通過
時間が
そのままずっと続いていくと
思っていた
眠りにつくとき
明日を思い煩うこともなく
安心して
暗闇に
何も
思い浮かべることもなく
身をおいていた
のだが
薄明りのなかで
うすめで
あたりを窺うようになった
時間が
過ぎていくことを知ったとき
振り返ることが
必要で
振り返ったとき
足元の形を
確かめるようになった
支えられている
4つ脚から
2足歩行の
走り回った
足裏のいぼに
くせものの
歩き方
暗い
路地裏は見たくもない
のに
ついつい
のぞいてみる
責任を持たない
モラトリアムを
そのまま続けると
そうすると
時計の針を止められるような気がした
そうはいかなくて
時間が容赦なく
襲いかかってきて
周囲の景色を奪い去り
役者をひとりずつ
おろし
思い出に変えてしまった
あがいても
いいから
今の時間に
どっぷり
つかって
泳ぎなさいと
どこからか
聞こえてくる
時間が
そのままずっと続いていくと
思っていた
眠りにつくとき
明日を思い煩うこともなく
安心して
暗闇に
何も
思い浮かべることもなく
身をおいていた
のだが
薄明りのなかで
うすめで
あたりを窺うようになった
時間が
過ぎていくことを知ったとき
振り返ることが
必要で
振り返ったとき
足元の形を
確かめるようになった
支えられている
4つ脚から
2足歩行の
走り回った
足裏のいぼに
くせものの
歩き方
暗い
路地裏は見たくもない
のに
ついつい
のぞいてみる
責任を持たない
モラトリアムを
そのまま続けると
そうすると
時計の針を止められるような気がした
そうはいかなくて
時間が容赦なく
襲いかかってきて
周囲の景色を奪い去り
役者をひとりずつ
おろし
思い出に変えてしまった
あがいても
いいから
今の時間に
どっぷり
つかって
泳ぎなさいと
どこからか
聞こえてくる