ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

しろい8月

2017-08-10 21:51:50 | 日記

                  しろい8月




             まぶしい光が射し込み
             真っ白なシャツが
             風に
             はためく
             風景が
             飛び込んだ
             輝いて



             8月のある日
             白く透き通った母が
             洗濯物を干している


             白い思い出
           


             白い砂利道
             


             ひかりが満ちて
             あちこちざわめいている
             


             これから
             生きようとした日々
             生きてきた
             母の
             白い涙を知らず



             予防注射を嫌がって
             母の腕にかみついた
             負けず嫌いの幼子
             は
             いまだに
             青白い
             さざ波を
             だきしめ
             戸惑っている




                          

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