AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

このライヴが凄い!

2008年05月10日 | ♪音楽総合♪
『PNYC Roseland New York』
私がポーティスヘッドの音楽に出会ったのは、実はこの1997年のライヴ映像ででした。
この映像をSSTVで観ていなければ、果たしてポーティスのCDを買っていたかどうか・・・
とにかく一発でこの漆黒の世界に引き込まれた。

場所はローズランド・ボールルームというニューヨークの会場で、バンドは体育館みたいなフローリングのど真ん中に立ち、横に総勢28名のオーケストラ奏者を配しております。
オーディエンスはそれを囲むように地べたに座り込んだり、立って鑑賞しております。
まずこのステージ設定が衝撃でしたね。こんなん観たの初めてでしたから。
この特設ステージの雰囲気とポーティスヘッドの不可思議な音楽性とが異様にマッチしており、鬱蒼とした独特の空間を生み出しております。
オーケストラのチューニング音から始まり、そのまま#1“HUMMING”へと流れていき会場を壮厳なる暗黒世界へと彩っていきます。
“暗黒の天使”という異名を持つヴォーカル、べス・ギボンズは、片時もタバコを指から離せないニコ中。彼女の悲痛のヴォーカリゼーションにさらに幻惑的なイコライザーが加味され、そこへジェフ・バーロウの神経を削り取るかのようなスクラッチ音が切り込んでくる。こういったDJでの表現の仕方もイギリス人ならではというか、とにかくそのトリッキーさに度肝抜かれました。
オーケストラはさらに会場の雰囲気を不気味に彩り、これらが場内でシンクロすることによってオーディエンスは一種の催眠状態のようになってるんだと思われます。だってみんな目が虚ろだもん。
私も当時このライヴVHSを部屋を真っ暗にして毎晩のように鑑賞し、漆黒のダークサイドへとトリップしたものです。
ライヴ音源もリリースされており、まぁ先にライヴ映像の方を観てしまっていたこともあり、当時私にしては珍しくレコーディング音源(1st、2nd)より、このライヴ音源ばっかり聴いとったように思います。ライヴの方が音の広がりや高揚感が強烈ですもん。
特にラスト“STRANGERS”のエンディングでのオーケストラとスクラッチとの狂演のヴォルテージの凄まじさといったら!レコーディングの方は正直もう聴いてられないですね。

ちなみにVHSのオープニングに収録されていた“ROAD TRIP”というポーティスヘッドのナンバーをバランバランにサンプリングコラージュした音源をバックに、会場に着くまでの移動中の道を車から延々撮ってるだけのショート・フィルムも大好き。
DVDにはエクストラとして、ショート・フィルム2本とPV5曲が追加収録されたテンコ盛版となっている。




今日の1曲:『Only You』/ PORTISHEAD
コメント
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