おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

テオと歩く

2022-03-29 10:25:38 | 福島

 週に一度の休日は、よほど天気が悪いか雑用が入らない限りは、午前中いっぱいランニングする。午後は買い物やカフェの準備をし、それが終わるとテオを連れて夕方の散歩に行く。朝から分刻みのスケジュールで、おまけに体力も使うのでヘトヘトになる。

 昨日は朝イチで歯医者の予約を入れておいたので、早く終わればランニングに出ようと思っていた。が、朝からイマイチ膝の調子が悪い。歯医者では、「しばらく通えないかもしれないので、一旦これで終わりにしておきたい」と申し出ると、「わかりました」ということでいつもより時間をかけて丁寧に歯のクリーニングをしてくれた。

 歯医者から出ると、天気は悪く強風が吹き荒れている。この時点ですっかりランニングに出る気は失せていたので、その足でスーパーに買い出しに行き、お昼に家に帰って来た。

 昼飯を食べると、最近忙しくてのんびり出かけることができなかったテオの散歩に出ることにする。今日は走る代わりに時間を気にせず、里山をぶらぶらしてくることにする。

 目的地は岩江パークという名前の農業公園。一体どうしてこんなものを作ったのかわからないが、春先に古代米を植えて、秋に田んぼアートが見られるようにしている。花菖蒲の頃にも菖蒲祭りというのをやっているが、僕はいつでもお祭りの日を避けて来ているので、何をやっているのか知らない。

 昨日来ていた回覧板では、もう少ししたら春のウオーキング大会というのを開催するらしい。コースを見ると岩江パークも休憩場所になっているが、僕らがいつも散歩しているコースと似たり寄ったりで、わざわざ参加するほどのことはないのである。

 岩江パークの上空では、ノスリがアオサギを追いかけ回していた。普段、カラスに追いかけ回されている可哀想なノスリの姿を見ているだけに、ちょっとだけ意外だった。いじめられっ子というのは、自分より弱い立場のものを見ると、いじめずにはいられないのか。

 林床にあるカタクリの群生地に入ってみると、すでに足の踏み場もないほどにカタクリが芽を出していた。

 よく見ると、すでに花の蕾が顔を出している。きっと一斉に花を咲かせる日も近いだろう。

 足元ばかり見ながら歩いていると、ツクシやスプリング・エフェメラルの花々が咲いている。ランニングではなかなか足元の花々を楽しむというわけには行かない。こういう発見は、犬を連れての散歩に限る。

 テオは、毎日の散歩コースとはちょっと違うコースに、オドオドキョトキョトしている。相変わらず肝っ玉が小さいので、少しの物音にもビクッと辺りを見回す。慣れない場所なので、早く先へ進もうと引っ張る。せっかくの探検なんだから、おまえも楽しめ。

 2時間かけて里山をブラブラし帰途につくと、見慣れた光景が広がるに連れてようやくテオはのんびり道草を食い始めた。自分のテリトリーに入り安心したのだろう。なんだかなあ、内弁慶なんだよなあ。

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