ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

火のたま ろっくんろーる

2013-02-13 17:49:11 | 日記
                         火のたまロック


                     ぶざまな自分をさらし
                     滑り込み
                     あがいた後の
 
                     沖縄自動車道の
                     時速100KMの
                     MIA
                     火のたま
                     突進

                     ついたところは
                     むかしむかしの
                     白い天使たちと
                     苦しみの
                     人びとが
                     見上げている
                     
                     日々
                     四角い空の見える
                     丘の上

                     それは
                     生きてきた
                     証のひとつ

                     火のたま
                     が
                     顔中
                     ぼーと
                     焼けて
                     黒髪
                     ちりじり

                     きゅん
                     と
                     懐かしいあの日がよみがえって
                     階段をゆっくり下り

                     ぐるっと
                     建物の中を歩いた

                     台風の日の風も
                     お正月の朝日も
                     
                     午前4時の窓の外の景色も
                     
                     この建物の中で見つめていた
                     
                     ベッドの上で苦しんでいた人たちの
                     顔が浮かぶ

                     火のたま
                     突進

                     突っ走った
                     沖縄自動車道で

                     いまは
                     火のたま

                     のろのろのわたしが
                     
                     火のたま
                     突進


                     
                     
                     

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