ご近所のゴクラクチョウカ。
南アフリカ原産ですが、強い花らしく、冬の日本でもけっこう咲いています。
あの1・17から17年が過ぎました。
わたしも阪神在住ですが、昨年の3・11の少し前、たまたま整体院で、「緊急避難リュック、どっか行ってもうたわ」という会話を聞いて、阪神大震災の記憶も風化しつつあるのかなと感じました(わたしも枕元に置いてはあったけど、ばらけちゃって、とてもいざという時ぱっと持ち出せる状態じゃありませんでした)。
まさに、「天災は忘れた頃にやってくる」。
これは、天災は「その教訓を」忘れた頃にやってくるとも言えるかもしれません。
阪神の時も、「福井の原発どうやってんやろ」と思ったら背筋が寒くなるものがありました。
大丈夫だったと聞いた時はほっとしました。
今、福島のニュースを見ていると、次から次から出てくる「実は…」に、もしかしたら、あの時も本当は何かあったのに隠してたんじゃないかと疑いたくなりますが、それはさておき。
あの時、神様はもしかしたら、「今回は原発は無事にしておいてあげるから、こんな大地震がくる国に原発をつくることを、あなたたち、ちゃんと考えなさいよ」というメッセージを下さっていたのかもしれません。
でも、わたしたちは、「大丈夫だったじゃん!」という方向に解釈してしまった。
それで、仕方なく、放射線被害がどんなものか、実際に起こして知らしめるしかないと思われたのかもしれません。
それでも、福島第一原発一箇所だけだったことに、神様のせめてもの手心が加えられていたようにも思えます。
もし、あっちもこっちも同時多発的に事故が起きてたらどうなっていたでしょう。
一箇所だけでも、原発の周囲のみならず、こんなに、あそこも汚染されてる、ここもホットスポットだ、と言ってるんです。
それも、かなり離れたところでも。
何カ所も事故ったら、日本のような狭い国土では逃げる場所もなくなっちゃうかもしれません。
わたしたちは、かつてのボート・ピープルのように、放射能に汚染された国土を捨ててさまよう、亡国の民になってしまう可能性もあるのかも。
神様に、「まだわからいの? それじゃあ…」と思われないようにしないと、次はえらいことになりそうです。
さて、ここからはとてもおバカな話です。
17年前の今日、わが家の人間のとった行動は、今ふりかえると実におバカ。笑われるのを通り越して「許せない話」になりそうです。もう17年たったんだから時効? 話しても怒らない?
阪神大震災は明け方だったので、わたしはまだ布団に入っていました。突然の激震に目を覚ましたものの、恐くて体が動きません。
東日本大震災の被災者もおっしゃってましたが、足下が揺れると動けないんですよ。
上からバサバサものが落ちてくるので、これじゃいけないとわかっていたけど、布団をかぶって震えていました。
幸い、揺れる方向が家具と平行だったので、ものが落ちてくるだけですみましたが、タンスでも倒れてきてたらなすすべもなく圧死だったでしょう。
それから、わざわざ二階から一階の居間に集まって(方向が逆ですよね)、テレビをつけ、ニュースで何が起こったのかを確かめました。さっき揺れたとこなのに、もうアナウンサーがちゃんとしゃべっているところがすごかったです。
今でも覚えていますが、最初は、「1人の死亡が確認されました」から始まったんです。それが、あっという間に増えていって…
その間も、何度も激しい揺れが襲います。
でも、正直、あそこまでひどいことが起きているとはわからなかったです。
国の第一声も覚えています(正確じゃないですが)。
「この地震を、兵庫県南部沖地震と命名します」
あ、そこから入る? と、妙にお役所らしさを感じました(しかし、この名称、全然使われませんでしたね)。
その後の自分の行動が…
部屋に戻ると、もう明るくなっていて、何が落ちてきたのかがわかります。母や妹の部屋は、「頭に当たってたらしゃれにならんで」というものがあったそうですが、わたしの部屋は本ばっかりです。
で、何を思ったのか、その中の一冊、「サイボーグ009」のコミックスを読み始めたんですね。
棚の上の本なんて、普段は見ないので、「あら、こんなところにこんなのが」という感じだったんでしょうが、そんなことしてる場合なのか
読んでいる間に何度も余震がくるので恐くてしょうがありませんでしたが、逃げる準備もしないで読みふけってました。
うちは小さな建て売り住宅ですが、大工さんが良心的な方だったようで、限られた予算でしっかり建ててくれてたようです。十年以上たってもたてつけが狂わないし、この時もしっかり踏ん張っていてくれました。
壁には多分、その時のものと思われるヒビが何カ所か真横にビシーッと走っていますが。
おかげで、そんな時にマンガを読んでた大馬鹿者は無事でぴんぴんしています。
母は母で、ちょうど震災の翌日くらいからバスツアーの予定だったんです
そんなもん当然中止だろうと思いましたが、母は一応荷物を持って集合場所へ出かけてゆきました。しかも、帰ってこない。
行ったの ツアー、決行 阪神高速ぶっちぎれてるのに?
