副題1、『私の懸念を解いて、助けてくれたNHKの番組』
実は前報、気にかかるところがいっぱい残っています。二度目、および、三度目の推敲をしないといけないと思っておりました。
が、すでに、1万8千字を越えており、しかも、三日目を越えております。だいたい、3回ぐらい、お一人の読者が一日につき、あけてくださるという回数で、数字がこちらに現れて知らされます。それを知っていますので、3日も置いておくと、読者に失礼だと感じてきます。
で、どうしようかなあと思っていたところ、たまたま見たNHK『旅のチカラ』と言う番組内で、仲道郁代さんが、私の書くことへ助けになることをおっしゃったので、それを、導入にしたいと思います。
この番組『旅のチカラ』(BSプレミアム)は、若い女優さんが出るケースが多いので、仲道さんほどのベテランが出ること自体が、珍しいと思っていたら、仲道さんの方に、『この企画にのってみたい』と言う動機があったのでした。
それが、途中で、記者の中の独白という形で、語られましたが、15歳のお嬢さんとの関係が難しいとのこと。
それで、子供を相手にするイギリスの、ワークショップに参加してみようと言う企画だったのです。
さて、仲道さんが、これをお読みになるとは思わないのですが、私のこのブログを、観察している人は必ず当該人物に、『こういうことを書かれていましたよ』と知らせるみたいなので、最初に申し上げておきますが、
『そのポイントに気がついた、仲道さんは、母としてまともです』と、・・・・・
しかし、私の推察するところでは、仲道さんの、これから、10年は相当にしんどいであろうと。それを、世間に公開されるかどうかはわかりません。
しかし、渦中では、公開されないでしょう。そして、終わった後で、お嬢さんが結婚をして、お子さんができたころに、再び、内面の吐露があるかもしれません。
ところで、ピアニストとしての仲道さんの、私はファンではありません。だから、歯に衣着せぬ言い方になる矢も知れませんが・・・・・
今日の番組から見ただけでも、これからが、難しかろうし、
一般的な、ケースに照らし合わせた原則的な意味で言っても難しかろうし、と、申し上げておきましょう。
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副題2、『フロイドの言う、エディプス・コンプレックスは正しい』
お子さんが、二人以上居て、男の子と、女の子両方が居る家庭では、ほとんどの冷静な親が気がついていると思いますが、フロイドの言っている、異性同士の親子は仲がよく、同姓同士の親子は、反発をしやすいと言う件は、いまだに、真実のようです。
音楽家の親子としては、辻井君と、母も有名です。あちらでは、母は悩み事を発しておられないようですね。いや、何かは、おっしゃっているかもしれないが、そのときの顔つきは、平静でしょう。だから、悩みが深刻ではない。
しかし、坊ちゃんのほうが、「母との関係から、離脱したい」とおっしゃっています。目が見えないために、サポートは当然必要で、それが、今まではお母さんだったが、これからは、「お母さんとではなく、演奏旅行をしたい」と、坊ちゃんはおっしゃっています。
それは、成長の証ですが、そう言うことを坊ちゃん側が素直に言えることは、今までの、親子関係に、深刻な亀裂とか葛藤がなかったことを、示唆しています。自然にスムーズに、母と別れたいと、彼は願っているのです。
それは、今まで発露されてこなかった、性の問題で、お若い女性との交際をするにあたって、お母さんが、そばに居ては、当然、束縛を感じて、自由がないわけです。で、目の見える少年たちと同じように、母親から離脱をしたいとおっしゃっています。
が、仲道さんのケースは、お嬢さんです。これは、母である仲道さんに、非常に難しい問題を突きつけるでしょう。しかも一人っ子です。しかも、お母さんに仕事があります。その仕事は、一種のスター性があって、お母さんは『きれいな人。女性らしくて、女性の中の女性として、魅力もある人』で、いままで、売ってきた人なので、さらに、難しい問題を含んでいます。
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副題3、『思春期の、子供の前では、親はいったん死なないといけない』
上の一行は、極端な誇張をしていますが、子供が肉体的にも精神的にも両面で、大人になっていくためには、親のほうが、いったん死なないといけないのです。つまり、道をあけてやると言う姿勢が必要です。
「今まで、主役は、私たちのほうだったが、今度はあなたが、主役なのよ」と言ってやる・・・・・それを、子供に、信じさせる必要があるのです。
戦前の日本では、電化製品も普及しておらず、風呂は薪で、沸かしたりしました。幸田文さんが、父、露伴から、まきの割り方を、厳しくしつけられたと書いておられますが、
激しい労働がいっぱいあったので、女も、40を過ぎると、手にしわがいっぱいよった、おばさんと、変化してしまい、『もうすぐ死ぬのだ』と言う感じで、お化粧もせず、衣服も地味なものを着て、『ハイ、私は、もう後ろへ引き下がりますよ』と言うことが自然に言える雰囲気がありました。
が、戦後、特に、今、40代~50代に差し掛かっている世代の女性は、その親世代が、高度経済成長期にあたり、安定して豊かな生活を送ってきたので、四年制大学を出た女性がいっぱい居ます。短大を出た女性とか、高卒の女性は、一般的に言えば、子育てが上手です。
それは、自分に対して、過剰な自信を持っていないから、謙虚さがあるからです。が、4年制大学を出た女性は、子供からみれば、モンスターみたいに威張っていると、見えたり、
または、乗り超えがたい山と見えたりするのです。行く手を阻む障害と見えたりします。そして、お若いお母さんは、娘と姉妹に見えるのがうれしいなどと言って、おしゃれをして、若作りをし続けますので、ますます、枯れて、後ろに引っ込んでいますと言う動物の一種である人間・本来の姿からは、ひどく遠い姿で、子供の眼前に立ちふさがってしまうのです。
