団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

ナイス進言 ナイスキャッチ ナイスショット

2023年06月06日 | Weblog

  台風2号の接近によって、私の住む町も大雨に見舞われた。家の前の川は、2年前の大雨で、土手が決壊して、去年やっと修復工事が終わった。大雨の予報が出ると、また決壊するのではと恐くなる。金曜日の昼間、降り続く雨の音も酷かった。その上をいったのが、川の流れの中で流されている岩がぶつかり合う音だった。音と言っても、普段聞くことがあまりない、重低音で私の体が音叉に化して共鳴するかのようだった。悪い予感が終日付きまとった。

 悪い予感は、的中した。妻が東京駅からメールで新幹線が運転見合わせになっていて、すでに1時間車内で待っているというのだ。私は、在来線が動いているか調べた。すぐに妻に在来線に乗り換えるよう伝えた。何とか在来線に乗ったが、ぎゅうぎゅうづめだったそうだ。とにかく奇跡的に帰ってくることができた。妻は、普段の3倍の時間をかけてクタクタになって帰宅した。ナイス進言。

 翌朝、台風一過の良い天気になった。妻と散歩に出た。家の前の川は、昨日の大雨の影響で水嵩が増していた。散歩を終えて家の近くに来ると、川の中にアオサギがいるのを見つけた。アオサギが堰の上にいて、首をかがめて、じっと堰の下を見つめていた。これはアオサギが魚を狙っていると、去年の経験から判断した。カメラを持っていたので、アオサギが魚を捕まえる決定的瞬間を撮ろうと構えた。手が震え、望遠レンズの焦点が定まらない。そうこうしているうちにアオサギが魚を捕まえた。歳のせいか、手でカメラを固定させることが難しい。三脚があればと思ったが、三脚はすでに処分してしまった。モタモタしているうちにアオサギは、すでに6匹を捕らえ、飲み込んだ。やっと焦点が合い、体を桜の木に寄りかけて、カメラを動かさずに写真を撮ることができるようになった。7匹目を捕らえた時から、その後5匹を捕らえる瞬間を撮ることができた。ナイスショット。

 私が見ている時間だけで、アオサギは、12匹をたいらげた。毎年、この川に地元の漁業組合が鮎の稚魚を5月に放流する、まだ放流したばかりである。本来鮎の放流は、釣り人のためにする。しかし結果的には、アオサギにほとんどの放流された鮎は、食べられてしまうのだろう。今でこそ人工ふ化の技術が進歩したので、毎年稚魚を放流できているが、もし放流できなければ、アオサギも釣り人も、この川に来ることはないだろう。自然の生命サイクルを壊してしまっているとも考えられるが、これから先どうなることやら。

 ショットと言えば、英語で注射のことをshotという。日曜日、私は、6回目のワクチン接種を受けた。ところが月曜日の朝、なにか体調がおかしかった。検温すると37.7度。私の体温は、いつも36.4度で一定している。友人知人からワクチン接種後、体調をくずした話を聞いていた。今まで接種を受けた腕が、痛くなったことはあったが、今回のような気だるさ頭痛体温の上昇はなかった。月曜日、一日中横になっていた。散歩もせず、食事も粥だけだった。今朝、体重計に乗ると夢の63キロ代になっていた。一日食事を質素にすれば、体重が1キロも減るのかと驚いた。

 6回目のワクチン、何とかこの程度の副反応で収まった。このワクチン接種がナイスショットであったことになりますように。

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