秋のお彼岸になると 必ず 彼岸花が咲く。
正確に その時を知って花を咲かせる。
もともとは、凶作のときの救荒食として植えられたもの。
その為、わざわざ場所を必要としないで畦に作られる。。
遺伝子の関係上 種子が出来ないので、繁殖するには
人間の手で 球根を移動させる必要があります。
もっとも土砂崩れで 勝手に広がる場合もありますが……。
だから、彼岸花が あまりにも多い地域は
昔から作物が豊かでない地域ということになります。
彼岸花の群生地を見ても 「キレイネ~」という前に、
どうしてもそういう目で 地形などを見てしまうのが
現場主義の癖。
救荒食といってもそのままでは食べられません。
アルカロイドという毒があるので、食べる為には、
水で晒して…ということを何回も繰り返します。
水の底に溜まった白い粉を
団子に入れたりして、増量材として使います。
トチの実団子もそういう意味では同じ事。
飢饉のときに 毒のあるものを工夫して食べる為には
何人もの犠牲があったと思う。
小生が 彼岸花に マイナスイメージを持つのは
『お彼岸=お墓参り』というお日柄だけではないと思う。
サツマイモが広く作られるようになると
救荒食としての意味がなくなり、
今は 眺めて 「キレイネ~」とか、言えてますけど……
先人への 手向けの花か……
真っ赤な色、真っ白な色の彼岸花が秋風に揺れています。
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