団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

鮭 イクラ 樺太

2017年11月17日 | Weblog

①    紅鮭

②    キングサーモン

③    アフリカの鮭

①     デパートで催される「北海道食品展」に行くと臨時食堂でイクラ丼や親子丼(鮭の刺身とイクラ)を食べようと長い列ができる。イクラの販売コーナーも人気がある。糖尿病で痛風持ちの私はイクラは、御法度食品の一つである。今年もサケ漁が始まった。ネットのニュースに『北海道の道南でサケの卵が盗まれる事件が相次いでいる。10月9日には八雲町の捕獲場から25匹の卵(約20キロ=16万円相当)、24日は岩内町の孵化場から173匹(87キロ=69万円)、翌25日は函館市の孵化場から96匹(77キロ=61万円)、さらに26日には上ノ国町の孵化場の池の水が抜かれ、オス・メス24匹が盗まれた。(デイリー新潮)』とあった。イクラ泥棒が横行するほど、イクラの値は高騰しているらしい。先日もテレビのニュースで、世界で鮭の争奪戦が繰り広げられ、鮭の値段も高騰していると伝えた。「日本の食卓から鮭が消える」とも言っていた。

 私は妻の仕事の任地だったサハリン(旧樺太)で生まれて初めて本格的な鮭釣りを経験した。旧日本領を超えてサハリン島の北の端まで車で上がった。人は住んでいなかった。世界で一番広い国土を持つロシア。アラスカをアメリカに売り渡したロシア。日本から樺太をとっても人も開発の資金がないので荒れ放題にしているロシア。持つものもたざるものの違いはどこからと疑問を持ちながら悪路を旅した。川は私たち9人のグループだけしかいなかった。熊の襲撃を恐れながら鮭を釣り、イクラを作った。(写真:野営地で作ったイクラと釣った鮭)

 日本人は、魚もほとんど無駄なく食べつくす。魚資源が減少するなか、その習慣が足かせになってきている。ニシン。数の子を食べ、肥料にして捕りつくした。ウナギ。マグロ。鮭。資源保護の観点からも手を打たなければ、手遅れになる。

 鮭は養殖が成功した例である。しかしそれでも現在世界の需要に追い付かず、鮭の値段が高騰している。世界の小さな国の和食という文化が、いまでは全世界に拡大してしまい需要がウナギ登りに増加している。早晩このままでは、だれの口にも入らなくなる。私は魚資源が回復するまで、何らかの制限を設けるべきだと提案したい。網の目を大きくして一定以上の大きさの魚しか獲れなくする。魚卵や幼魚の捕獲を禁じる。

 毎朝食卓にのる焼いた紅鮭は、私の好物だ。これが食べたくて日本に住んでいると言っても過言ではない。鮭資源の保護が成功することを祈る。

②    カナダのバンクーバーやアメリカのシアトルのレストランでサーモンステーキとビーフステーキのミックスステーキは人気メニューである。もちろん鮭は、キングサーモン。厚さは鮭も肉も3センチはある。もうとてもあれだけの量をたべることはできないが、若かった私は完食できた。

③    アフリカのセネガルで暮らした。アフリカで鮭?それがスーパーに時々入荷したのだ。アフリカで食べる自家製の塩鮭は、旨かった。映画『砂漠でサーモン・フィッシング』を帰国してから観て、なつかしくアフリカで食べた鮭の味を思い出した。


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