくいくのか?

------------ 備忘メモ ----------------------------------------------------

10 ヒラリー・ローダム・クリントン。ちゃんと本人の選んだ名前を言っている。日本の報道は、真中を抜かしている。

34 「ただの刑務所じゃないの。軽犯罪者収容所よ。テレビで見たの。彼は清潔ですてきな医務室に座っていたわ。そこでは必要な薬が全部もらえるし、化学療法も受けられるんですって。三枚複写の書類に記入する必要も、何かをせがむ必要もないの。つまり、きれいな服が着られて、温かい食事が食べられるってことよ。この4カ月間、わたしが何を食べて生きてきたか知ってる? コンソメスープとトーストよ。おまけに、この収容所には庭もプールもあるし、毎月第二火曜日には芸能人が来るの。」

思わず英国の収容施設を思い出してしまった。

59 身分違いのために結婚を許されずに「ベッドにもぐりこみ、枕に顔をうずめてわんわん泣いている。そんな彼女だった」

可憐な主人公ドティ、20代の頃。敬虔なクリスチャン。

260 「ああ、もう、とにかくすごく疲れちゃったの。」 実感。

311 「(銀行強盗をやって)自分の威厳を取り戻したのよ。」 初めて自ら行動を起こしたドティ姐。

338 第三の強盗希望者、テレサ57歳の開き直り。

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弁護士へ

2013年01月29日 | 詠む

弁護士へ送る手紙を検閲す いかんぜ其れは栃木刑務所

栃木刑務所における信書検閲に関する人権救済申立事件(勧告)

日弁連 勧告および調査報告書はPDFファイル

じゃーん。

だけれど、わかりにくい難しい。じゃあー、下記の新聞記事を!

「通信の権利侵害」 栃木刑務所に勧告 日弁連 東京新聞1月24日

>日弁連は二十三日、弁護士や弁護士会への手紙を未開封のまま郵送することを認めなかったのは弁護士と自由に通信する権利の侵害だとして、栃木刑務所(栃木市)に対し、原則として内容を検査せずに発信させるよう勧告したと発表した。

弁護士宛のものまで検閲するって、なによ。

監獄人権センターに手紙をだしたのが発端なんだ。

力作の調査報告書。照会から2年以上たっている、刑務所って時間が掛かるとこなのかしら。

しかし、この処遇。この前に報告を受けた英国の収容所と全然ちがうなあ。

>勧告書によると、二〇〇九年六月、女性受刑者が刑務所内での処遇などに関する手紙を検閲されずに出す方法を尋ねたところ、刑務所側はできないと回答。内容が知られて不利益を受けることを恐れて発信を断念し、同年九月に人権救済を申し立てていた。

そう、処遇が問題なんよ。背景に。

>日弁連は、刑事収容施設・被収容者処遇法の規定から、処遇をめぐる弁護士への手紙については「検査は例外的に必要性がある場合に限る」と指摘。栃木刑務所の対応は違法だとしている。

弁護士さん、勧告だけじゃなくて敢然と闘ってね。

東京拘置所で、接見時に写真撮影したら懲戒請求されるなんて舐められてるわよ。

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少年は

2013年01月28日 | 詠む

少年はベンガル虎と200日 漂流するに何おもうらん

映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

動物たちが美しい。

ほとんどが高度なコンピューターグラフィックスで作成されたからか。

2D版で観たが、IMAXや3Dだと更に綺麗なのかな。

日本での宣伝や感想の大半は、美しさとサバイバルだ。

でも、それだけじゃないだろう。

ネタバレになるから、物語は割愛するけど。

いままで、わたしの観たアン・リー監督作品は下記の5本。

それぞれ設定は全然違うが、根底にある主題は「こころ」。

推手』 (推手) Pushing Hands (1991) ニューヨークへ来た老人、太極拳

恋人たちの食卓』 (飲食男女) Eat Drink Man Woman (1994) 台北の一流ホテルの料理長おじさんと娘たち

アイス・ストームThe Ice Storm (1997) スワッピング・パーティ、嵐

グリーン・デスティニー』 (臥虎藏龍) Crouching Tiger, Hidden Dragon (2000) チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー活劇場面が流麗