特に大学受験の際に、現在、30から、40で、子世代である人たちは、親世代より、大学受験が難しくて、親世代より、悪い大学に進学せねばならなかったなどと言うこともあり、それもまた、引きこもりなどの原因となっているでしょう。
つまり、こどもは、親に負けていては、成長ができないのに、負けっぱなしなのです。勝つことができません。だから、きちんと成長ができなくて、引きこもったりします。
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副題4、『親が仕事を持っている時に、子供をせかせてはいけない』
親が仕事を持っているケースでは、どうしても、親のほうが時間が足りません。で、意図して、子供を大切にしないと、いちいち命令口調でせかせると言うことになります。
親の仕事が立派だと、子供は反抗をしません。
だけど、思いがけないことに、30代とか、40代になって問題が出てきます。現在、55歳以上の女性は、これもまた、高度経済成長期の影響で、子育て後に、再び、仕事に就いた女性も多いのです。健康でやる気があり、家を買うなどして、近所のスーパーのレジうちでもいいわ」と言う形で、再就職をして、その世界で認められて、ぐんぐん出世した人もいるはずです。
また、小さい商店でも、企画などをまかされて、生き生きと活躍をしている女性も多いでしょう。
が、元気なお母さんは、つい、こどもを叱り飛ばしやすいのです。待ってあげることができません。その極端な例は、子供が犯罪を起こします。靴紐を結ぶのを、何度もやらせた、母の子が、バスハイジャック事件を起こして、日本刀で、乗客に切りつけました。
でも、そこまで行かなくても、どうしても、せかせる形とか、命令口調をとりがちです。それが、意外にも、よくないのですが、そのことに気がつかないお母さんは、ひどく多いと思います。
仲道さんは、イギリスグラスゴーで、現地で、音楽のワークショップをしている、大人の人たちと混ざって、あるグループを指導するのですが、総計5日間にうちに、三日目だかに、すでに、指導調、命令調で、せかせる授業形態をとってしまいます。
それは、普段の生活でも、仲道さんが、同じ手法をお嬢さんに対して取っていることを私にはうかがわせました。『うーん。これは、これからが大変ですよ』と思ったことです。
仲道さんは、ご自分が、子供に接する態度に、なんらかの問題がある問いことを気がついておられるから、そこは救いなのですが、実践として、それを体得するのは、難しいことなのです。
ここまで、ひどく恵まれてきたのに、思わぬ、障害が現れるのが、人生における子育ての問題です。そこで、どれほど、我慢をすることが必要か。それを覚えるから、子供が居る人と、居ない人では各膳と差が出ます。で、お子さんがない方は、そうとうに気をつけたほうがいいです。ご自分では、すべて、丁寧に謙虚にやっているつもりでも、普通のおばさんに、内心で馬鹿にされていることがあるかもしれません。
その我慢をして、待つということが修行であって、その修行を、お子さんがない方々はしないでいいからです。
職業という場面では、これほど、我慢をして待つということは少ないでしょう。もちろん、いやな上司の下で働かないといけないことになった場合は、自分の部署か相手の部署が変更になるまで、ただ、ひたすら我慢をすることになるわけですが、それでも、それは、会社だけのものだと、思えば、一種の機能です。が、子供との関係は、機能ではないので、そこに、子供が居なくても、悩み始めると、それは、消えません。一日中、そのことで悩んでいることになりかねないのです。
が、上手に対処すれば、やがて、待てば海路の日よりありで、落ち着いて、普通の状況が訪れます。そして、やがて、子供は伴侶を見つけて、親元から巣立っていきます。そして、親は再び、親自身の生活を取り戻すことができます。
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副題5、『子供が、アクセサリーだったり、勲章だったりするケースではないか、気をつけよう』
ところでね。仲道さんが、ワークショップで、待てない人であることをさらしてしまい、イギリス人の子供たちを萎縮してしまいます。が、彼女は、そのこと自体に気がつきません。そこらあたりはナレーションが説明します。
そして、萎縮して來なくなってしまった子供たちとの、連絡も取る場面も設定をされます。
私の主人が、『脚本ができているのだよ』と言いましたが、しかし、私の見るところ、
仲道さんは、それが、彼女の個性でもあるのでしょうが、
深刻に悩んでいるように見えて、深刻に悩んでおらず、したがって、その大切なポイントを把握できたかどうかが、疑わしいと見えました。
特に日本に帰って、NHKのカメラもないご家庭内で、お父さんの居ない時間帯に、お嬢さんと二人だけになったときに、
この、「せかす・命令する・指導しすぎる」という態度が出てしまうことは大いにあると思われました。
そのときに、小学生ぐらいまでは、母が優越していて、言うなりに動きますが、中学生になると、反発が出てきます。その反発が出てきたときの前までに、充分に親子の間に、愛情の交流ができているといいのだけれど、一人っ子で、かつ、女の子だった場合に、意外に、愛情の絡み合いができておらず、食空疎に育ったりする場合があるのです。母に取っては同性の子供ですね。だから、自然にしていたら、生まれないのです。
それが、男の子も居ると、男の子の方が、自然にかわいくて、自然に、愛情の交流が生まれるので、フロイトの理論を知っている場合は、理性的に、母親側が、自己コントロールをしますが、それでも、難しいです。
世の中には、兄弟が数人居て、親が偏愛をして、その結果、愛されなかったほうの子供だった、内面の、苦しみを抱えたまま大人になった人はいっぱい居ます。
しかし、上は、お子さんが純情で繊細な場合で、かつ親より性格的に弱かった場合ですが、
中には、生き物として親よりも強いお子さんも生まれるのです。それは、隔世遺伝で、強い遺伝子をもらったとか、強い人が所属する星座に生まれたからとか、いろいろあって、決して論理だけでは割り切れない、ケースもあります。そう言う場合は、お子さんが親を捨てます。
