団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

サクラマス

2023年07月10日 | Weblog

  北海道斜里町の『知床工房』から「サクラマス生半身真空パック」を買った。

 説明書が同封されていた。「さくらますは鮭科の中で紅鮭と並ぶ双璧の美味しさです。氷明けの知床で一番先に獲れる鮭鱒科の魚で地元知床斜里町民が最も好き好んで食べる魚種のひとつです。そのさくらますの原料そのものを厳選し2㎏以上の特大の脂ののったものを使用して作成しております。さくらますは鮭科のなかでも捕食活動が活発で獰猛な魚種、その分だけ内蔵の持つ消化酵素が他の魚と比べると強い。また身質も繊細で脂がのっております。……◎美味しい召し上がり方 刺身 背骨やハラスの骨は取り除いておりませんが、刺し身鮮度であります。まずは半解凍(ルイベ)や軽く漬刺身としてお召し上がりいただくと素材の味が楽しめます。焼き物、揚げ物にも最適で適当な大きさに切って、塩や漬け味噌にして一晩浸透させたあと、クッキングシートを敷いて、焼いてお召し上がりください。きのこ等と合わせてオリーブオイルを敷いてホイル包み焼きもおつな食べものとして楽しめます。(原文のまま)」

 私は、ロシアのサハリンでサクラマスを釣った。釣ったサクラマスをリンさんがすぐ調理してくれた。小麦粉を付けて、油で揚げただけだったが、旨かった。サクラマスがあれほど美味い魚とは知らなかった。リンさんの説明によると、サクラマスは、ヤマメで海に下って、海で成長すると名前がサクラマスになる。そのまま川に残っているのがヤマメだそうだ。不思議な魚だと思った。

 『知床工房』で買ったサクラマスは、マリネにして食べることにした。私が好むマリネは、ゲランドの塩150g普通の精製塩150gグラニュー糖100g黒コショウ20gねずの実(砕いた物)15gディル16枝レモンの皮(細かく刻む)1個分を混ぜたもの。よく材料を混ぜ、アルミ箔にマリナード(マリネを作るための漬け材)を拡げる。その上にサクラマスを置く。サクラマスの上にもまんべんなくマリナードを被せる。アルミ箔に包んで、冷蔵庫に12時間以上保管する。

 友人3人を招いて私たちと5人で土曜日にランチを楽しんだ。私たち以外の3人は、コロナに感染してずいぶん体力を失っている。私の料理で少しでも体力を回復してもらえたらと招待した。生ハムとフルーツ(アンズ、スイカ、メロン、イチジク)。トマトとセロリの冷スープ。サクラマスのマリネ マンゴ、タマネギ、青唐辛子添え。ローストビーフ。バナナのオートミールケーキアイスクリーム添え。

 友人たちは、とても喜んでくれた。私は、自画自賛であるが、サクラマスのマリネが一番よく出来たと思った。友人もサクラマスの美味さを知ってくれた。サクラマスの生の半身を買うのは、難しい。今は、こうして宅急便の普及でどこからでも短時間で食材が入手できる。サハリンでのサクラマスを釣って食べた経験を、友人にもおすそ分けできた。遠い過去に経験したサハリンでの思い出が、サクラマスで戻った。

 コロナで3年以上も行き来できずにいた。その間に友人は皆コロナに感染した。心配で心を痛めた。元気になってまた食卓を囲み、飲み食べ話した。普通の生活が一番。どうかもう少し長く友人たちとワイワイと集まって楽しめますように。

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