バブル期の昭和の80年代に幼少期を過ごした私を夢中にさせた、MTVで流れる洋楽のPVや、ハリウッド映画の中で展開される目くるめく華やかな外タレ文化。
もうなにもかもがカッコよくて楽しくて、日本の芸能界とのレベルの違いをまざまざと見せつけられた感じだった。
小学生高学年くらいから洋画観たさに電車に乗って京都市内の映画館(スカラ座や東宝公楽)にもよく足を運ぶようになって、トム・クルーズ主演の『トップガン』もそういった流れで劇場に観に行ったと記憶している。
ハリウッド映画なら何観てもほとんどおもしろかったんだが、ただ、中には子供心に微妙なものもいくつかあった。
『ネバーエンディングストーリー』がそうだったし、シュワちゃんの『コマンドー』もアホすぎるなぁ~って。
そして『トップガン』もその微妙な作品のひとつであった。
で、今年36年ぶりに『トップガン』の続編が公開されるって聞いたときも、ビタ一文心を動かされなかった。
子供の頃につまらないと思った映画の続編がおもろいわけないやろって。
ところが!個人的にYOUTUBEチャンネルを運営してる割と信頼のおけるガチの映画批評家さんらがこぞってこの続編である『トップガン マーヴェリック』を大絶賛しているではないか!
「そんなはずはない!」と思いながらも、そこまで言われるとさすがに気になってくる。
映画ってのはやっぱ、当たり前だけど観てみないとわからないからなぁ~
なので土曜の晩にレイトショーの安いので、まぁ戦闘シーンでちょっとしたアトラクション的な体感が楽しめるだろうというノリで観に行った。
で、どうだったかというと、「時間を無駄にした」という感じ。
まぁどうせ土曜日の晩に家にいてもYOUTUBE映像をダラダラ観てるだけやから一緒やろうと思われるかもしれないが、少なくとも映画代はういた。
つかユーチューバーみたいな連中の煽りを受けて、まんまとこんなドハリウッド映画を観に行ってしまった自分が腹立たしかった。
もちろん本作品は、典型的なハリウッド映画のノリを、頭をカラッポにして観るってのが正しい楽しみ方ってのはわかる。
続編としてもそれなりによくできた作品で、前作で訓練中に亡くなった相棒の息子が出てきたりして、その確執や葛藤なんかもちゃんと描かれている。
まぁ誰が考えてもああいう展開にはなるだろうが。
この映画に全く感銘を受けなかったのは、トムがダメってわけじゃなく、監督がダメってわけでもなく、やっぱ自分自身に問題があるかと。
とにかくこの物語に出てくるのは、西海岸でリア充生活を送ってる金に困らない超エリートばかり。そしてみなスタイリッシュで美男美女。
訓練生の女戦闘機乗りまで美人ときたもんだ。軍人ばかりが集うゴージャスなバーで男どもに交じってワイワイ楽しんでいる。
そのバーを経営してる50くらいのシングルマザーの美魔女が、どうやらトム演じる元エースパイロットのアメリカ海軍軍人マーヴェリックの元カノらしく、離婚した夫からの慰謝料が莫大だったのか、自家用車がポルシェでプライベートヨットまで所有している。
で、マーヴェリックはまたムラムラときて、彼女とよりを戻そうとさりげなく近づいていくんだが、女の方もさりげにかわしながらもモンモンとした様子。
この時点で「アホか」と思ってしまう私はもう心の歪んだ負け犬なんでしょうね。
この映画をつまらないと思った一番の要因としては、私が幼少の頃よりジェット戦闘機というものにあまり興味がないってのがある。
フォルムもそうなんだけど、今回観てても思ったけど高性能すぎてつまらない。
そのことと直結して“死”というものがあまり感じられないのよね。
訓練生たちも始めから終わりまで誰一人死にそうな雰囲気がないし、とにかく緊張感に欠ける。
訓練の一環としてビーチでアメフトって、おバカアメリカン青春ハイスクール映画かよ!
