時坂峠を上り始めた。上り口までいつもよりも随分と速いペースで走ってきたので脚には疲労成分がたまってはいたが、「ヒルクライムは別腹だから・・・」という感じで、序盤からペースはいつもよりも速かった。
私はGARMIN 520Jに表示される「心拍数」、「3秒間平均パワー」、「ラップパワー」を視線の端に常に捕らえつつ、クランクを回し続けた。
時坂峠は変化に富んでいる。序盤の斜度はそれほどきつくない。しかし、この序盤でペースを上げ過ぎてしまうと、中盤の斜度が厳しくなるポイントでスローダウンしてしまう。
序盤は上げ過ぎず緩み過ぎずといった感じのバランス感覚で上っていった。心拍数はやがて170を超えた。170台前半の数値を確認して175を超えないような負荷で走った。
Stravaでの区間ランキング躍進を狙う上級者2名はやがてペースを上げて前に出て行く。私ともう一人のメンバーは、自分のペースを堅持しながら序盤をこなし、斜度が厳しくなる中盤へ差し掛かった。
何度かヘアピンカーブを曲がりながら高度を稼いでいく。ダンシングも時折取り入れて、中盤を過ぎていくと、GARMIN 520Jのラップパワーは250Wほどの数字を示し始める。
路面がウェットであるときのヒルクライム時に嫌なのが、道路を横切っている排水溝の蓋(幅30㎝位で金属製の格子状のもの)である。
これが濡れていると、タイヤがするっと滑ってグリップを失うことがある。その上を通る時にはダンシングでトルクをかけてはいけない。さらっとやり過ごす必要がある。
一度和田峠で濡れた排水溝の蓋の上で2度タイヤが空転して立ちごけしたことがある。それ以来注意するようになった。
時坂峠は後半に入ると風景がさっと開ける場所がある。山の斜面には杉が伐採されたエリアが広がっていた。そこには小さな苗木が等間隔に植えられている。これらの苗木が大きくなり、収穫の時期を迎えるまでには数十年という年月の流れが必要なのであろう。
終盤は斜度が緩む。ここからペースを上げていきたいところであるが、脚の余力はそれほど残っているわけではない。
ラップパワーが250Wを下回らないように3秒平均パワーを注視しながらクランクを緩めることなく回し続けた。
前を行く2名の姿は視界から既になく、後方のメンバーの走行音も私の耳には届かなかった。「250W・・・250W・・・」とブツブツと心の中でしぶとく呟きながら時坂峠の終盤を上り続けた。
峠の茶屋まで500mほどのところに道が分岐するポイントがある。ここは平らになっていて、チームで上るときは一旦ここをゴールポイントとすることが多い。
しかし、Stravaの区間設定はゴールが峠の茶屋に設定されているので、今日はまだ500mほど本気モードで走った。
一旦平坦になってまた上がり、また平坦になって最後に上がる道を「250W走行」で駆けていった。ようやく峠の茶屋に到着した。すぐさまラップパワーを確認した。「253W」であった。
峠の茶屋の前には見晴らしのいい展望台のような場所があり、Kuota Khanを立てかけて、霞がちに見える山を遠くに眺めた。
私はGARMIN 520Jに表示される「心拍数」、「3秒間平均パワー」、「ラップパワー」を視線の端に常に捕らえつつ、クランクを回し続けた。
時坂峠は変化に富んでいる。序盤の斜度はそれほどきつくない。しかし、この序盤でペースを上げ過ぎてしまうと、中盤の斜度が厳しくなるポイントでスローダウンしてしまう。
序盤は上げ過ぎず緩み過ぎずといった感じのバランス感覚で上っていった。心拍数はやがて170を超えた。170台前半の数値を確認して175を超えないような負荷で走った。
Stravaでの区間ランキング躍進を狙う上級者2名はやがてペースを上げて前に出て行く。私ともう一人のメンバーは、自分のペースを堅持しながら序盤をこなし、斜度が厳しくなる中盤へ差し掛かった。
何度かヘアピンカーブを曲がりながら高度を稼いでいく。ダンシングも時折取り入れて、中盤を過ぎていくと、GARMIN 520Jのラップパワーは250Wほどの数字を示し始める。
路面がウェットであるときのヒルクライム時に嫌なのが、道路を横切っている排水溝の蓋(幅30㎝位で金属製の格子状のもの)である。
これが濡れていると、タイヤがするっと滑ってグリップを失うことがある。その上を通る時にはダンシングでトルクをかけてはいけない。さらっとやり過ごす必要がある。
一度和田峠で濡れた排水溝の蓋の上で2度タイヤが空転して立ちごけしたことがある。それ以来注意するようになった。
時坂峠は後半に入ると風景がさっと開ける場所がある。山の斜面には杉が伐採されたエリアが広がっていた。そこには小さな苗木が等間隔に植えられている。これらの苗木が大きくなり、収穫の時期を迎えるまでには数十年という年月の流れが必要なのであろう。
終盤は斜度が緩む。ここからペースを上げていきたいところであるが、脚の余力はそれほど残っているわけではない。
ラップパワーが250Wを下回らないように3秒平均パワーを注視しながらクランクを緩めることなく回し続けた。
前を行く2名の姿は視界から既になく、後方のメンバーの走行音も私の耳には届かなかった。「250W・・・250W・・・」とブツブツと心の中でしぶとく呟きながら時坂峠の終盤を上り続けた。
峠の茶屋まで500mほどのところに道が分岐するポイントがある。ここは平らになっていて、チームで上るときは一旦ここをゴールポイントとすることが多い。
しかし、Stravaの区間設定はゴールが峠の茶屋に設定されているので、今日はまだ500mほど本気モードで走った。
一旦平坦になってまた上がり、また平坦になって最後に上がる道を「250W走行」で駆けていった。ようやく峠の茶屋に到着した。すぐさまラップパワーを確認した。「253W」であった。
峠の茶屋の前には見晴らしのいい展望台のような場所があり、Kuota Khanを立てかけて、霞がちに見える山を遠くに眺めた。