Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

あんぽ柿から考えたこと

2014-02-23 20:53:24 | 東日本大震災のこと
干し柿なるものは、自分では買うものではないと思ってきました。
値段を見るとビックリするものも多いですし、いただくものというか贅沢品です。

そのわりに、食べ方のバリエーションが少なく、そのまま食べるとか、ヨーグルトに漬け込んでたべるとか。。。

しかし、この『あんぽ柿』は別格で、迷わずそのままいただきました。



昨秋、震災後初めて出荷が叶った福島のあんぼ柿。
鉢屋柿という大ぶりの柿を干したものかと思います。

トロリとし、柿の水分が閉じ込められフレッシュな味わいに唸ってしまいます。



うふっ、ウマし。。。

震災後、福島の果物は大変な苦戦を強いられました。いやもまだ苦戦中に変わりはないのだと思います。

震災直後、テレビで、木の幹に放射性物質が蓄積するという理由から農家の方々が木の幹の表皮を剥がしている様子を見た時に、本当に美味しいものが得体のしれないものに脅かされることが耐えられませんでした。

だからこそ、あんぽ柿の震災後初出荷のニュースを聞いた時は本当に「おめでとうございます」という気持ちでした。

福島産の野菜や果物について、私の周りでは最近はあまり話題になることがなくなり、自分の考えを話す機会もなくなりました。

なので書いてみますが、

私は福島産の食材の購入の際に、震災後ずっと基準として貫いていることがあります。

それは、

・安全とされているものに安心するかは自分次第だということ。
・データをどこまで遡って疑うかについても自分で決めること。
・福島への同情から商品を買っているのではなく、自分の意志で品質を他の産地の商品と対等に比較して選ぶこと。

同居する家族はいないので、あまり迷いはありません。

福島産=危険というラベルがもし社会にまだ根強くあるのであれば、「危険」って何を意味するのか?

仮に、危険が健康被害だとしますが、

私の人生で、今後自分の健康を害することがあったとしても、それは放射性物質とは関係のない別の病気である可能性の方が高いと思います。

婦人科系の病気なのか、脳血管系なのか、糖尿なのか、難病なのか?

それはその時になってみないとわからないけど、福島産の食材を食べたからだって後悔より、絶対的に「自分の不養生」を悔やむはず。

だったら、残りの人生、「今、ここ」を、本当に「美味しい」と思うものを食べて暮らしたい。

だから、○○県産よりも福島県産の方がおいしければ福島県産のものを食べるし、
福島県産より○○県産の方がおいしければ○○県産のものを食べるだけのことなんです。

社会全体に福島産のものを買って復興支援という時期もありました。
今も、私の根底にもそういう思いはありますが、今はどちらかというと本当に「買ってみたいな」と思う福島県産の逸品に純粋に惹かれています。

同情ではなく、福島のことを応援しているだけに、諦めずにおいしいものを作り続けてほしいなと思うのです。

東京に住む私たちにはたくさん商品を選ぶ際の選択肢が多くあります。
よく考えて買い物をしたいものです。
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