いざ敵機との戦闘シーンでも(どこと闘ってるんだか・・・)米機はどれも一撃では撃墜されないから、被弾してもどうせ椅子ごと脱出して助かるんでしょって感じでほんまにセコい。
敵機にロックオンされて絶体絶命の場面でも、絶対友軍助けにきてくれるパターンは、もうハリウッド映画の伝統芸といったところで安心して観ていられる。
とにかく予想を裏切らない。
まぁミッション的にもやってることは私の大好きなスターウォーズ旧三部作とほとんど一緒なんだけど、なんでこんなに感動できないんだろう?
それはやっぱ敵の顔が見えないからなのかもしれないな・・・敵の脅威というものが全く感じられんのよ。
え?だから、そういう映画じゃないって?
イケメンが敵をコテンパンにやっつけて(イケメンの敵は我々の敵、メリケンの敵も我々の敵)、「カッコいいー!!気持ちいいー!!」っていう映画だからって?
な、成程・・・・
あと、個人的にダメな要因としてあげられるのは、音楽かな。
つか1作目をリアルタイムで観たのは小学生の頃だとずっと思い込んでたんだけど、公開年を見るとどうやらもう中学生になってたわ。
中学生の頃といえば、80年ポップスとはすっかり縁が切れて、メタルにどっぷり浸かっていた時期。
最新作でもためらいもなく冒頭で流れてたケニー・ロギンスが勇ましく歌う「Danger Zone」などの主題歌に心躍らされるわけがない。
もう毎日メタルのことばっかり考えてて、映画自体に興味なくしていた時期でもあったんだよね。
ただ、同じ頃に観た『スタンド・バイ・ミー』は内容も音楽もすごく感動したんだけどね。
スターウォーズにしたってジョン・ウィリアムズによるオーケストレーション効果が絶大で、有無をいわさず心揺さぶられる。
もう『インロック』に載ってるようなポップミュージシャンの軽い音楽が使われてるような映画なんてクサくてダサいってなったんだろうね。
まぁメタルに狂った中二病発症中の中坊なんて、そんなもんですわ。
もういい歳なんだから、そろそろこんなセレブ俳優によるリア充ハッピーハッピームービーでも楽しめる器の大きい人間にならないといけませんよね。
もうなにもかもがカッコよくて楽しくて、日本の芸能界とのレベルの違いをまざまざと見せつけられた感じだった。
小学生高学年くらいから洋画観たさに電車に乗って京都市内の映画館(スカラ座や東宝公楽)にもよく足を運ぶようになって、トム・クルーズ主演の『トップガン』もそういった流れで劇場に観に行ったと記憶している。
ハリウッド映画なら何観てもほとんどおもしろかったんだが、ただ、中には子供心に微妙なものもいくつかあった。
『ネバーエンディングストーリー』がそうだったし、シュワちゃんの『コマンドー』もアホすぎるなぁ~って。
そして『トップガン』もその微妙な作品のひとつであった。
で、今年36年ぶりに『トップガン』の続編が公開されるって聞いたときも、ビタ一文心を動かされなかった。
子供の頃につまらないと思った映画の続編がおもろいわけないやろって。
ところが!個人的にYOUTUBEチャンネルを運営してる割と信頼のおけるガチの映画批評家さんらがこぞってこの続編である『トップガン マーヴェリック』を大絶賛しているではないか!
