AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

人気投票とキーボード

2010年03月11日 | ♪音楽総合♪
B!誌の今月号に発表されてる2009年度読者人気投票の結果を見てると、果たしてこの企画にマジメに投票してる人っていったいどれくらいいるんだろうかと思ってしまう。
私は中学の時一度だけ投票ハガキを送ったことがあって、まぁ当然私の投票したアーティストなぞ上位にランク・インされるはずもなく、バカを見た記憶がある。
つーか本質的なもんは、アイドル人気投票とたいして変わらんのではないかと。

ベーシスト部門は、いまだにビリーはんとスティーヴはんが君臨し続けておりますなぁ。
20年前とちっとも変わっとらんやんけ・・・
一生やってなはれ!って言いたくもなります。
で、3位がトム・アラヤはんでっか・・・新作でよっぽど凄いベースを弾いていたんだろうね。

キーボード部門はちょっとはマトモになってますね。
IT BITESのジョン・ベックが14位だ。大健闘(笑)。
昔はヒドかった。
だって、筋少のエディというのならまだ分かるけど、エディ・ヴァン・ヘイレンとかが上位にランクインって、そんなバカな!
極めつけはトミー・リー・・・“HOME SWEET HOME”のあの伴奏だけでどんだけ評価されとんねん!!

まぁ仕方ないっすよ。この雑誌はザ・ワールズ・ヘヴィスト・ヘヴィ・メタル・マガジンなんですから。
メタルというカテゴリーの中で選ばせること自体に無理があるよな、キーボードの場合。
メタルキーボーディストなんてあんま知らんだろう。俺も知らん。
70年代ブリティッシュロックとか掘り下げれば凄腕のキーボーディストなんてゴロゴロ出てくんのに。まぁジョン・ロードの認知度だけは飛びぬけてるけど。

私は中学の頃から注目していたキーボーディストはドン・エイリーだったんだけど、彼の本当の凄さを知ったのは、浪人時代に買ったCOLOSSEUM Ⅱの1st『STRANGE NEW FLESH』を聴いた時だった。

COLOSSEUM Ⅱ在籍時のドン

私もかなりリスペクトしていた超絶ジャズ・ロックドラマーのジョン・ハイズマンがCOLOSSEUM~TEMPESTを経て1976年に結成したスーパーバンドがCOLOSSEUM Ⅱだった。
第一期のメンバーにはニール・マーレイ(b)、ドン・エイリー(Key)、マイク・スターズ(Vo)、そしてギターにはなんとゲイリー・ムーアがいたりして今じゃ考えられへんくらいペッチペチの音色を掻き鳴らしております。
けど、ここで注目すべきなのはゲイリーじゃなくって、ジョン・ハイズマンとドン・エイリー2人のプレイで、天地と大地をひっくり返すかのような両者の超絶バトルがまぁ凄まじいことになってる。
当時ハイズマンが目指していたのは“ジャズとロックの融合”であり、フュージョン的手法をも心得ていたドン・エイリーの卓越したキーボードプレイがその要求に見事に応えている。


といってもこの作品、一応マイク・スターズというリードVoを擁しており、1曲目の壮絶なるインスト曲以外はけっこうキャッチーな歌モノが大半を締めている。
個人的にこのマイクのハイトーンがいささかクドくてウザかったりするんだよな。
Voが抜けてからの2作目以降から、COLOSSEUM Ⅱはいよいよインスト中心の本格派ジャズ・ロック・バンドへと変貌を遂げていくことになる。

そういえば、私ドン・エイリーの生演奏を見てるんですよね。
4年前のサマー・ソニックでのDEEP PURPLEのライヴで。
やけにバカデカい音のオルガンを奏でてらっしゃって、スティーヴ・モーズ氏のギター音を見事にかき消しておりました(涙)。

あんなのドン・エイリーぢゃないやい!ディープ・パープルぢゃないやい!



今日の1曲:『Inquisition』/ COLOSSEUM Ⅱ
コメント (2)
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