ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

宝石箱

2016-06-26 13:16:40 | 日記


                  宝石箱



              朝の空は真っ青
              朝の海も真っ青

              
              光り輝いて
              まぶしい


              ちょっと北へ出かけてくらあー


              ひと眠りしたら
              どんよりと
              景色は灰色
              海も川も空も
              どんより灰色
              


              汚れて
              いるのに
              通りは広く
              高くあおい並木道
              つんとお澄ましの中に
              アジアの被り物の人がポツリポツリ


              人々はそれぞれのカプセルに守られて
              歩いている
              150㎝の孤独
              すーすーと
              梅雨の肌寒い風が通りぬける


         
              どちらからいらしたの?
              オキナワからです
              一瞬こわばったような気がした
              いま
              オキナワはたいへんですよね
              (どんなたいへんなのか)
              そうなんですよ
              肥満日本一で
              なんだかなあー
              そういう勉強会だから
              まあ いいか
              どちらからですか?
              長崎からです
              そうですか、松浦鉄道に乗ってでかけたことがありますよ
              佐世保も好きです
              なんだかなあー
              とんちんかんのこころのなかで
              (永井博士の如古堂へいきましたよ)
              と答えている

              

              
              オレンジ色や
              青白く光る
              宝石の中を
              じゃりじゃりと
              かき分けていると
              思ったら
              オキナワは
              夜の中で
              温かい
              
              

              ザーザー降る
              雨を
              突き抜けて
              


              ふーっと
              懐の中へ
              

              
              

              


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