ラスト、コーション』 (色、戒) Lust, Caution (2007) 第二次世界大戦中、日本軍による事実上の占領下となっていた香港と上海、工作員

大人のための作品。

マイケル・ダナの音楽も含めて...もう一回、精査したいので次の土曜日にも観るつもり。

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おどろきの英国 入管施設の処遇

2013年01月27日 | 

おどろきの英国 入管施設の処遇

二十年ほど前に英国を訪問し、グリーナムコモン軍事基地の前でキャンプを張って抵抗している女たちと交流して驚いたのは、刑事訴追されて収容された女性に逢ったときのこと。

ラウンジみたいなとこで、自由に話ができる。もちろん触ることもできる。日本と、ぜんぜん違う。

このたび英国の外国人収容施設の視察報告を聞いた。設備も制度も、あまりに異なる人権への配慮。

まず面会室は、同じような仕切りなしのラウンジ風の大部屋。そして三六五日、午後二時から夜九時まで面会できる。これなら毎日でも逢える。

それに比べて品川入管は、役所時間だし土日は駄目だ。勤め人は、月に一度面会に行けるかどうか。それも厳しいひともいるだろう。

それで十分間だけなんて、逢うなと言っているようなものだ。

また英国では携帯電話を無償で貸与。時間制限もなし。

施設にジムがあり、中庭にはテニスコート。日本と違って運動場の上にネットを張ってないので、バドミントンの羽根が引っかかることもない。

美術室や音楽室もあり、楽器を借りてバンドを組むこともできる。

図書室には各国語の本があり、DVDは自室で鑑賞できる。報告した宮内博史弁護士は、自分の家にはテレビもDVDプレーヤーもないのにと苦笑していた。

インターネットに関しては、一部を除いてウェブページ閲覧自由、電子メールが使える。例えば弁護士とのやりとりに、添付ファイルも使える。万全の態勢で裁判に臨めるじゃん。

医療も格段に素晴らしい。駒井知会弁護士の英日比較に愕然。看護師が24時間待機、メンタルケア専門家も常駐。医師が毎日診察する。もちろん土日もだ。セカンドオピニオンの権利など、日本の一般人より手厚い人権保障だわ。

では、何故このような人権に手厚い配慮をするに至ったか。

視察委員会が充分に機能している。刑務所、児童収容施設、入管関係、軍隊内施設、税関留置場と全ての施設を視察する。送還に関してはジャマイカやナイジェリアまで帯同したこともある。

視察項目も多数、予告なし視察、夜間視察もある。法律相談をきちんとしているかも、チェック項目だ。

人権基準に則ってないと閉鎖の勧告を出す。実際に閉鎖された施設もある。たゆまぬ努力の結果、このような良好な状態になっている。

気合いが入った児玉晃一弁護士らは精力的に千葉、大阪、名古屋、群馬、早稲田大学などで報告する予定。貴重な情報を拡散してほしい。

日本の収容施設は、変えさせなくちゃ。
  


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キューバでの

2013年01月26日 | 詠む

キューバでの彼女たくまし母と組み セックス・ワーカー...危機の頃

バイク・ガールと野郎ども」 ダニエル・チャヴァリア ハヤカワ文庫

現題の「ADIOS MUCHACHOS」は、スペイン語の機械翻訳によれば 「さようなら 少年」?