親を徹底的に拒否するお子さんというのも世の中にはあるのです。そうなると、親が悩みます。私はふとですが、『仲道さんのお宅ではすでに、そうなっているのではないかしら?』と感じました。
父親とお嬢さんと言うのはフロイトの、言うところの、惹かれあう関係です。もし、ご家庭が、核家族であると、3人のうちで、郁代さんがはじかれて疎外をされると言う関係になります。
今まで、宝物だった、子供が、突然に、敵とか、支配者、とか、独裁者の様に思え、自分の精神にとって、重いストレスを与えます。いつも、頭の上に何か、重いものが乗っかっているような状態になります。
ともかく、子供を育てるのはいろいろな意味で大変です。
ですから、仕事とは、本当は両立がしがたいものなのです。私はお若い女性アーチストには、結婚をしないで、恋愛で、パートナーを見つけて、ご自分は生きるためのお金を稼ぐ仕事と、もうひとつの美術品の創作の仕事を、するだけにしたほうがいいと勧めた時期もあります。
立派な仕事を持っていて、かつ、結婚をしていて、お子さんもあると言う形は、一種の勝利者です。が、その勝利に酔って、お子さんを一種の心理的なアクセサリーと考えていたり、または、心理的な勲章だと考えていると、突然に反対のものとなってしまいます。足かせとか、くびきと言うものになります。
よくお若いお嬢さんが、「あなたなんか居なかったほうがよかった」と、親に言われたと、思い出を語っていますが、それは、上のようなケースもあるだろうし、夫との関係が悪くなった場合に、『子供が居なかったら、すぐに離婚ができたのに』と思うから、出てしまう言葉でしょうが、芸術を仕事とする人は、本当はお子さんを持たないほうがいいです。
デモね、今まで、夫とか、父親について触れなかったけれど、夫はこういう思春期の娘との関係に悩むストレスの強い時期の妻を支えないといけません。
だけど、ただ、呆然として、傍観したり、または、娘といちゃいちゃして、娘を特に強くかわいがるそぶりを見せたりすると、妻はさらに孤立化します。
週刊誌によれば、三笠宮家では、そうなっていた可能性があります。奥様は、娘さんたちとも疎遠だったとか。
本当に一流の仕事師になり、死後でもいいから名声を得ようと思うのなら、こどもが、いない方がいいです。
副題6、『母親が、きれいで若すぎると、子供は育たない・・・・・その例を数々見て來た』
ここで、問題なのは、母親がきれいで、若すぎると、子供を押しつぶすケースがあると言うことです。そして、後になって、子供がうまく育っていないと言うことを発見するのです。
子供が小さいときは具体的に世話が必要です。そのもっとも大きなものは、友達を見つけて、友達と遊ばせると言う行動です。
そして、子供は、自分ひとりでは電車に乗って出かけたりできませんので、ご近所で遊ばせると言うこととなり、ご近所づきあいが緊密になります。
これ、なかなか、厄介です。そして、学校時代の友達とは違って、競争心が、親側にあるので、それが、なおさらの大変さを生みます。最近ではドラマで、そう言うものが放映されたり、また、今週の20日(水)の朝いち(NHK)でも、それを取り上げていたみたいですが、とても大変です。
が、幼稚園や小学校へ入学するようになると、だいぶ広い範囲から、友達を、子供も親も選べるようになるので、ずいぶんと救われます。
個人的なおしゃべりもたくさんします。そして、そこから学ぶことが多いです。そこで学ぶことは、教育心理学の本なんかにはまだまとめられていない最先端の事情が現れています。
また、公的な会合でも、おしゃべりをしあいます。町内会を母体とした母親クラブとか、PTAなどです。特に役員をして、広報委員などをすると、会合が多いので、たくさん、おしゃべりをして情報交換をします。
その結果、わかったことは、母親が活発すぎると子供が育たないと言うことです。きれいで活発で、やり手で、PTAの副会長をしていますとか、母親クラブの何々役員です」と言うような人の家で、思いがけないことが起こります。「え、そうだったの、へー、驚いた。そんなことあり?」というような話を聞きます。
それは、自分の子が中学になって意味がわかりました。実は、中学時代が、子育てで、一番大切です。そして、一番大変です。子供が変化する時期で、親はサポートしないといけないのです。だが、なんでも一人でできる様になっているので、すっかり手が離れたかと誤解してしまいます。
で、反抗をそのときにしないお子さんは後で、問題が出てくるのだとわかりました。お母さんが忙しくて、PTA活動などを活発にやっていると、反抗もできないし(親は偉い人だから、子供は不満があっても我慢をしてしまいます。それが後々の大問題となります)会話もできないので、欠ける部分が生まれるのです。
その時期は見守ることがひどく大切です。うちの上の子は中一で反抗をして来たので、私は、『ああ、これだったのか?』と、どこに問題があるのかが、わかって、それ以来、非常におとなしくして、裏方に徹するようにしたのです。つまり、いったん死ぬを実践したのでした。
と言うのは、反抗に充分に正しく対処するためには、親に、心身に余裕がないとだめなのです。その余裕がないと待ったり、死んだり(笑)が、できないのですよ。どうしてかと言うとそれは、後ろ向きに見える仕事だからです。停滞し、マイナス方向へ向く仕事だからです。そう言う仕事は楽しくありません。ただ、ひたすら忍耐をするだけですから。
すでに、神奈川県内では、展覧会に入選していたから、そのまま、突っ走れば、40代のうちに、相当な場所にまで進めたかもしれないのですが、二人の子供が、大学へ合格するまで、まるまる、8年ぐらい、アートを休みました。
と言うのも、一日に子供が学校へ行っている間だけ、三時間だけ、絵を描きましょうと言うのはできない相談なのでした。
描いていないときも、芸術の仕事は、休みがなくて、心も頭も、上の空になってしまうのです。そして、それを、こどもが、嫌うのですから、やめざるを得ません。
しかし、この点ですが、仲道さんは、ピアニストであることを、中断することができないでしょう。で、少々心配ですね。大変だと思う。
