ツール・ド・フランスは、終盤を迎えている。第20ステージを終えて、ポガチャルは2位のヴィンゲゴーに対して5分以上の差をつけている。
実質的な最終日となる第21ステージはタイムトライアルであるが、大きなトラブルがない限り、ポガチャルの「ダブルツール」は、ほぼ間違いないところである。
今年のツールを象徴したのが、第19ステージであった。
第19ステージは、2つの超級山岳と1つの1級山岳があり、144.6kmの難関コースであった。
ポガチャルは、最終登坂の1級山岳イゾラ2000でライバルたちを振り切ると、逃げていた選手たちをすべてパスした。
その様子は、「ねじ伏せた」という表現が適切とも思えるような強さであった。
「トレーニングキャンプの頃から、このステージをどう攻略するかをチームと話し合ってきたんだ。計画通りのレースができたよ。パーフェクトだ！」と、ポガチャルがレース後に語った。
確かに、この第19ステージを観ていて、「完璧だ・・・強い・・・」と唸った。
翌日の第20ステージも盤石な態勢でレースを進め、ゴールの手前でヴィンゲゴーの前に出て、5つ目のステージ優勝を達成した。
「今年のツールは、ポガチャルの強さばかりが目立つ展開になったな・・・」と思いながら、その様子をテレビで眺めていた。
第21ステージのタイムトライアルにより最終的な結果が決まるが、今のところポガチャルの優勝の可能性は97%ぐらいであろうか・・・