「そんなはずはない!」と思いながらも、そこまで言われるとさすがに気になってくる。
映画ってのはやっぱ、当たり前だけど観てみないとわからないからなぁ~
なので土曜の晩にレイトショーの安いので、まぁ戦闘シーンでちょっとしたアトラクション的な体感が楽しめるだろうというノリで観に行った。
で、どうだったかというと、「時間を無駄にした」という感じ。
まぁどうせ土曜日の晩に家にいてもYOUTUBE映像をダラダラ観てるだけやから一緒やろうと思われるかもしれないが、少なくとも映画代はういた。
つかユーチューバーみたいな連中の煽りを受けて、まんまとこんなドハリウッド映画を観に行ってしまった自分が腹立たしかった。
もちろん本作品は、典型的なハリウッド映画のノリを、頭をカラッポにして観るってのが正しい楽しみ方ってのはわかる。
続編としてもそれなりによくできた作品で、前作で訓練中に亡くなった相棒の息子が出てきたりして、その確執や葛藤なんかもちゃんと描かれている。
まぁ誰が考えてもああいう展開にはなるだろうが。
この映画に全く感銘を受けなかったのは、トムがダメってわけじゃなく、監督がダメってわけでもなく、やっぱ自分自身に問題があるかと。
とにかくこの物語に出てくるのは、西海岸でリア充生活を送ってる金に困らない超エリートばかり。そしてみなスタイリッシュで美男美女。
訓練生の女戦闘機乗りまで美人ときたもんだ。軍人ばかりが集うゴージャスなバーで男どもに交じってワイワイ楽しんでいる。
そのバーを経営してる50くらいのシングルマザーの美魔女が、どうやらトム演じる元エースパイロットのアメリカ海軍軍人マーヴェリックの元カノらしく、離婚した夫からの慰謝料が莫大だったのか、自家用車がポルシェでプライベートヨットまで所有している。
で、マーヴェリックはまたムラムラときて、彼女とよりを戻そうとさりげなく近づいていくんだが、女の方もさりげにかわしながらもモンモンとした様子。
この時点で「アホか」と思ってしまう私はもう心の歪んだ負け犬なんでしょうね。
この映画をつまらないと思った一番の要因としては、私が幼少の頃よりジェット戦闘機というものにあまり興味がないってのがある。
フォルムもそうなんだけど、今回観てても思ったけど高性能すぎてつまらない。
そのことと直結して“死”というものがあまり感じられないのよね。
訓練生たちも始めから終わりまで誰一人死にそうな雰囲気がないし、とにかく緊張感に欠ける。
訓練の一環としてビーチでアメフトって、おバカアメリカン青春ハイスクール映画かよ!
いざ敵機との戦闘シーンでも(どこと闘ってるんだか・・・)米機はどれも一撃では撃墜されないから、被弾してもどうせ椅子ごと脱出して助かるんでしょって感じでほんまにセコい。
敵機にロックオンされて絶体絶命の場面でも、絶対友軍助けにきてくれるパターンは、もうハリウッド映画の伝統芸といったところで安心して観ていられる。
とにかく予想を裏切らない。
まぁミッション的にもやってることは私の大好きなスターウォーズ旧三部作とほとんど一緒なんだけど、なんでこんなに感動できないんだろう?
それはやっぱ敵の顔が見えないからなのかもしれないな・・・敵の脅威というものが全く感じられんのよ。
え?だから、そういう映画じゃないって?
イケメンが敵をコテンパンにやっつけて(イケメンの敵は我々の敵、メリケンの敵も我々の敵)、「カッコいいー!!気持ちいいー!!」っていう映画だからって?
な、成程・・・・
あと、個人的にダメな要因としてあげられるのは、音楽かな。
つか1作目をリアルタイムで観たのは小学生の頃だとずっと思い込んでたんだけど、公開年を見るとどうやらもう中学生になってたわ。
中学生の頃といえば、80年ポップスとはすっかり縁が切れて、メタルにどっぷり浸かっていた時期。
最新作でもためらいもなく冒頭で流れてたケニー・ロギンスが勇ましく歌う「Danger Zone」などの主題歌に心躍らされるわけがない。
もう毎日メタルのことばっかり考えてて、映画自体に興味なくしていた時期でもあったんだよね。
ただ、同じ頃に観た『スタンド・バイ・ミー』は内容も音楽もすごく感動したんだけどね。
スターウォーズにしたってジョン・ウィリアムズによるオーケストレーション効果が絶大で、有無をいわさず心揺さぶられる。
もう『インロック』に載ってるようなポップミュージシャンの軽い音楽が使われてるような映画なんてクサくてダサいってなったんだろうね。
まぁメタルに狂った中二病発症中の中坊なんて、そんなもんですわ。
もういい歳なんだから、そろそろこんなセレブ俳優によるリア充ハッピーハッピームービーでも楽しめる器の大きい人間にならないといけませんよね。
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