裏表紙の内容紹介の冒頭は「胸はぷるぷる、尻はぷりぷり。お色気ぶりぶりキューバ娘アリシアは、官能コスチュームで自転車を駆る。目的は金持ち男をゲットすること。」

1996年 キューバは急場を凌げるか...と言われた、東西冷戦終結後の経済困難の時期。

ヤマザキ・マリが応援に行った、あの苦しい時代だ。

空き地に野菜を植えて食料にするように、23歳のアリシアは健康美を元手にセックス・ワーカーとなる。

母親も協力して手料理も利用する、作戦計画。うーん。管理売春じゃなくて、自ら工夫するところに刮目。例えば...。

>壊れた自転車の費用を贈ろうとする金持ち外国人に、「あのね、よく聴いてちょうだい。この国で私たちに残された唯一のものは、尊厳なの・・・・・・」。

>アリシアが、丸覚えした前置から倫理的・感情的・革命的演説への話を続けると...。53頁

さてこの作戦は、いかなる展開に。

>キューバ人てのはすごいな。海外に行ったり帰ってきたりするときは、いつも家族全員、友人の半分、隣近所の4分の1が空港にやってくるんだから。197頁

ほんとうか。ほんとうだろうな。あのひとたち。

 


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お化粧を

2013年01月25日 | 詠む

お化粧をしてるのかしらん田原牧 「不逞の復権」金子文子

参議院会館での「大逆事件を問うー再び息苦しい社会をつくらせないために-

圧倒的に田原牧が格好よかった。わー、お化粧してるのかな。近寄れなかったのが残念。

隣席のM子さんは、ばしゃばしゃ写真とってた。ファンが多いらしい。

で、大逆事件。4つあるけど、金子文子を取り上げていたのが二重丸。

はるか昔に瀬戸内晴美の『余白の春』に感動し、自伝の『何が私をかうさせたか』1931年に更に感涙した。あの金子文子。ここで名前が出てきて、嬉しいなあ。

獄中で所長から渡された特赦状、恩赦の紙を破り捨てたエピソード。

まさに不逞を実践した彼女、よくぞ注目してくれた...ありがとう田原牧。

東京新聞、こちら特報部<牧>文字チェックしよう。

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可視化との

2013年01月24日 | 詠む

可視化とのバーターなんて狡いぞう 捜査当局権限強化

[刑事司法改革] 後退させるなら改悪だ 南日本新聞社説1月23日

>法制審議会の特別部会が、刑事司法制度改革で部会長試案を公表した。取り調べの録音・録画(可視化)の範囲を限定する一方で、捜査当局の権限強化を盛り込んでいる。

可視化は、するべきものなの。一部可視化は論外で、とうぜんに全面可視化だよ。

まるで取引みたいに、捜査当局の権限強化なんて...もってのほか。

>これでは捜査当局のための改革ではないか。委員の間では弁護士らが猛反発し、検察関係者が理解を示した。このことだけでも試案の性格が分かる。

そうだよ。

この社説、全文を引用したいくらいだわ。

>文書偽造事件で無罪が確定し、委員も務める厚生労働省の村木厚子社会・援護局長は、「可視化に関する提言内容は既に試行されている事件の範囲より狭い」と指摘した。後退させるなら改悪と呼ぶべきだろう。

なんだってー!

泣いている冤罪被害者が、どれだけいることか。 彼女の声は、氷山の一角。

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ていねいに

2013年01月23日 | 詠む

ていねいに辿る「永山基準」なり 堀川惠子渾身のルポ

死刑の基準―『永山裁判』が遺したもの」 堀川恵子 日本評論社

彼女の死刑囚ルポを読んでただものではないと感じたが、これまた渾身の書。

あの「永山基準」を、素人にも分かるように描いたドキュメンタリー。

生きたいと思わせておいてから、殺す。なんてひどい。

1968年からの事件。

2009年現在として捕え、少年の起こした光市事件と裁判員制度への視点が...今でも新鮮だ。

89点。

-------------- 備忘メモ ------------------

7 「死刑」に拍手と歓声? 広島で

33 新藤兼人監督ロケハン 映画「裸の十九歳

82 裁判官への問い

104 「弁護人抜き裁判」の結末

139 アメリカのミミと、日本のN 

170 船田裁判官 55歳

178 異色の櫛淵裁判官

237 二人で作った「木橋」 そうなんだ

243 異例の検事上告

306 最高検 被害者が一人だと死刑にできなくなるおそれがあると危惧 5件を連続上告

313 裁判員制度は多数決 量刑判断においても例外はない 死刑も多数決

314 調査官が見た「永山基準」

319 死刑囚との手紙のやりとり

326 見直される船田判決

334 永山の獄中書簡1万5千通の全てを読み込み、光市の元少年と面会


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「F君を

2013年01月22日 | 詠む

「F君を殺して何になる」のかを 感情だけで綴った書籍

F君を殺して何になる」 増田美智子 インシデンツ

(題名については、実名報道に反対の立場からイニシアルに変えてある。)

