まわりで起こっていること

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皇紀2600年の始まりに車大工は言った

2013年01月16日 | Weblog
斉の桓公が。

と書いたとたんに、ほとんどの方は、このブログから退出されるんだろうね。

なんだ、その、斉藤の斉は、桓公?who?

みたいなもので。

そりゃそうですね、興味ない方には、うっとうしい漢字がならび。

そう、それがだれなのか、ってのは、どうでもよくてね。

ざっくり、今から、2600年以上前でしょうか。

まだ、お釈迦様も生まれてない頃かな。

冒頭の名前をもつ王様が、読書をしていたそうだ。

そこにいた、車大工が言った、というわけだ。

車大工というのは、車輪をね、木を削ってつくる人らしいんだけど。

見たことありません。

ま、それはともかく、ところで、王様、何を読んでいるんですか?

とね。

言葉はもっと、丁寧だったんだろうけど。

すると、王様、古来の聖人の言葉を読んでいるんだ。

その人は、まだ、生きているんですか、と大工がたずねる。

いやいや、とうのむかしになくなっている。

そうですか、それじゃ、その聖人のカスを読んでいるんですね、と言うわけだ。

ものを知らんやつは困ったものだ、くらい、王様はこたえたのかな。

だって、わたしは車大工をやっているけど。

木を削りすぎたらゆるゆるではずれちゃうし、削りが足りなければはまらないし。

そのことを、言葉で教えることはできないので。

こうして、70すぎても、自分で大工をやってるんですよ。

息子にだって、教えることはできない。

というわけだ。

つまり、言葉で、これがこうで、あれがああで、なんていっても。

なにも伝わらないんで、なので、そりゃ、言葉のカスだ、というんですよ。

くらいの問答があったそうだ。

言葉は大事なものではあるけれど、それが伝えるものには、限界がある。

とでも言うのか。

とにかく、そんな会話が、2600年前に、中国の斉(せい)という国であった。

という。

フーテンの寅さんの啖呵売(たんかばい)の台詞で。

 物の始まりがイチならば、

 国の始まりは大和の国、島の始まりは淡路島

 (中略)
 
 四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水、

 粋な姉ちゃん立ちション便

その中に出てくる、日本という国の始まりが、2600年前の神武天皇の即位のとき。

ということになるかな。

その頃、街の大工が、そんな会話をしていたわけだ。

人間の歴史ってのは、途方もないね。

コメント
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