AMASHINと戦慄

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Opeth-Death=(^o^)丿

2012年01月15日 | プログレッシヴ草稿
2011年アルバムベスト5がなかなか決まりまてん。
5枚だけだっつーのに。
4位までは昨年のうちに決まっておったんですが、5位に該当する作品が見あたらんのですよ。
いや、だったらもう4位まででいいんじゃない?とも思うのですが・・・
そこでといっちゃあなんですが、メタルファンの間でけなす者のいないすこぶる評判の高いプログレッシヴデスメタルバンド、OPETHの新作『Heritage』を聴いてみることにいたしました。
私なんと今回がOPETH初挑戦でございます。

過去に何回かヨウツベなどで彼らの音源はチェックしていたが、フォーキーな叙情性を打ち出しながらもそこに唐突にデスメタリックな要素をぶち込むという手法がなんかピンとこなくて手を出さずじまいだった。
今回のは、そういった従来のデスメタル要素がいっさい排除され、70年代色の強いプログレッシヴサウンドに徹しているとのことだったが、想定していた以上にレトロ感が濃厚で、これはもうストーナーロックと言っていいほどの湿った古典的プログレッシヴロック作品に仕上がっている。
プロデューサーにPorcupine Treeの“職人”スティーヴン・ウィルソンを再び起用していることからも、サウンドプロダクションにこだわり抜いたことが窺い知れるのだが、いささか徹底しすぎたのではないかと。
確かに冒頭のピアノ伴奏序曲からして、なにやらただならぬ壮麗さがさが溢れ出ている。
演奏技術も非の打ち所がなく、叙情的で美麗なるアコースティック使いからもその格調高さやセンスの良さが窺い知れる。
以前のような唐突で大胆な展開もなく、終始小川の流れのような緩やかな展開で、これはメタルファンよりかキャメルやジェスロ・タル辺りを聴いてるプログレファンにウケがよろしいかと。

うん、確かにハッとするような美しいフレーズが随所で聴き取ることができるにはできるのだが、アルバム1枚を聴き終えた時のこの物足りなさ、聴き応えのなさはどうしたものだろう。
要は、Porcupine TreeやDoom(日本)やTriptykonのような、聴き手をウットリとさせる強烈な陶酔感というか、人の精神面に浸透していくような独特の空間といったものがほとんど感じられんのだ。
よくOPETHを評してる人がクリムゾンの名を引き合いに出すのだが、これは多分1st『クリムゾン・キングの宮殿』がクリムゾンの全てみたいな人の意見だろう。
だってクリムゾンばりのダイナミズムや破壊力といったものも別段感じられなかったもん。

ただ、このOPETHというバンド、けなす要素もないんだよね。
ま、でもこの作品がベスト5位に入るのはちょっと難しいかな。



今日の1曲:『Haxprocess』/ OPETH

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