10月1日の早朝、街路樹の柳が自転車に乗った私の顔をムチのようにピシピシと当たった話をブログに掲載した。台風一過の良く晴れた1日の午前中用事があって自転車で出かけた。また柳の街路樹に気合を入れられるかなと坂を下り始めた。台風17号の強風の影響であちこち木々の葉や枝が散乱していた。最初の1本目の柳に到達した。何か変。でもやはり変。自転車は結構速度がのっていた。次の柳。これも変。まだわからない。にぶいのである。瞬時に状況の把握ができない。顔に柳が当たらない。台風か。台風の強風で枝の先がちぎれ飛ばされたのか。だったら残骸が見あたらない。街路樹の下のあんなに繁っていた雑草もない。
自転車を止めた。移動する空間で私の脳は正常に働かないらしい。続く柳の街路樹を見渡した。床屋だ。誰かが柳の散髪をしてやったに違いない。私は推理に自惚れた。それにしても見事だ。柳の垂れた枝の先端と地上までの距離がきちんと揃えられている。それはまるで昔の女の子のオカッパ頭の髪の先端のように整っていた。
昨日は台風だった。午前中街路樹のある道を車で通った。記憶力の悪い私でも、柳の枝が地面につきそうなまで伸びていた。ということは、台風が通過すると予想されていたのは夕方から午後9時ごろだった。誰だろう。9月30日は日曜日だったはず。私のつたない推理が拡がる。日曜日だということは役所ではないだろう。いくら台風が接近してきたからといって、河川や沿岸対策の優先順位から考えにくい。
この町は奉仕活動が盛んだ。河川敷を花畑にしたり、街中のゴミを拾い集める奉仕を積極的に展開している。私の推理を確かめるには少し時間がかかるだろう。誰がやってくれたにせよ、感謝したい。作ること買うことはできても保守点検維持することは難しい。こうして目立たないところでも人々の善意が静かに進行体現されている。いろいろな国に住んだがこんな国はなかった。日本って良い国だ。あまりに嬉しくて本日急遽掲載ブログを差し替えた。写真参照