おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

この季節の野鳥

2021-10-15 11:51:54 | 福島

 買い物に行こうと車で家を出た途端、道の端っこをトコトコと雄のキジが走っているのに出くわした。キジは僕の車に追いかけられているとでも思ったのか、こちらを振り返り振り返り懸命に走っている。こちらとしてはスピードを出したいところなのに、道路の端っこからどいてくれないものだから、仕方なくキジの走るスピードで車を走らせる。と、ようやくジャンプすると、道路脇の民家の庭先へと羽ばたいていった。もしこの時、その家の住民が庭仕事でもしていたら、さぞビックリしただろうなと思いながら、その場を後にした。

 キジはこの辺りの里山では年中いるようだが、住宅街にまで紛れ込んでくるのは珍しい。一度だが、我が家の裏の空き地をトコトコと歩いているところを目撃したところがあるが、色鮮やかな体の大きなキジを間近で見ると、ちょっとテンションが上がるのである。なんたって日本国を代表する国鳥でもあるのだから、目撃した時には手を合わせるくらいはしたほうがいいのかもしれない。

 秋風が吹き始めると、夏の間目撃していた野鳥に変わり、冬鳥たちの姿を見かけるようになる。今、頻繁に目にするようになったのはモズだ。モズは大体1羽でいることが多く、木の梢や電線に止まり、長い尻尾を上げたり下げたりしている。その動きだけでも遠くからモズだとわかるが、体に比べ頭でっかちなスタイルだから、そのシルエットからでも見当がつく。

 まだこの秋は見ていないが、そろそろジョウビタキも姿を現わす。オスは黒い顔とオレンジのお腹が特徴的で、群れるということはしない。度胸があるので、近づいてもすぐに飛んで行くということがないので、割り合いに写真が撮りやすい野鳥だ。キジもそうだが、ジョウビタキも雄の派手さに比べ、メスの羽の色は地味である。その代わり、クリクリとした黒目がちの丸い目をしているので、可愛さにおいてはエナガやヤマガラに引けを取らないくらい可愛らしい。

 冬の渡り鳥と言えば、北国では白鳥である。猪苗代湖にはすでに飛来したというニュースが流れていたが、この近くを流れる阿武隈川にはまだやって来ていないようだ。空を飛ぶ時には、群れを作り大音量で鳴きながら移動するので、我が家にいてもその声は聞こえてくる。

 姿を見ることはほとんどないけれども、夜中に屋根の上で鳴いているのがフクロウだ。ホーホーホロスケホーと鳴くから、フクロウの声だとすぐにわかる。一度だけ電線に止まっているところを懐中電灯で照らしたことがあるが、それ以外はほぼ夜空を飛ぶシルエットくらいでしかフクロウは見たことがない。

 ほかにもツグミなども冬になるとどこでも見かけるようになり、春先になると姿を消してしまう。今年はまだお目にかかっていないが、そろそろやって来る季節だ。

コメント
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