AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ラウドパーク特集 第1回~NAPALM DEATH~

2006年10月08日 | やっぱりメタル!!
さて、LOUD PARK特集第一弾は、英国産グラインド・コアの元祖的存在NAPALM DEATHをご紹介することにいたしましょうか。

まぁ一般的なメタラーの間では、1秒(といわれているが実際は2秒)という史上最短曲“You Suffer”ぐらいの認識しか持たれてないかと思われますが、私は当時このネタオンリーの評判が気に食わなかったし、S.O.D.が85年に既に“Diamonds and Rust(Extended Version)”という実質2秒の曲をやっていたのを聴いていたので、たいした驚きもありませんでした。
私はなぜかNAPALM DEATHの作品を6枚も所持しておるんですが、まぁほとんど把握できておりません。
私にとってNAPALM DEATHはちょっと難解というか、いくら聴いても中々頭に入ってこない雲の上、ではなく泥沼の底のような存在なんですなぁ。だからこそ挑戦し甲斐のある生涯における研究テーマ的な存在でもあるのです。

一番最初に買った4曲入りミニアルバムは結構聴いてましたが、その次に購入した1stと2ndとのカップリング+ボーナストラック計55曲入りの『SCUM+FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION』は当時の私にはとても手に負える代物ではございませんでした。
このアルバムは段階的な手順を踏まえないとまず最後までは集中力が持たないです。
ま、とりあえず2ndの曲は置いといて、全28曲入り1st『SCUM』を聴いていってみましょうか。
そこからさらに後半16曲を切り離し、アナログ盤ではA面にあたる最初の12曲をまず認識する必要があります。というのもこのアルバム、最初ニック・バレン(b,vo)、ジャスティン・プロードリック(g)、ミック・ハリス(d)の3人編成でレコーディングがスタートしたのですが、途中創始者のニック、そしてジャスティンが脱退してしまいB面録音の時点で既にオリジナルメンバーがひとりも残ってないという、クリムゾン顔負けの状態となっておったのです。
そして新たにジム・ホワイトリー(b)現CATHEDRALのリー・ドリアン(vo)、CARCASSのビル・ステアー(g)が加わり、B面を録音したという実に波乱に満ちた経緯を辿っておるんです。

自ら“SCUM(カス)”呼ばわりなこの1st。ノイズ音と共にニックの宣戦布告のような連呼で幕を開け、荒削りなハードコア・パンキッシュサウンドでノリノリかと思いきや、突如怒涛のブラストビートでうぢゃ~~~~!!と畳み掛けるといった感じのが繰り返される。
この時点ではグラインド・コアらしさを放っているのは、ミックのトチ狂ったようなドラム乱れ打ち業くらいで、どちらかというとパンク色の方が強いという印象がある。
個人的にはこのチープさ加減が最近のNAPALM DEATHよりかは遥かに好みで、歴代ヴォーカリストの中でもニックの声が一番好きだったりする。

13曲目からはB面に突入し、曲構成自体はまぁ前半とだいたい同じ(そりゃそうだろ、同じアルバムなんだから)なのだが、サウンドが若干重くなっている。
演奏スピードも微妙に速度を増しており、グラインド色が20%くらいアップしているように見受けられる。
引継ぎのリーのヴォーカルもドスが利いており太い。現在はデス声をマーク・バーニーが、高音発狂ヴォイスをミッチ・ハリスが担当しているようだが、リーは当時その両方を担っていた。
超スピード感、ニブり気のある重さ、そして極端にして曲短!この時点でNAPALM DEATHはグラインド・コア・バンドとしてのスタイルを既に確立していたといってよいのではないでしょうか。

2ndではジムが抜け、UNSEEN TERRORでドラムを叩いていたシェーン・エンバリーがベーシストとして加入している。
彼は現在では唯一残っているメンバーで長老的存在となっている。

コメント
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