おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

芽を摘む。

2011-04-26 06:07:52 | 日記
 庭木の手入れなど滅多にしないが、一年に一回、松の芽摘みだけはやらなければならない。せっかくの新芽を摘まれるわけだから、松の木からしてみればこんな迷惑な話はないが、放っておくと伸び放題になるのだから、仕方がないと言えば仕方がない。

 新芽は、放射状に生える葉っぱの真ん中に、ひょろっと顔を出す。そこにたくさん花粉もつけるので、体中花粉だらけになることもある。芽を摘むと、あたりにパッと松ヤニの匂いが漂う。おまけにべたべたして、服につくと面倒だ。といって、こういうことが嫌なのではない。子供の頃は、木によじ上ろうとしたり松ぼっくりで遊んだりと、身近にあった松の木も、歳をとるとともに遠い存在になってしまう。一年に一回でも松ヤニの匂いを嗅ぐと、「ああ、こんな匂いだったな」と思い出すのである。脚立の上から、下をのぞくと、トトが遊んでくれよという顔で、こちらを見上げている。
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