ただ、ここで、子供のほうがおとなしくて、親に何の負担も与えないと、実は後が、大変なのですよ。東大を出て、一流企業に勤めました。だけど、急にやめて引きこもっています。などというケースは、きっと、中学時代に反抗を見せなかったお子さんです。
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副題8、『私の懸念とはなんだったのか?』
実は前報で、『ご近所の奥様が、不倫の略奪婚だ』と言うのは引っ越してきてから、一ヶ月以内にわかったと述べていて、その理由を書いては、ありません。
それで、皆様が、「よく言うよ。どうして、そこまで簡単に断言できるのだよ」と、お笑いになるような気がして、それが、心配だったのです。
そこには書いてはありませんが、理論的に数々証明できることがあります。
そのうちのひとつは、「子供が中学や高校にまでなるくらいの年齢のお母さんだったら、あれほどしつこく、井戸端会議を、しないわね」と言うことがあります。
私の近所(直線距離にして、10メートル以内)に住んでいて私に数々の悪さを仕掛けてくる、お宅は毎日、外の道路で、井戸端会議を開くのです。もし、本当のお母さんだったら、そう言うことをしたら、最後にどうなるかがわかっているので、絶対にやらないでしょう。
つまり、1歳から始まるお遊びの過程で、ありと、あらゆるタイプの主婦と付き合ってきているので、種々さまざまなことを学んでいるのです。その学びのひとつに、『それほど、ご近所と、仲良くすると早晩、にっちもさっちも行かなくなる。特にこの山は、活発に活動をしている主婦が、10人前後と、少ないのだから』と言うことは、この山から、引っ越していった人は、全部知っているでしょう。
それは、プレ幼稚園から、幼稚園時代に、ご近所主婦様と、充分に付き合いきってきていて、その過程で、獲得した知恵です。こどもがご近所友達が必要でなくなった年齢では、ご近所はさりげなくする。友達は趣味のサークルとか、同窓会で求める。と言うのが、40台を過ぎた主婦の暗黙の了解なのです。
彼女のやっていることはまさに、こどもが、幼稚園時代の行動マナーであり、それを、上の子が高校生にもなっているのに、今、やっているということは、幼稚園バスのそばで、送り迎えをしながら井戸端会議をしている主婦たちと同じ経験をしてみたいというに、他ならないのでした。
幼稚園時代も、小学校時代も、彼女はPTAを経験してないから、それをやってみたいと言うことでもあるでしょう。と、なると、本当のお母さんではないのだ』となります。
しかも、その井戸端会議は、幼稚園に通わせるママたちが、形成して、やっているような、15分程度の単純なものではなくて、この山の主婦を序列化して、自分が実質的に、裏側の一番をとりたいからだというのが、見えみえなのです。
この山の主婦連中を支配したいからだと言うことが見えみえなのです。それを内心で嫌がっている主婦が大勢いるのにやめないと言うことは、今まで、主婦として、また、母として、何もやっていなかったと言うことを証明しています。というのも、PTAや、町内会活動って、結構シビアーなんですよ。道徳的に、間違ったことをすると、最初はよくても最終的には、外へ、はじかれるものなのです。それで、上の子が高校生などと言うお母さんなら、決して、ああいう活動はやりません。つまり、15年間ももまれてきているのですから、目立つことなんかやったら大変だと、身にしみてわかっているのです。
で、それをやりたいのなら、「外で、フラダンスを習います」とか、「社交ダンスを習います」とか、「よいお勤め口を紹介されたから、派遣で、働くのよ」と言う形で、自己実現を求めるのが普通なのです。
そして、さらにいえば、仲道山河、期せずして吐露してしまったように、14歳から、19歳の子供が三人も居たら、思春期の問題やら、高校やら大学の受験の問題が重なってきていて、母親は青息吐息で、苦労をしている最中で、ご近所の力関係など、気にしている暇はないのです。
そんなくだらない遊びめいたことには、かかわっては居られないのが普通の時期なのです。
しかし、彼女は、そこにご執心です。それで、わかったのです。・・・・・勝気なのだなあ。ともかく、勝ちたいし、それを、他者に見せびらかしたいのだ。どうして、それほど、勝気なの? あ、そうか、不倫の略奪婚であり、前の奥様に買ったという過去があり、それ以降、かつということが彼女にとっての一代命題なのだ。常に、勝ち続けないと、安心できないのだろ・・・・・と。
つまり、仲道さんが、おもわず、眉をひそめて、「心配なのです」と言ったこどもの思春期の問題が、一切ないと見える生活だから、それも不審で、どうして、子供が気にならないのだろうと、となって、『ア、そうか、彼女にとって、三人の子の母でございますというのは、一種の勲章なのだ。だから、いかにもやさしそうなお母さんの役を演じているが、お子さん方が反抗したり、問題を起こしたりしていない様に見える。
ということは、よほど、怖いお母さんなのだ』と、なります。それで、後妻として、男やもめのところへ入った奥様ではないとわかってきます。五歳として入ってきた人なら責任感を感じて、髪振り乱して、子育てをするから、当然やつれ果てるはずですし、子供だって3人のうち、一人ぐらいは、当然、反抗するでしょう。そう言う時期なのだから。だけど、中間試験が終わった後で、書店で、漫画を読んでいただけで、「先生、誘拐されたかもしれないから、探してください』と、学校へ電話をかけたのですが、自分が本当の母親だったら、まず、自分で、心当たりを探します。で、そんな電話を学校へ掛けること自体が、おかしいし。いかにも子供をかわいがっているように見えて、漫画を立ち読みしていることすら想像をできないのは、よほど、子供に普段無関心なのだろうと、どんどん、どんどん、わかってくるものがあるのです。
その後で、お子さんが、反抗したり、母親を怒鳴りつけたりする気配がまったくないのも、ひどくおかしいと、なって行くのでした。まあ、彼女夫婦から、ひどい迷惑を掛けられ続けているから、私も、ここまで、考え込むわけですがね。
この文章の推敲は、後でいたします。
