Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

求めない

2008-08-23 23:55:02 | おすすめBooks
とかく人は求めすぎと言われています。

こんな本を読みました。

『求めない』 加島祥造
加島 祥造
小学館

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正方形の小さなかわいらしい本です。
昨年発売され、今もなお売れ続けている詩集のような本です。

声に出して音読しても30分で読み終えることができる本です。

求めないでいることが何と難しいかと、読むたびに思います。

私は、この何年間かで、ある時、決まって私が苦しい思いをすることを知っています。

それは、エニアグラムを学んで自分の囚われていることを知り、自分の持つ達成動機をどうコントロールするかに直面しなければならなくなった時です。

そんな時、自分に求めるのは、自分の持つ達成動機が自分を疲弊させてしまわないようにとか、周囲との調和の為に、自分にこの達成動機の調整をいつも求めなければならないことです。

「ありのままの自分でよい」と知りながら、必要以上の調整を自分に求め、強いるようになると、これは自分に対しての欺瞞行為になります。

問題は、「追いかけていい」と「追いかけすぎ」の臨界点の管理を自分に過度に過敏に求めすぎていることなのです。

なぜ、求めるのか?

臨界点を超えた最悪の健康状態や親和性のつながりを絶つ事態を再度迎えてしまったことで傷つく自分を保護するためです。

起きもしない未来への不安から自分を守る、自分による自分の為の「自己保護欲」です。

意味わかんないでしょ・・・・

目標は達成するものだけど、目的は極め続けるもので、決して終わりなどない。

目的に近づくには、大なり小なり目標が必要になり、この「追いかけたい願望」の調整は、

今の私は、自分と周囲を信頼し、その上で「追いかけたいこと」が遠慮なく追いかけられる環境に自分の身を置くことを、自分で選択しなければならない。

そうすることによって、過度な自己調整も自分保護も自分に求める必要がなくなる。

動機に素直であること、それは、自分に与えてもよい自由だと思いながらも、ここ数年の歪んだ心の癖から逃れることができない。

タイプ3は、最もストレスが多いタイプと言われていて、このストレス過多に陥りやすいこのタイプが健全さを保つにあたって、同じタイプ3のエニアグラマーは、様々な工夫をしていることを知ります。

こんな葛藤が決して理解されるはずもないと思うのも、タイプ3の思考らしいと思う。

理解されることも求めない・・・・・

その他、多くの学びのある本でした。

自分の生き苦しさが、人に自分に求めすぎていることにうすうす気づいている人におススメしたい本です。

繰り返し読む度に、平易な言葉の中に読者への愛情が感じられる本です。

本日の気づきと確認:

「求めること」とは悪いことではない。「求めないこと」とのバランスが大切。
求めなくても、すでに足りていることを知るべし。(知足

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2 コメント

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求めてばかりです。 (xc909119)
2008-08-25 09:54:58
今回の文面を読んで自分の事を考えがた時、自分は求めてばかりです。その為、失敗も数々!でも、求めて故に良かった事もあります。でも失敗から学ぶには一度立ち止まって今求める自分がいる事を素直に自覚することでしょうか。そうしてその思いが過ぎ去ってくれれば、それは衝動的なもの。それでも心に引っ掛かるならやはり本当に求めるものなのかなあって思っています。求める思いは自然なもの何でしょうね!悟りを得るりような大層なこと出来ないから一旦立ち止まって観てみたいと思います。
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そうですよね・・・ (はる)
2008-08-25 10:11:56
xc909119さん

こんにちは。私も失敗だらけですよ(笑)

おっしゃるとおり、衝動的なものと、本当に求めるものの違い、これも私も実感します。
一切求めないなんて仏様みたいなことはできません。

でも願いや望みを持つことは大事だし、結局はバランスというところで自分を調整すればいいのかなぁと思います。

そういう意味では、たまに音読してみると気持ちが晴れます。

おススメです。
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