団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

ドライブレコーダー

2018年11月16日 | Weblog

  私の車にもドライブレコーダーがついている。しかし未だにそこに映っているであろう映像を見なことがない。

 私が住む町は、交通関係に関しては無法地帯だと私は勝手に言い放つ。特に路上駐車がひどい。この町の住民は、ハザードランプを点滅させていれば、どこでも、いつでも駐車できる権利を得られると思い込んでいるかのようにパカパカさせている。この町に警察署がない。交番が数か所あるだけである。駅近くのスーパーの前と銀行の前は、そうでなくても狭いが2車線の道路の両側に違法駐車して通行の妨げになっている。

  車だけではない。不注意な歩行者は横断歩道を渡らず道路に飛び出してくる。年寄りに多い。交通法規を遵守しているのは小学生ぐらいまでのようにみえる。警察官は、交番の前で時々立っているが、何を取り締まるわけでもない。正直、交番の前でさえ多く違反車両を見る。

 東京と言わないまでも近くの都市に車で出かければ、交通指導員という違法駐車の車を巡回して取り締まっているのを見かける。警察官による取り締まりもよく見かける。田舎だから小さな町だからと言って、交通規則を守らなくてもよいとはならない。交通規則は、日本全国一律に施行されているはずである。ところが住む場所によって違反切符を切られる確率にばらつきがある。「他の人も違反しているのに、なんで私だけが」は、違反で切符を切られた多くの人のボヤキである。

 そこで私に提案がある。ドライブレコーダーの活用である。最近の凶悪犯罪や悪質な交通事故のテレビのニュースで防犯カメラやドライブレコーダーの映像が使われる。アメリカや日本の刑事ドラマを観ていると、警察が事件現場近くの防犯カメラ設置者から録画媒体を押収する。その押収のさまが、私には解せない。丁寧にお願いするでもなく署に持ち帰る。とても利用料を礼として払っているようにも思えない。防犯カメラを設置しているのは、民間人や民間の会社店舗である。維持費もかかる。そもそも事件があった時、自分たちが犯人逮捕に役立てるために保険をかけるように設置している。ドライブレコーダーも同じである。事故が起きた時の状況を確固たる証拠として使えるからわざわざドライブレコーダーをつける。

 最近物価上昇と増税が目に余る。我が家は妻が世帯主で収入を得ている。私は書面上ただの配偶者だ。今年の確定申告から配偶者控除がなくなる。まるで私の存在が無視されたように感じる。お上は、市民からあの手この手で税金を搾り取る。取ることばかり考えず与えてみたらどうだろう。現に凶悪手配犯人逮捕に結びつく情報提供者には報奨金が出る。ならばドライブレコーダーで信号無視、違法駐車、逆走、当て逃げ、ひき逃げなどの交通違反の映像提供で罰金の20%を画像提供者に還元したらどうだろう。警察官が物陰に隠れてチマチマ違反を摘発するより検挙数が上がり罰金の徴収額が増える。

 スイスは国民に国民を見張らせる国民総監視社会だと言われている。日本がそうなることを望まないが、せめて防犯や事故を未然に防ぐ手立てに活用できないだろうか。防犯カメラは犯人逮捕に効果を上げている。ドライブレコーダー設置車がこれだけ増えた。これの活用を考えてもよい時期である。交通規則を守ろうと努める運転者にとって、ドライブレコーダーが証拠を録画しているのに、悪質違反者をみすみす野放しにしているのが悔しい。宝の持ち腐れ感が強くなる。最近、世の中、悪いやつばかりが得している気がしてならない。

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