AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ハロウィンパーティー(ひとりぼっちのあいつ)

2015年11月09日 | DJはじめました。
昨年に続き、今年もまた瓢箪山のロックバーでのハロウィンDJパーティーに性懲りもなく参加させていただいた。

まぁ本国におけるハロウィンの盛り上がりと経済効果ってのは年々上昇してきているようで、その勢いはバレンタインデーをしのぐ程だというのはニュースでもよく報道されてる。
今年も渋谷や御堂筋における仮装行列がどえらいことになっていたようで、その浮かれ騒ぐ大衆のバカさ加減に侮蔑の視線を送り、嘆いている人も少なくないであろう。
私自信、ハロウィン当日の昼間っぱらから、黒マントにとんがり帽を身にまとい、ビニール袋をぶらさげて近所を走り回るガキ共を目撃し、残念な気分に陥ったりもしたが、こういった西洋の風習にのっかって、普段やりたくてもなかなかやる機会のない仮装というものをやるのも悪くないなと、この瓢箪山の場末のロックバーに通ううちに、トコロテンのような脳みその柔らかい考え方ができるようになった。

そもそも自分の好きな曲を他の客に聴かせるなどというおこがましいにも程があるDJプレイという、ある意味大変恥ずかしい行為を、仮装して素顔を隠してやるってのは、私にとって大変都合のいいもので、魅力的なDJスタイルなのである。


まぁこの店、普段からライブイベントで仮装したり、「ウォーキング・オブ・ザ・デッド」大会とかゾンビメイクで盛り上がってる連中が集ってるみたいで、こういうイベントになるとみなはりきるようだ。って、昨年のハロウィンパーティーに参加して思った。




すでに店にいた者のほとんどが白塗りメイクであったのに対し、今回も私はカブリモノ。
ゾンビメイクなどのホラー系は私の趣味でないし、キャラカブる可能性大なのでやりたくないのだ。
ただ、私の仮装したキャラがあまりにも古すぎたため、客ウケは「ゲッツ!」という感じにはならなかった。
でもそんなの関係ねぇ!



今回扮装した用具は、10年前にゲーセンのUFOキャッチャーでゲッツした景品で、予算は200~300円程度と、昨年のバケットヘッド扮装に比べると随分安上がりだった。
もう生産していないらしく、オークションでは数千円の値段で取引されている。結構欲しいやつがいるみたいだ。
その時ゲーセン友だちのコズンがかえるくんをゲットして、彼は親切にも「あげようか?」と言ってくれたのに、なぜかその時私は変に遠慮してしまって、そのせっかくの申し出を断ったことを今になって激しく後悔した。なのでかえるくんの代役はディズニーのなんかのキャラの鍋つかみ。



まぁ今回も昨年以上のアウェイ感が私を待ち受けていた。
この店の常連は、ほとんどがこの東大阪界隈の馴染み同士の客なのだ。
昨年と比べて客入りも少なく(1/3くらい)、バケットヘッド扮装効果で昨年少し仲良くなった数少ない常連客も誰も来ておらず、私と対面しては「え?誰かわからへん」という客の反応がいちいち煩わしかった。いや、たとえマスクを取ったところで誰かわからんと思うよ。あんたらの馴染みの人間でないから。

ただ、入店して席に着いてからしばらくして隣りの隣りに座っていたお兄さんが、私がその日着ていったDOOMのパーカーに気づいてくれていて、実はその人関西の老舗のスラッシュメタルバンド、RAGING FURYのドラマーさんであることが判明。
RAGING FURYゆうたら4月にKING COBRAでDOOMと対バンしてて、俺それ見てるやん!(ちなみに今年のRAVENの大阪公演で前座を務めている)
すぐさま握手を交わし、DOOM話で大いに盛り上がってしまった。彼はDOOMのオリメン廣川氏に師事していたこともあるらしい。

RAGING FURYのドラマーさん(左)と。ゲッツ!(右はそのヨメさん?)



「ぼちぼち回してや」という主催者のテキトーな促しで、今年もまた私がトップバッターを勤めることになった。



セットリストはこんな感じ。

01.肉体関係 / クレイジーケンバンド
02.Lucky Star / MADONNA
03.SEX LAWS / BECK
04.パレード / 小島麻由美
05.VENUS / SHOCKING BLUE
06.STOP! / Janes Addiction
07.ひとりぼっちのあいつ / THE BEATLES
08.Daterape / SUBLIME
09.対自核 / URIAH HEEP
10.Battery / METALLICA




1曲目はウケを狙って流したつもりが、みな「肉体関係♪」という囁きコーラスが聞きとれないらしく、横山剣の「ア~ハ♪」っていうセクシーヴォイスも心に響かなかったのか、ただ「オシャンティな曲やね~」という反応で終わった。せめて「いいネ!」くらい言ってほしかった。
ショッキング・ブルーの「VENUS」なんかは、「あ、オリジナルのやつ?」って反応があって少しホッとした。
今度オズフェスト二日目のオジーバンドの前に出演するジェーンズ・アディクションも反応薄かったな。この店はどちらかというとオズフェス寄りの客層だと思ってセレクトしたのだが。
ちょっとこの店の嗜好や幅の広さを買いかぶりすぎていたのかもしれない。
SUBLIMEをかけてもわかってくれたのはRAGING FURYのドラマーさんのみ。今回この方がいてくれて少し救われた。

ビートルズのCDは一応予備で持ってきてて別にかけるつもりはなかったのだが、DJの誤操作でパニクってつなぎで急遽「ひとりぼっちのあいつ」をセレクト。
これは私の最近の心情から無意識の内にチョイスしたのかもしれない。一番好きな作品でもあるのだが、最近やけに『RUBBER SOUL』のナンバーが心に沁みる。




来年1月の来日を祝して(多分行かないけど)ユーライア・ヒープの超有名曲をかけたのだが、メタルDJイベントでもこの店でも反応がない。
いや、ザ・ピーナッツもカヴァーしてる名曲だっちゅ~の!

こんな調子なもんで、最後になぜメタリカの『MASTER OF PUPPETS』からのナンバーを選んだのかも、その真意はリスナーには汲み取ってもらえなかったであろう。

まぁ「マペッツパペッツ」て、無理がありすぎたか?



その後、RAGING FURYのドラマーさんも回さはって、VOW WOWなんかのジャパメタをかけたかと思いきや、横山やすしがしゃべりまくってるというチョケたような音源流したり。でもさっき会話が盛り上がったDOOMの1stの音質の悪い音源流してくれはったときはうれしかった。で、最後は宣伝とばかりにRAGING FURYのナンバーを流すというちゃっかり者。
その曲に合わせてうしくんをヘドバンさせてたら、ちょっとウケた。ゲッツ!



その他のDJさんも、昭和歌謡やアニソン、ベビメタに便乗したようなアイドルメタルや、イロモノの類が多かったような気がする。
やっぱみなウケを狙っているのかな~、そして若干メタル寄り。

ケっ、なんだよみんな。
結局俺が回したのが一番普通で扮装と存在と共に浮いちまったじゃねえかよ!
ビートルズなんかかけちゃって、なんかスカしてるみたい。ハズカシー
俺だってそういうの、かけようと思ったらナンボでもネタ持ってるっちゅーの!


犬もいた。



ハロウィーンDJパーティー。

まさに呪われた夜だった。




今日の1曲:『肉体関係』/ CRAZY KEN BAND

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