(光市事件、出版差し止めを求めていた本。)

ひとりよがりの、固まり。ジャーナリスト以前だね増田美智子。

こどものような突撃取材。

記載されている事情も、都合のよいところだけしか観えていない惧れが大。

出版したインシデンツ寺澤有は、ちゃんと原稿を読んでいるのか。

ルポルタージュって、変てこなのもあるけれど真摯な面が何処かに潜むものなんだけどなあ。

これは欠片も共感できない、マイナス本。

-------------- 目次 ---------------------------

序章 予期せぬ返事
1章 少年時代
2章 父親
3章 不謹慎な手紙
4章 謝罪
5章 虚構
6章 弁護士
7章 死刑
終章 当事者
解説 F君の「言の葉」に込められた魂の逡巡を読み解いてほしい 今枝仁(弁護士)

------------------ 備忘メモ ----------------------

57 小学生に家族の写真を見せてもらうって、いいのか取材。

139 抱きつき行為

217 実名 当時18歳

233 弁論をドタキャン、か? 「荒唐無稽」と批判されるような主張?

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なんだいね

2013年01月21日 | 詠む

なんだいね手榴弾ふうアボガドと 蜜柑まろびつ黒リュック哉

なんだいねって、安売り40円台のを買って入れといたから転がり出てくるんだけど...なんで手榴弾が出るんだと一瞬うろたえた。

実は新年に鞄を変えてから、なじんでないのだ。

今までのA4版が横に入る黒い鞄は...収納部分が合理的で素晴らしかったが、もう寿命。端っこに穴が開いてきた。

毎日曜日に栃木の父に大活字本など3冊、CD2枚を持っていく、そして遠路の間食用のバナナ&蜜柑。

あれこれ含めて5キロ近くになることもある。左肩が重い。平準化するために右肩に変えても、重い。

日曜日のためにリュック装備にして、あとの6日も安売り品を詰めるかもしれないと鞄からの大変更。

リュックサックにしたら縦型なのだ。順次いれかえてるけど脇から小物が、ころりんこん。

いま運んでいる大活字本は、山崎の「沈まぬ太陽」。日本航空の労働者が、十年の流刑を受ける物語。

父もまた、十年間のパワーハラスメントを受けたからか、興味をもったようだ。

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チュニジアと

2013年01月20日 | 詠む

チュニジアとエジプトリビアなど 「アラブの春」の正体を知る

「アラブの春」の正体 欧米とメディアに踊らされた民主化革命  重信メイ 角川新書

チュニジアのジャスミン革命から始まり、エジプトのムバラク退陣、リビアのカダフィの惨殺。

日本の報道と全然違う。アルジャジーラが真っ当だと言われているが、そこにも陥穽がある。

中東で生まれ育った彼女ならではの、報告。

12年前に日本に来たときは、きれいな姉さんなので...どきどきした。

そして真摯なジャーナリストに開花して、今年は不惑を迎えるんだ。メイちゃん。

-------------------- 目次 -------------------------------

第1章 北アフリカの小国、チュニジアから始まった「アラブの春」

第2章 アラブの盟主、エジプトで起こった「革命」の苦い現実

第3章 メディアによってねつ造された「アラブの春」~ リビア内戦

第4章 アラビア半島へ飛び火した「アラブの春」

第5章 報じられなかった革命、違う用語にすり替えられた革命

第6章 メディアが伝えないシリアで内戦が激化する本当の事情

------------------------ 備忘メモ --------------------------

35 逝去したファドララ師を「偉大な人」と追悼すると解雇されたCNN シニア・中東アナリスト

90 世界でも類を見ないほどの福祉国家だったリビア

111 アルジャジーラの電話取材の飛び火、NATO軍事介入

149 サウジを支配する二つの家族 絶対王政!国家と米国は、仲良し

