本格的に長雨が続いている。
夕刻、拙宅の番犬がやたらと吠えている。
人には吠えないで、動物には厳しいタチなので、また、シカか タヌキかと思っていたが、しつこく吠え続けている。
こういう時は大抵、チョット長めの足がないタイプの生き物の場合が多いが……。
見に行ってびっくり。優に手のひら2枚分を超える巨大なカエル。何なら逆にヘビでも食っちまいそうなヤツ。食用ガエルの色よりも もっともっと派手派手。
威嚇のつもりか、時折、口を大きく開けるが、ゾーッとするね。
あまり可愛らしいと思えない。
ヌーベルキュイジーヌの『水の料理人』と言われたベルナール・ロワゾー氏が、野菜と水で、素材の味を最大限に引き出す軽いソースで三ツ星を取った料理が、カエルのソテーだったことが頭によぎったが……。
確かに肉付きもよく……おフランスの方々はこんな色にも食欲がわくのだろうか。
この後、悠々と山のほうへと帰っていきました。
「日本生まれでよかったな。カエル君。」