実は前報、気にかかるところがいっぱい残っています。二度目、および、三度目の推敲をしないといけないと思っておりました。
が、すでに、1万8千字を越えており、しかも、三日目を越えております。だいたい、3回ぐらい、お一人の読者が一日につき、あけてくださるという回数で、数字がこちらに現れて知らされます。それを知っていますので、3日も置いておくと、読者に失礼だと感じてきます。
で、どうしようかなあと思っていたところ、たまたま見たNHK『旅のチカラ』と言う番組内で、仲道郁代さんが、私の書くことへ助けになることをおっしゃったので、それを、導入にしたいと思います。
この番組『旅のチカラ』(BSプレミアム)は、若い女優さんが出るケースが多いので、仲道さんほどのベテランが出ること自体が、珍しいと思っていたら、仲道さんの方に、『この企画にのってみたい』と言う動機があったのでした。
それが、途中で、記者の中の独白という形で、語られましたが、15歳のお嬢さんとの関係が難しいとのこと。
それで、子供を相手にするイギリスの、ワークショップに参加してみようと言う企画だったのです。
さて、仲道さんが、これをお読みになるとは思わないのですが、私のこのブログを、観察している人は必ず当該人物に、『こういうことを書かれていましたよ』と知らせるみたいなので、最初に申し上げておきますが、
『そのポイントに気がついた、仲道さんは、母としてまともです』と、・・・・・
しかし、私の推察するところでは、仲道さんの、これから、10年は相当にしんどいであろうと。それを、世間に公開されるかどうかはわかりません。
しかし、渦中では、公開されないでしょう。そして、終わった後で、お嬢さんが結婚をして、お子さんができたころに、再び、内面の吐露があるかもしれません。
ところで、ピアニストとしての仲道さんの、私はファンではありません。だから、歯に衣着せぬ言い方になる矢も知れませんが・・・・・
今日の番組から見ただけでも、これからが、難しかろうし、
一般的な、ケースに照らし合わせた原則的な意味で言っても難しかろうし、と、申し上げておきましょう。
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副題2、『フロイドの言う、エディプス・コンプレックスは正しい』
お子さんが、二人以上居て、男の子と、女の子両方が居る家庭では、ほとんどの冷静な親が気がついていると思いますが、フロイドの言っている、異性同士の親子は仲がよく、同姓同士の親子は、反発をしやすいと言う件は、いまだに、真実のようです。
音楽家の親子としては、辻井君と、母も有名です。あちらでは、母は悩み事を発しておられないようですね。いや、何かは、おっしゃっているかもしれないが、そのときの顔つきは、平静でしょう。だから、悩みが深刻ではない。
しかし、坊ちゃんのほうが、「母との関係から、離脱したい」とおっしゃっています。目が見えないために、サポートは当然必要で、それが、今まではお母さんだったが、これからは、「お母さんとではなく、演奏旅行をしたい」と、坊ちゃんはおっしゃっています。
それは、成長の証ですが、そう言うことを坊ちゃん側が素直に言えることは、今までの、親子関係に、深刻な亀裂とか葛藤がなかったことを、示唆しています。自然にスムーズに、母と別れたいと、彼は願っているのです。
それは、今まで発露されてこなかった、性の問題で、お若い女性との交際をするにあたって、お母さんが、そばに居ては、当然、束縛を感じて、自由がないわけです。で、目の見える少年たちと同じように、母親から離脱をしたいとおっしゃっています。
が、仲道さんのケースは、お嬢さんです。これは、母である仲道さんに、非常に難しい問題を突きつけるでしょう。しかも一人っ子です。しかも、お母さんに仕事があります。その仕事は、一種のスター性があって、お母さんは『きれいな人。女性らしくて、女性の中の女性として、魅力もある人』で、いままで、売ってきた人なので、さらに、難しい問題を含んでいます。
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副題3、『思春期の、子供の前では、親はいったん死なないといけない』
上の一行は、極端な誇張をしていますが、子供が肉体的にも精神的にも両面で、大人になっていくためには、親のほうが、いったん死なないといけないのです。つまり、道をあけてやると言う姿勢が必要です。
「今まで、主役は、私たちのほうだったが、今度はあなたが、主役なのよ」と言ってやる・・・・・それを、子供に、信じさせる必要があるのです。
戦前の日本では、電化製品も普及しておらず、風呂は薪で、沸かしたりしました。幸田文さんが、父、露伴から、まきの割り方を、厳しくしつけられたと書いておられますが、
激しい労働がいっぱいあったので、女も、40を過ぎると、手にしわがいっぱいよった、おばさんと、変化してしまい、『もうすぐ死ぬのだ』と言う感じで、お化粧もせず、衣服も地味なものを着て、『ハイ、私は、もう後ろへ引き下がりますよ』と言うことが自然に言える雰囲気がありました。
が、戦後、特に、今、40代~50代に差し掛かっている世代の女性は、その親世代が、高度経済成長期にあたり、安定して豊かな生活を送ってきたので、四年制大学を出た女性がいっぱい居ます。短大を出た女性とか、高卒の女性は、一般的に言えば、子育てが上手です。
それは、自分に対して、過剰な自信を持っていないから、謙虚さがあるからです。が、4年制大学を出た女性は、子供からみれば、モンスターみたいに威張っていると、見えたり、
または、乗り超えがたい山と見えたりするのです。行く手を阻む障害と見えたりします。そして、お若いお母さんは、娘と姉妹に見えるのがうれしいなどと言って、おしゃれをして、若作りをし続けますので、ますます、枯れて、後ろに引っ込んでいますと言う動物の一種である人間・本来の姿からは、ひどく遠い姿で、子供の眼前に立ちふさがってしまうのです。
特に大学受験の際に、現在、30から、40で、子世代である人たちは、親世代より、大学受験が難しくて、親世代より、悪い大学に進学せねばならなかったなどと言うこともあり、それもまた、引きこもりなどの原因となっているでしょう。
