今日はゴールデンウイークの折り返し点である。例年通り妻の職場は暦通りの勤務体制だ。3連休の後、昨日今日火曜日水曜日出勤する。ゴールデンウイークの名前そのものが嫌いだった。今は毎日が日曜日の隠居暮らしである。とにかくまだ働いている人たちが遊ぶ時、邪魔にならぬよう心掛ける。私のゴールデンウイークの楽しみ方である。
① ネットフリックスやアマゾンファイアーテレビで海外連続テレビを一気観。
② 友人を招く、友人に招かれる
③ 夫婦ゴルフ
① ゴールデンウイークに入って早速、ネットフリックスの海外ドラマの中毒にかかった。妻が家にいるのだから、二人で何かするか、どこかへ行けばよいと思う。妻は私以上に人混みが嫌い、嫌いというより恐れている。妻の休暇は、世間から離れて家にこもり、ゆっくりしていることである。『ザ・キリング』というアメリカのシアトルを舞台にした刑事ドラマである。妻がテレビのある居間にアイロン台を持ってきてアイロンがけをしている横で私はリクライニングチェアに踏ん反りかえって海外ドラマを観る。アイロンがけが終わると妻は、寝室に入り読書。それぞれがフィクションの世界に浸る。
私は完全に製作側の策略に捕らえられ、約40分の1回分を観終わると「次のエピソードまで:4秒」などと表示され、停止することなく、すぐ次の回に行く。終わり方が「さて、いったいこの続きはどうなるのか」と感情を高められる。私は幼いころから相手の策に落ちやすい。我慢強いのか、愚かなのか。40分のドラマを10回以上も続けて見られるのも能力の一つかも。妻は「私が出勤した後観ればいいのに」というけれど、留守の時一人で観るのと、家のどこかに妻がいる、というか当たり前が私の心を穏やかにさせる。
『ザ・キリング』シーズン2の11回:ワシントン州選出の上院議員の娘が14歳の時、後にシアトル市長になった男性にキスをされた。上院議員の娘は、その市長も立候補していたシアトル市長選挙で対抗馬候補の選挙参謀になった。選挙戦では互角の戦いで両者が相手候補を貶めようとあの手この手を繰り出す。投票日数日前、上院議員の娘は、切り札としてセクハラを告白しようとする。そして現市長を応援していた父親の上院議員にそのことを打ち明け、応援をやめるよう迫る。しかし上院議員の父親は娘に言う。「キスぐらいで騒ぐな」と。上院議員の父は、娘の訴えを聞き入れなかった。娘より自分の政治生命を優先させた。アメリカや欧米では、性を日本人の多くと受け止め方が違う。それでも私は、親は子を守り、男性は女性を守る、そして社会は法をもって、弱者を守る使命があると信じる。
アメリカは「Me too」が社会現象になっている。次から次へと過去のセクハラが暴かれている。このアメリカドラマを観ていて、人気グループTOKIOの山口達也さん(46)が酔って家に招き入れた女子高校生にキスをした事件、財務省の財務次官がテレビ局の女性記者へのセクハラ事件を連想していた。世界中にセクハラ問題がある。男と女がいる限り存在する問題。私は聖人君子には到底なれない。助平ごころも時々顔をだす。私にも恥ずかしい過去がある。性は、微妙な問題である。男も女も失敗を繰り返して成長する。失敗も犯罪をも防げるのは、相手を大切に想って自分本位の一線を超えさせない小さな勇気だけかもしれない。私は、人気も名声も地位も財力も権力もない。一つでも手に入れていたら、間違いなく問題を起こしたであろう。凡人で終わるが、私には好きでたまらない妻がいる。結婚が私を守ってくれている。
② ゴールデンウイーク初日の夜、友人宅にお呼ばれ。飲みすぎで次の日は休肝日でゴロゴロ。お呼ばれは、嬉し楽し。
③ 30日は朝7時スタートで夫婦ゴルフ。ほとんど飛距離もボールの落下位置もスコアまで似たり寄ったり。息も絶え絶えに18ホール回り切った。クラブハウスでランチの後、着替え室にある風呂に入った。風呂を出る時、滑って転びそうになった。幸い転倒は免れた。足の指を打った。恐かった。老人は転倒して骨を折る。私はコキコキの古希。