ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ゆらり蝶

2016-06-23 10:42:53 | 日記

                  ゆらり蝶



               白と黒の模様の
               蝶が
               どこからともなく現れて
               ひとまわり
               地面すれすれに
               その羽をみせて
               どこへいくのか
               飛び去った



               夕方の
               スクランブル交差点
               まだ陽射しがさすから
               麦わら帽子の頭で
               国際通りへ



               異国の繁華街
               お土産屋と食べ物屋
               ごちゃごちゃの胃袋
               そこには
               琉球料理はもう存在しない



               無国籍の呼び鈴で
               生ビールが
               泡立って
               流れている通り



               日暮れの
               青空に白い雲
               蝶が
               ゆらり
               ふつうの暮らしを
               恋しがっている
               
 


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