その間、親戚から、「お母さんどうしていないの?」と問い詰められ続けたわたしの身になって下さい
しかし、母の友人にはもっと強者がいました。
その人は神戸の人で、かなりひどい被害があった地域にお住まいでした。
震災から半年ほどたったある日、その人が母にそっと打ち明けました。
「今まで誰にも言えなかったんだけど、わたし、全然気がつかないで寝てたの。朝起きて、窓を開けたら、近所の家が潰れてたんで、びっくりした」
それは言えなかったでしょう
17年たった今でも、言ってよかったのかどうかわからない話。
でも、こんな話ができるのは、自分だけでなく、知り合いもみんな無事でいてくれたからだと思います。
自分が無事でも、一人でも何かあったら、こんな「すべらない話」(実話だから)みたいなこと言ってられないでしょう。
阪神でも東日本でも、生き残られた方の中には、「亡くなった方に申し訳ない」と思われている方が大勢いらっしゃるようです。
でも、あなたが無事でいて下さったおかげで、喜べた人がきっといらっしゃると思います。
被災しなかった地域の人達も、誰かが救出されたというニュースが一番嬉しかったと思います。
1・17、3・11、どちらも、生き延びて下さった方すべてに「ありがとうございます」と言いたいです。
何だかわけのわからない記事になって申し訳ありませんでした m(__)m
綺麗ですね。
季節に咲く花、嬉しいものですね。
あの1・17から17年が過ぎましたか、・・・・・・。
詳しい説明から、伝わってきました。
いろいろあったのですね。
大変でしたね。
ご苦労様でした。
お疲れ様でした。
原発事故、・・・・・・。
とても、気になっています。
今後、ないように、祈っています。
1・17、3・11、どちらも、生き延びて下さった方すべてに、・・・・・・。
良かったですね。
昨日も、コメント&応援ポチに、恐縮です。
被害者数は東北よりも少なかったわけですけど
東北よりも大変だったなって言う点を強いてあげるとすれば、この1月17日までに数十年にわたって大震災がなかったってこと。
なので、どんな被害が出るなんてサッパリ分からなかったですからね
我が家、兵庫県明石市は震度7。
もちろん、私は完璧に起きてしまったけど・・・
震度7って言う地震がどれほどの影響力を及ぼすか分からなかったので、当時高校2年生だった私は「これだけ酷いのだったら、今日は学校休みでしょう~」って台風が来たときと同じレベルで済ませていましたね
テレビつけて初めて恐ろしいことが起きているんだって分かったものです
テレビつけて、家に出てみたら家のかわらが全部落ちているし・・・壁にひびが入ってようやく震度7のすごさが分かったくらいです。
一方、寝坊の常連であるうちの弟に至ってはあの震度7を「うちのおかんがメッチャ体を揺らしてまで激しく起こしに来た」って思っていたようで、「もうええねん」って言いながら、ちゃんとは起きていなかったくらいですからね(笑)
震度7ではないエリアだったら、気付かない方がおられてもふしぎではないでしょう
これからしようと思っている話は、どこかに何らかの形で書きたいと思っていたのですが、いい材料がなく、でも、アンジーさんの話を読んでいて、その話を書いてみたくなりました。
H・G・ウエルズ、という名前だったと思うけど、彼の小説に、有名な 宇宙戦争 という名前だったと思いますが、火星人が地球に攻めてくる話があります。その中で、逃げまどう主人公は、あるとき会った、確かあまりうだつの上がりそうもない軍人と、カード、ようするにトランプをやって何時間も時間をつぶしてしまいます。