つまり、こどもは、親に負けていては、成長ができないのに、負けっぱなしなのです。勝つことができません。だから、きちんと成長ができなくて、引きこもったりします。
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副題4、『親が仕事を持っている時に、子供をせかせてはいけない』
親が仕事を持っているケースでは、どうしても、親のほうが時間が足りません。で、意図して、子供を大切にしないと、いちいち命令口調でせかせると言うことになります。
親の仕事が立派だと、子供は反抗をしません。
だけど、思いがけないことに、30代とか、40代になって問題が出てきます。現在、55歳以上の女性は、これもまた、高度経済成長期の影響で、子育て後に、再び、仕事に就いた女性も多いのです。健康でやる気があり、家を買うなどして、近所のスーパーのレジうちでもいいわ」と言う形で、再就職をして、その世界で認められて、ぐんぐん出世した人もいるはずです。
また、小さい商店でも、企画などをまかされて、生き生きと活躍をしている女性も多いでしょう。
が、元気なお母さんは、つい、こどもを叱り飛ばしやすいのです。待ってあげることができません。その極端な例は、子供が犯罪を起こします。靴紐を結ぶのを、何度もやらせた、母の子が、バスハイジャック事件を起こして、日本刀で、乗客に切りつけました。
でも、そこまで行かなくても、どうしても、せかせる形とか、命令口調をとりがちです。それが、意外にも、よくないのですが、そのことに気がつかないお母さんは、ひどく多いと思います。
仲道さんは、イギリスグラスゴーで、現地で、音楽のワークショップをしている、大人の人たちと混ざって、あるグループを指導するのですが、総計5日間にうちに、三日目だかに、すでに、指導調、命令調で、せかせる授業形態をとってしまいます。
それは、普段の生活でも、仲道さんが、同じ手法をお嬢さんに対して取っていることを私にはうかがわせました。『うーん。これは、これからが大変ですよ』と思ったことです。
仲道さんは、ご自分が、子供に接する態度に、なんらかの問題がある問いことを気がついておられるから、そこは救いなのですが、実践として、それを体得するのは、難しいことなのです。
ここまで、ひどく恵まれてきたのに、思わぬ、障害が現れるのが、人生における子育ての問題です。そこで、どれほど、我慢をすることが必要か。それを覚えるから、子供が居る人と、居ない人では各膳と差が出ます。で、お子さんがない方は、そうとうに気をつけたほうがいいです。ご自分では、すべて、丁寧に謙虚にやっているつもりでも、普通のおばさんに、内心で馬鹿にされていることがあるかもしれません。
その我慢をして、待つということが修行であって、その修行を、お子さんがない方々はしないでいいからです。
職業という場面では、これほど、我慢をして待つということは少ないでしょう。もちろん、いやな上司の下で働かないといけないことになった場合は、自分の部署か相手の部署が変更になるまで、ただ、ひたすら我慢をすることになるわけですが、それでも、それは、会社だけのものだと、思えば、一種の機能です。が、子供との関係は、機能ではないので、そこに、子供が居なくても、悩み始めると、それは、消えません。一日中、そのことで悩んでいることになりかねないのです。
が、上手に対処すれば、やがて、待てば海路の日よりありで、落ち着いて、普通の状況が訪れます。そして、やがて、子供は伴侶を見つけて、親元から巣立っていきます。そして、親は再び、親自身の生活を取り戻すことができます。
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副題5、『子供が、アクセサリーだったり、勲章だったりするケースではないか、気をつけよう』
ところでね。仲道さんが、ワークショップで、待てない人であることをさらしてしまい、イギリス人の子供たちを萎縮してしまいます。が、彼女は、そのこと自体に気がつきません。そこらあたりはナレーションが説明します。
そして、萎縮して來なくなってしまった子供たちとの、連絡も取る場面も設定をされます。
私の主人が、『脚本ができているのだよ』と言いましたが、しかし、私の見るところ、
仲道さんは、それが、彼女の個性でもあるのでしょうが、
深刻に悩んでいるように見えて、深刻に悩んでおらず、したがって、その大切なポイントを把握できたかどうかが、疑わしいと見えました。
特に日本に帰って、NHKのカメラもないご家庭内で、お父さんの居ない時間帯に、お嬢さんと二人だけになったときに、
この、「せかす・命令する・指導しすぎる」という態度が出てしまうことは大いにあると思われました。
そのときに、小学生ぐらいまでは、母が優越していて、言うなりに動きますが、中学生になると、反発が出てきます。その反発が出てきたときの前までに、充分に親子の間に、愛情の交流ができているといいのだけれど、一人っ子で、かつ、女の子だった場合に、意外に、愛情の絡み合いができておらず、食空疎に育ったりする場合があるのです。母に取っては同性の子供ですね。だから、自然にしていたら、生まれないのです。
それが、男の子も居ると、男の子の方が、自然にかわいくて、自然に、愛情の交流が生まれるので、フロイトの理論を知っている場合は、理性的に、母親側が、自己コントロールをしますが、それでも、難しいです。
世の中には、兄弟が数人居て、親が偏愛をして、その結果、愛されなかったほうの子供だった、内面の、苦しみを抱えたまま大人になった人はいっぱい居ます。
しかし、上は、お子さんが純情で繊細な場合で、かつ親より性格的に弱かった場合ですが、
中には、生き物として親よりも強いお子さんも生まれるのです。それは、隔世遺伝で、強い遺伝子をもらったとか、強い人が所属する星座に生まれたからとか、いろいろあって、決して論理だけでは割り切れない、ケースもあります。そう言う場合は、お子さんが親を捨てます。
親を徹底的に拒否するお子さんというのも世の中にはあるのです。そうなると、親が悩みます。私はふとですが、『仲道さんのお宅ではすでに、そうなっているのではないかしら?』と感じました。
