団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

車検

2023年10月12日 | Weblog

  車検が終わった。総額で57420円かかった。24カ月定期点検代23100円。継続検査(完成検査測定料含む)ブレーキフルード 取替6820円。ブレーキ クリーニング2200円。エンジン スチーム洗浄3300円。小計46420円。これの他に検査手続き代行料11000円。法定費用重量税16400円。自賠責保険料17650円。印紙代1600円。総費用93070円 前受け金35650円 支払額57420円。

 今乗っている車は、トヨタのヤリスだ。妻の送り迎えと買い物に使っている。遠乗りは、しない。コキロクになっても、まだカッコイイ車に乗りたい気持ちはある。しかし身の程も知っている。長距離運転は、不可能。腰がもたない。なによりも運転に自信がない。集中力、視力にも問題がある。自家用車は、間違いなく金喰い虫。新車購入にも金がかかる。維持費もある。ガソリン代もこのところの原油価格の高騰で負担が増えた。

  毎年、次々と新しい車がでてくる。乗ってみたい車もある。私の運転免許証は、後期高齢者なので3年ごとに更新しなければならない。認知機能検査とやらが心配。そうでなくてもこのところ“私はだあれ、ここはどこ?”状態におちいったり、数秒前に閃いた良いアイデアも瞬く間に宇宙の果てに飛んで行ってしまって、戻って来ない。認知機能検査では、計算の試験があって、「173―7=?」「65―7=?」のような問題が出題されるという。無理無理。そんな計算できない。ああ、恐ろしい。計算が苦手だ。新車どころか、次の免許更新さえできるか分からない。免許更新ができなかったら、免許なしで使えるシニアカーにしなければならないかも。でもシニアカーで妻を後ろに乗せて、駅まで送り迎えも楽しそうだ。

  車検を終えて車が戻った。暑い日だった。妻を迎えに駅へ行った。エアコンを入れたのに、車内の温度が下がらない。妻が乗り込んできて、「暑くない」と言った。妻は暑がり。「エアコンおかしいんだ」と私。聞いているのかいないのか。妻は、エアコンの操作ダイヤルを回したり、スイッチを入れたり切ったりした。帰宅して妻は、トヨタへ電話した。担当者が来て見てくれた。冷房のダイヤルの中心部にある押しスイッチが切れていたと言われた。私は、怒りを覚えた。なぜなら車検に出した車、車検が終わったら計器類など出した状態のままで戻って来ると思うのが普通でしょう。私は、エアコンを何も考えずに、何も操作することなく使っていた。エアコンが使えるようになって、私の怒りも冷やされた。

  車検が終わって数日後、車の後部に20センチ四方に擦り傷があるのを見つけた。疑った。まさか車検の時、傷つけられた。ビッグモーターと同じ事をトヨタもやってんのと疑った。妻に傷を見せた。車の名義は、妻になっている。妻は言った。「トヨタに傷つけたのかと聞いたって、やってないと答えるに決まっているでしょう。それより保険使えるか聞いた方がいい」

  トヨタの担当者が来て、車の傷を見てくれた。擦れ具合と傷の高さから、スーパーに置いてあるカートだろうとも言った。修理代は約10万円かかるそうだ。万札が空中に舞い上がるように消えてゆく画が頭に浮かぶ。私は、自分で車の後部を擦って傷つけた覚えがない。ぶつければいくら私でもまだ認識できる。でも自分がぶつけたのではないと証明できない。こんなでは、カッコイイ新車なんて絶対無理。分相応をわきまえよう。


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