154 ひぇー サウジアラビアには、奴隷もいる

223 「アラブの春」報道で、アルジャジーラはブランドに泥を塗った そうか、そうだったんだ

目から鱗が、ぼろぼろ。究極の97点。


Comments (2)
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「大逆事件

2013年01月19日 | 企画

「大逆事件を問うー再び息苦しい社会をつくらせないために-」1月24日(木)11時半 参議院議員会館

大逆事件から、ほぼ百年。田中伸尚の岩波書店本は、優れた記録だったなあ。

春三月 縊り残され 花に舞う」か。

今回は有給休暇を取って、参議院に行こう。

福島瑞穂ツイッター

>「大逆事件を問うー再び息苦しい社会をつくらせないためにー」という集会を開きます。

>1月24日(木)11時半から。参議院議員会館講堂。

>山泉進さんによる「大逆事件の意味」、

>伊藤真さんによる「自民党改憲案、国家安全基本法案の問題点を斬る」、

>田原牧さんによる「不逞の復権」の話。

>来て下さい

※国会周辺地図
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm 

事前申し込みは不要、参議院議員会館1Fロビーで通行証を貰って、入場することになるようです。

明治大学教授で大逆事件研究の第一人者の山泉進さん、「法学館憲法研究所」所長の伊藤真さん、東京新聞特報部の田原牧さんという多彩な講師による、時宜を得たお話。

 

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旗びらき

2013年01月18日 | 詠む

旗びらき委員長とのツーショット きれいに映る今どきカメラ

個人加盟している労働組合、全国一般なんぶ

1月10日は大井町きゅりあんにて、旗開き。

せっかくだから写真を撮ろうと思うが、携帯が壊れて今のは写真機能がついてない

親切なK組合員に撮影を頼んだ。わお、なんと立派なニコン機。

「あのー、ブログ掲載用なんだけども...それデータになります?」と恐る々々訊くと、だいじょうぶ。

今どきのデジタル・カメラは、玩具みたいのじゃないんだ。しっかり撮れる。知らなかったあ。

おおきな赤旗の前で、何枚か撮ってもらう。平賀雄次郎委員長との、ツーショット。

送ってもらった画像は、H君がトリミングしてくれた。

辛いこともあるけれども、優しいひとたちに囲まれて私は幸せ

るんるんツーショット。シスターフッド版もあるの。

へへへ、それは来月に使おうっと。

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渚さん

2013年01月17日 | 詠む

渚さん彼は私のキューピッド えにし結びつ埼玉大学

大島渚監督、海外からも悼む声 「挑発者」「風刺作家」」 朝日新聞1月16日

わたしの母校の埼玉大学では、毎年の学園祭に映画「日本の夜と霧」を必ず上映していた。

フィルムを日比谷図書館で借りると無料だが、ちゃんと大島プロダクションから借りる。

大学からの補助金が碌に無いので、大きな企画で足が出たときは学園祭常任委員がアルバイトしたこともあったなあ、むつめ祭。

1979年には大島渚監督の講演会を行った。

彼の映画は毎年何回も上映しているので、居眠りしながら観た常任委員も含めて...参加者のほぼ全員が知っている。

大島監督の「一方的に喋るのはしたくない」という提案により、自由討論形式の場。途中から振る舞い酒も入り談論風発の饗宴になった。

そのときに風来坊のH君も来ていたの。猫を懐に抱えてさ。

仔猫クサンチッペは、わたしに嫉妬したらしく放浪の旅に出て行った。

数日後に、監督も発言する「絞首刑」に関する集いに二人で出掛けたりした。

わたしの部屋に転がり込んできたH君と、そのまま三十有余年、一緒に暮らし続ける...きっかけになったのが大島渚監督。だから、キューピッド

享年80、合掌。

 

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