父親とお嬢さんと言うのはフロイトの、言うところの、惹かれあう関係です。もし、ご家庭が、核家族であると、3人のうちで、郁代さんがはじかれて疎外をされると言う関係になります。
今まで、宝物だった、子供が、突然に、敵とか、支配者、とか、独裁者の様に思え、自分の精神にとって、重いストレスを与えます。いつも、頭の上に何か、重いものが乗っかっているような状態になります。
ともかく、子供を育てるのはいろいろな意味で大変です。
ですから、仕事とは、本当は両立がしがたいものなのです。私はお若い女性アーチストには、結婚をしないで、恋愛で、パートナーを見つけて、ご自分は生きるためのお金を稼ぐ仕事と、もうひとつの美術品の創作の仕事を、するだけにしたほうがいいと勧めた時期もあります。
立派な仕事を持っていて、かつ、結婚をしていて、お子さんもあると言う形は、一種の勝利者です。が、その勝利に酔って、お子さんを一種の心理的なアクセサリーと考えていたり、または、心理的な勲章だと考えていると、突然に反対のものとなってしまいます。足かせとか、くびきと言うものになります。
よくお若いお嬢さんが、「あなたなんか居なかったほうがよかった」と、親に言われたと、思い出を語っていますが、それは、上のようなケースもあるだろうし、夫との関係が悪くなった場合に、『子供が居なかったら、すぐに離婚ができたのに』と思うから、出てしまう言葉でしょうが、芸術を仕事とする人は、本当はお子さんを持たないほうがいいです。
デモね、今まで、夫とか、父親について触れなかったけれど、夫はこういう思春期の娘との関係に悩むストレスの強い時期の妻を支えないといけません。
だけど、ただ、呆然として、傍観したり、または、娘といちゃいちゃして、娘を特に強くかわいがるそぶりを見せたりすると、妻はさらに孤立化します。
週刊誌によれば、三笠宮家では、そうなっていた可能性があります。奥様は、娘さんたちとも疎遠だったとか。
本当に一流の仕事師になり、死後でもいいから名声を得ようと思うのなら、こどもが、いない方がいいです。
副題6、『母親が、きれいで若すぎると、子供は育たない・・・・・その例を数々見て來た』
ここで、問題なのは、母親がきれいで、若すぎると、子供を押しつぶすケースがあると言うことです。そして、後になって、子供がうまく育っていないと言うことを発見するのです。
子供が小さいときは具体的に世話が必要です。そのもっとも大きなものは、友達を見つけて、友達と遊ばせると言う行動です。
そして、子供は、自分ひとりでは電車に乗って出かけたりできませんので、ご近所で遊ばせると言うこととなり、ご近所づきあいが緊密になります。
これ、なかなか、厄介です。そして、学校時代の友達とは違って、競争心が、親側にあるので、それが、なおさらの大変さを生みます。最近ではドラマで、そう言うものが放映されたり、また、今週の20日(水)の朝いち(NHK)でも、それを取り上げていたみたいですが、とても大変です。
が、幼稚園や小学校へ入学するようになると、だいぶ広い範囲から、友達を、子供も親も選べるようになるので、ずいぶんと救われます。
個人的なおしゃべりもたくさんします。そして、そこから学ぶことが多いです。そこで学ぶことは、教育心理学の本なんかにはまだまとめられていない最先端の事情が現れています。
また、公的な会合でも、おしゃべりをしあいます。町内会を母体とした母親クラブとか、PTAなどです。特に役員をして、広報委員などをすると、会合が多いので、たくさん、おしゃべりをして情報交換をします。
その結果、わかったことは、母親が活発すぎると子供が育たないと言うことです。きれいで活発で、やり手で、PTAの副会長をしていますとか、母親クラブの何々役員です」と言うような人の家で、思いがけないことが起こります。「え、そうだったの、へー、驚いた。そんなことあり?」というような話を聞きます。
それは、自分の子が中学になって意味がわかりました。実は、中学時代が、子育てで、一番大切です。そして、一番大変です。子供が変化する時期で、親はサポートしないといけないのです。だが、なんでも一人でできる様になっているので、すっかり手が離れたかと誤解してしまいます。
で、反抗をそのときにしないお子さんは後で、問題が出てくるのだとわかりました。お母さんが忙しくて、PTA活動などを活発にやっていると、反抗もできないし(親は偉い人だから、子供は不満があっても我慢をしてしまいます。それが後々の大問題となります)会話もできないので、欠ける部分が生まれるのです。
その時期は見守ることがひどく大切です。うちの上の子は中一で反抗をして来たので、私は、『ああ、これだったのか?』と、どこに問題があるのかが、わかって、それ以来、非常におとなしくして、裏方に徹するようにしたのです。つまり、いったん死ぬを実践したのでした。
と言うのは、反抗に充分に正しく対処するためには、親に、心身に余裕がないとだめなのです。その余裕がないと待ったり、死んだり(笑)が、できないのですよ。どうしてかと言うとそれは、後ろ向きに見える仕事だからです。停滞し、マイナス方向へ向く仕事だからです。そう言う仕事は楽しくありません。ただ、ひたすら忍耐をするだけですから。
すでに、神奈川県内では、展覧会に入選していたから、そのまま、突っ走れば、40代のうちに、相当な場所にまで進めたかもしれないのですが、二人の子供が、大学へ合格するまで、まるまる、8年ぐらい、アートを休みました。
と言うのも、一日に子供が学校へ行っている間だけ、三時間だけ、絵を描きましょうと言うのはできない相談なのでした。
描いていないときも、芸術の仕事は、休みがなくて、心も頭も、上の空になってしまうのです。そして、それを、こどもが、嫌うのですから、やめざるを得ません。
しかし、この点ですが、仲道さんは、ピアニストであることを、中断することができないでしょう。で、少々心配ですね。大変だと思う。
ただ、ここで、子供のほうがおとなしくて、親に何の負担も与えないと、実は後が、大変なのですよ。東大を出て、一流企業に勤めました。だけど、急にやめて引きこもっています。などというケースは、きっと、中学時代に反抗を見せなかったお子さんです。
