団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

夫婦問題 ホルモン

2007年06月11日 | Weblog
 アンチエイジングドックで男性ホルモン、甲状腺ホルモン、糖代謝ホルモン、骨代謝ホルモン、成長ホルモン、DHEA-S(副腎ホルモンの一種)の測定をした。図を参照。私はDHEA-Sと男性ホルモンが非常に低い。これは生殖機能の低下を如実に表している。私は検査するまでもなくこのことを強く自覚している。夫婦にとって大切であることは重々承知している。

 ドックのあとの医者との面談で、男性ホルモンの注射治療を薦められた。注射は成人病にも良い効果があると言われ、ためしに1回受けてみることにした。効果抜群であった。自分の奥深くに退化していた生殖本能が竜のごとく熱く湧き上がった。恐ろしくなった。世の中には何歳になっても性犯罪を犯すやからがいる。つまり、その人たちの体内にはそういうホルモンがまだ力強く活動しているということか。私はもう二度とこの注射治療を受けまいと思った。

 現代はバイアグラ、シリコン器具で欲望を充たす方法が確立されている。私は妻には申し訳ないが、そこまでしたいとは思わない。人並みに生きてきた。男性機能が衰退するのも自然である。あがいて青春時代に戻ろうとすればするほど、心のどこかにねじれが生じる。自分の衰えを認め、もっと内面的なことに目覚めたい。

 決してこれは病気ではない。単なる衰えだ。人生を起承転結のグラフとすれば、転を迎える団塊世代、いつまでも若者と同じわけにはいかない。この問題はあくまで夫婦だけの問題である。お互いにとことん話し合うべきである。それでこそ夫婦。 

 昔アメリカのSF映画で宇宙人の夫婦は、二人がお互いに両手の10本の指先を触れるだけで充たされるというのを観た。当時は正直馬鹿らしいと一笑にふした。今はそうは思わない。それどころか映画の宇宙人のようになりたいとさえ思う。夫婦の絆をどんな形ででも強く持ち続けたい。精神的にだけでも、良い夫婦関係が保てるのであれば、私達も宇宙人に近づいてきていると言うことか。
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