おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

小さな春

2020-03-21 11:34:23 | 福島

 昨日の嵐が嘘のように、今日は朝から穏やかで暖かな1日となっている。散歩に出ると、すでにテオの友達のケンくんが、墓地で走り回っていた。すぐに合流しテオを走らせると、ケンくんのほうはすでに運動を済ませたと見えて、テオの勢いについて行けない。全力で走り回った後は、ケンくんのために用意してあった水をテオはガブ飲みをし、再び散歩を続行することにする。

 春を告げる妖精たちという意味で、スプリング・エフェメラルと呼ばれるものがある。カタクリの花や福寿草の花、昆虫ではギフチョウなどが春妖精だ。そんなスプリング・エフェメラルのひとつ、キクザキイチゲが足元で可憐な花を咲かせているのに気づいた。キクザキイチゲが咲けば、そろそろカタクリの花も見かけるようになるだろう。

 散歩の途中、いつも用水路から勢いよく飛び出すキセキレイがいる。まるで僕らの散歩を待っているかのように、側溝から空に向かって羽ばたく。今朝も同じ場所で飛び出して来て、電線に止まった。

 同じ野鳥でも、群れる性質のある野鳥と単独で行動する野鳥がいるが、キセキレイは今まで1羽でしか見たことがない。こんなんでどうやって繁殖しているんだろうと思っていたら、今朝はもう1羽キセキレイがどこからか飛んで来て、すでにいた1羽の近くに止まった。きっとキセキレイも、春は恋の季節なんだろう。

 群れている野鳥を見かける大体想像がつく。小さくてすばしっこいのがジュクジュク鳴いているとエナガだし、スズメによく似ているけれども頭のてっぺんがとんがっているのがカシラダカ、黄色い体でコロコロと鳴き声を上げるのがカワラヒワだ。

 今朝も葉っぱを落とした木の上で日向ぼっこをしている群れを見つけたのでカメラで確認すると、黄色い体のカワラヒワだった。

 空き地ではツクシの子が顔を出していた。今年はやっぱり春が来るのがずいぶん早いような気がする。

 午前中、テオにワクチンを打ってもらおうと動物病院に出かけたついでに、阿武隈川の白鳥の姿を見に寄ってみたが、白鳥の姿はどこにもなかった。あそこに1羽と思ったら、ビニールの袋が河川敷に落ちていたりする。今年は暖かい日が多いので、白鳥もすでに北帰行を済ませたのかもしれない。

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