僕は、この小説に、何故このようなシーンがあるのか、昔から気になっていたのですが、でも、歳を重ねてみると、何となく分かるような気がします。そして、ウエルズにとって、この部分は重要な部分だったのだと思います。
人間は、僕を見ていればよく分かるけど、不完全な生き物です。では、失礼しました。
(2012.1.18(wed) 8:54am)
地震はタイミングを選んでくれませんから、そういうこともありますよね(;^_^A
わたしも、あれからしばらくお風呂に入っている時、「もし今きたら」と緊張してしまいました。
わたしの友人知人は皆悪運が強くて、前回も今回も無事でいてくれました。本当にありがたいです。
siawasekunさん
今だから言える(?)おバカな話。
いまだに苦しい思い、悲しい思いをしていらっしゃる方もいるのに、申し訳ないです(^_^;
原発は、どうもエライさんが神様のメッセージを受け取って下さらないみたいですね。
しわよせがくるのはわたしたちなんだから、かんべんしてよ~
lucinoさん
当時の村山首相が、地震の報告を受けても7時過ぎまで寝ていたと非難されましたが、東京にいたらなおわかんなかったでしょうね。
わたしは朝刊に、「近畿、大地震で壊滅」みたいな見出しを見て、そんなすごい事態だったのかとびっくりしました。
そういえば、あの頃、「関西には地震が起きない」なんて、変な安全神話もありましたね。
Toshi Takayamaさん
お久しぶりです。
Toshiさんがお書きになりたかったことのきっかけになれたのなら、嬉しいです。
ウエルズの小説の主人公の行動も、わかるような気がしますね。火星人が攻めてくるなんて、どう対処していいかわからない危険が迫ってきたら、そういうことをするんじゃないでしょうか。
ようするに、脳は、これ以上の、何と言ったらいいか分かりませんが、これ以上の仕事をすると自分、すなわち脳が壊れてしまう、と思うと、これ以上仕事をするのをやめてしまうのだと思います。これにより、脳を守ろうとするのだと思います。
ある意味で、人間は、脳の力によって、この厳しい地球上で生き延びてきたのですから、脳が仕事をしないのは重大な危機なのですが、でも、で、でも、脳が壊れてしまったら、やはり生き延びられない。この中で、ある意味で、でも、本能的に仕事をやめてしまうように思います。よくは分からないけど、でも、この方が生き延びる可能性が大きいのかもしれません。では、失礼しました。
(2012.1.18(wed) 8:09pm)
で、母は、近所の、たぶん、とおる君あたりだと思うのですが、これから、赤塚不二夫にサインをもらいに行くんだ、他の人はくれないけど、赤塚不二夫はくれるんだ、と、そんな話をしていたのを覚えているそうです。
ところで、以前、お隣さんは、阪神の牛若丸吉田の義母、という話をしたことがあったと思います。世間は意外とせまいですね。では、これで終わりにします。失礼しました。
(2012.1.18(wed) 8:27pm)
なるほど、たしかにそういうことはあるでしょうね。
懐かしい有名人(何て言ったら、吉田さんが怒るかしら)の名前も出てきましたね。
「おそ松くん」はわたしもなかなか全員覚えられませんでした。誰かわかると、別の誰かがわかんなくなっちゃったりするんですね。不思議、不思議…(^_^;