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副題8、『私の懸念とはなんだったのか?』
実は前報で、『ご近所の奥様が、不倫の略奪婚だ』と言うのは引っ越してきてから、一ヶ月以内にわかったと述べていて、その理由を書いては、ありません。
それで、皆様が、「よく言うよ。どうして、そこまで簡単に断言できるのだよ」と、お笑いになるような気がして、それが、心配だったのです。
そこには書いてはありませんが、理論的に数々証明できることがあります。
そのうちのひとつは、「子供が中学や高校にまでなるくらいの年齢のお母さんだったら、あれほどしつこく、井戸端会議を、しないわね」と言うことがあります。
私の近所(直線距離にして、10メートル以内)に住んでいて私に数々の悪さを仕掛けてくる、お宅は毎日、外の道路で、井戸端会議を開くのです。もし、本当のお母さんだったら、そう言うことをしたら、最後にどうなるかがわかっているので、絶対にやらないでしょう。
つまり、1歳から始まるお遊びの過程で、ありと、あらゆるタイプの主婦と付き合ってきているので、種々さまざまなことを学んでいるのです。その学びのひとつに、『それほど、ご近所と、仲良くすると早晩、にっちもさっちも行かなくなる。特にこの山は、活発に活動をしている主婦が、10人前後と、少ないのだから』と言うことは、この山から、引っ越していった人は、全部知っているでしょう。
それは、プレ幼稚園から、幼稚園時代に、ご近所主婦様と、充分に付き合いきってきていて、その過程で、獲得した知恵です。こどもがご近所友達が必要でなくなった年齢では、ご近所はさりげなくする。友達は趣味のサークルとか、同窓会で求める。と言うのが、40台を過ぎた主婦の暗黙の了解なのです。
彼女のやっていることはまさに、こどもが、幼稚園時代の行動マナーであり、それを、上の子が高校生にもなっているのに、今、やっているということは、幼稚園バスのそばで、送り迎えをしながら井戸端会議をしている主婦たちと同じ経験をしてみたいというに、他ならないのでした。
幼稚園時代も、小学校時代も、彼女はPTAを経験してないから、それをやってみたいと言うことでもあるでしょう。と、なると、本当のお母さんではないのだ』となります。
しかも、その井戸端会議は、幼稚園に通わせるママたちが、形成して、やっているような、15分程度の単純なものではなくて、この山の主婦を序列化して、自分が実質的に、裏側の一番をとりたいからだというのが、見えみえなのです。
この山の主婦連中を支配したいからだと言うことが見えみえなのです。それを内心で嫌がっている主婦が大勢いるのにやめないと言うことは、今まで、主婦として、また、母として、何もやっていなかったと言うことを証明しています。というのも、PTAや、町内会活動って、結構シビアーなんですよ。道徳的に、間違ったことをすると、最初はよくても最終的には、外へ、はじかれるものなのです。それで、上の子が高校生などと言うお母さんなら、決して、ああいう活動はやりません。つまり、15年間ももまれてきているのですから、目立つことなんかやったら大変だと、身にしみてわかっているのです。
で、それをやりたいのなら、「外で、フラダンスを習います」とか、「社交ダンスを習います」とか、「よいお勤め口を紹介されたから、派遣で、働くのよ」と言う形で、自己実現を求めるのが普通なのです。
そして、さらにいえば、仲道山河、期せずして吐露してしまったように、14歳から、19歳の子供が三人も居たら、思春期の問題やら、高校やら大学の受験の問題が重なってきていて、母親は青息吐息で、苦労をしている最中で、ご近所の力関係など、気にしている暇はないのです。
そんなくだらない遊びめいたことには、かかわっては居られないのが普通の時期なのです。
しかし、彼女は、そこにご執心です。それで、わかったのです。・・・・・勝気なのだなあ。ともかく、勝ちたいし、それを、他者に見せびらかしたいのだ。どうして、それほど、勝気なの? あ、そうか、不倫の略奪婚であり、前の奥様に買ったという過去があり、それ以降、かつということが彼女にとっての一代命題なのだ。常に、勝ち続けないと、安心できないのだろ・・・・・と。
つまり、仲道さんが、おもわず、眉をひそめて、「心配なのです」と言ったこどもの思春期の問題が、一切ないと見える生活だから、それも不審で、どうして、子供が気にならないのだろうと、となって、『ア、そうか、彼女にとって、三人の子の母でございますというのは、一種の勲章なのだ。だから、いかにもやさしそうなお母さんの役を演じているが、お子さん方が反抗したり、問題を起こしたりしていない様に見える。
ということは、よほど、怖いお母さんなのだ』と、なります。それで、後妻として、男やもめのところへ入った奥様ではないとわかってきます。五歳として入ってきた人なら責任感を感じて、髪振り乱して、子育てをするから、当然やつれ果てるはずですし、子供だって3人のうち、一人ぐらいは、当然、反抗するでしょう。そう言う時期なのだから。だけど、中間試験が終わった後で、書店で、漫画を読んでいただけで、「先生、誘拐されたかもしれないから、探してください』と、学校へ電話をかけたのですが、自分が本当の母親だったら、まず、自分で、心当たりを探します。で、そんな電話を学校へ掛けること自体が、おかしいし。いかにも子供をかわいがっているように見えて、漫画を立ち読みしていることすら想像をできないのは、よほど、子供に普段無関心なのだろうと、どんどん、どんどん、わかってくるものがあるのです。
その後で、お子さんが、反抗したり、母親を怒鳴りつけたりする気配がまったくないのも、ひどくおかしいと、なって行くのでした。まあ、彼女夫婦から、ひどい迷惑を掛けられ続けているから、私も、ここまで、考え込むわけですがね。
この文章の推敲は、後でいたします。
幸い、うまく通過したのでは。
正確には、仲道郁代さんのコンサートのアンコールに最後にサプライズのように、お嬢さんのフルートと共演されました。とてもいい感じでした。